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普段使いがメイン!ときどき、たまに車中泊!必要十分な装備を厳選したライトキャンピングカー【ドコデモライフのadd(アド)】
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
使用頻度は人によって様々なのが車中泊仕様車やキャンピングカー。
しょっちゅう家族で車で長旅をするなら、トイレやお風呂まで付いているキャブコン(キャブコンバージョン=荷室部分を居住スペースに大幅架装したモデル)が便利。
そこまでではなくても、普段使いとは別にキャンピングカーを持てるなら幅広で屋根も高めのワイドボディやハイルーフのバンコン(バンコンバージョン=外装はほぼ変わらず居室にキッチンやベッドなどの装備を付けたモデル)がいいでしょう。
しかし、車中泊はするけれど、そんなにひんぱんではない。
車は基本的に普段使い。買い物や送迎、日帰りのお出かけがメインという方も多いのでは?
今回紹介するドコデモライフのadd(アド)は、そんな方にピッタリの1台。
街乗りで運転しやすい標準サイズのトヨタ・ハイエースをベースに、車中泊に必要十分な装備を厳選して付けた、時たま車旅するのにちょうどいい仕様です。
add(アド)
ビルダー:ドコデモライフ
ベース車:トヨタ・ハイエース(標準ボディ・標準ルーフ)
※4ナンバー 小型貨物登録
※SG-LとSG-LダークプライムⅡから選択可
乗車定員:5名
就寝定員:大人2名+子ども2名(オプションの2段ベッド装着時)
全長:4,695mm
全幅:1,695mm
全高:1,980mm
Add(アド)のコンセプト
今回紹介するアドは、埼玉県春日部市にあるキャンピングカービルダー・ドコデモライフが製作・販売しているバンコン。
ドコデモライフにはアドのほか、ダイネットにメイン&リヤベッド、シャワーヘッド付きシンクや冷蔵庫などを装備したHALEL(ハレル、ベース車はトヨタ・ハイエース)や、広いラゲッジスペースにたくさんの荷物を収納できるgoto(ゴート)。
軽キャンピングカーでは、スズキ・エブリイのバンとワゴンをベース車にしたN-i(エヌアイ)があります。
アドはトヨタ・ハイエースの標準ボディ(いちばん小型)の、SG-Lというグレードをベース車としています。
幅広の「アド ワイド」というハイエースのワイドボディを使ったモデルもありますが、「日常に便利さをプラス、遊びに楽しさをプラス」というアドのコンセプトに沿っているのは標準ボディのほうでしょう。
ハイエース標準ボディの車体寸法は全長4,695mm × 全幅1,695mm × 全高1,980mm。
ホンダのステップワゴンが全長4,800mm x 全幅1,750mm x 全高1,840-1,855mmなので、全高以外はハイエースのほうが小さいくらい。
いまどき少なくなった5ナンバーサイズです。
全高も1,980mmで、よくある高さ制限2.1m(2,100mm)の屋根付き駐車場でも利用可。
基本的に普段使い、時たま車中泊というユーザーには、5人乗れて荷物もたっぷり積めて、狭い道など街乗りもラクラクなのでストレスなく使えます。
外装はハイエースのまま
展示車はオプションのルーフキャリアと社外アルミホイールが付いていましたが、そのほかはノーマルのハイエース。
外から見てわかる架装はありません。
見えないところでは、ボディに防音断熱加工が施されていて、天井にはさらに制振材も施工しています。
基本的には普段使いがメインというユーザーの中には、いかにもキャンピングカーという外装は抵抗があるという人も多いと思うので、さりげなくていいのではないでしょうか。
普段使いと車中泊の両立が可能な内装
ノーマル+車中泊用ベッドのレイアウト
アドでは、運転席と助手席、セカンドシートはハイエースの標準シートをそのまま利用しています。
セカンドシートの後ろにベッド。
進行方向に向かって右側にだけ収納スペース付きの細いカウンターがあります。
キッチン(ギャレー)はないので、給排水タンクも付いていません。割り切ったシンプルな内装です。
対面対座できる簡易ダイネット
セカンドシートもハイエース純正のものを使っているので、セカンドシートの向きを変えてベッドとの間にテーブルを置いて対面対座できるキャンピングカーによくあるダイネットもありません。
その代わりに運転席・助手席と純正セカンドシートを活用して、簡易ダイネットスペースを設けています。
まず運転席・助手席を前にずらして進行方向に倒します。
裏側にできたくぼみにクッションを置くと後ろ向きに2人が座れます。
セカンドシートは背もたれを前に折り畳んでテーブル代わりに。
そのままだとでこぼこするので、背もたれのカバーの中に板を入れて平らにしています。
この状態でベッドに2人が座れば、4人が対面対座できる簡易ダイネットの出来上がり。
高価なレボシート(前後に向きを変えられる後付けのシート)やキャンピングカー用のテーブルを設置しなくても、十分食事ができるスペースになります。
標準ボディのハイエースとしては、広いベッド
アドのベッドは、セカンドシートの背もたれを前に倒した状態と高さが同じ。
マットでベッドスペースとのすき間を埋めることで、セカンドシートまで含めて平らで大きなベッドとして使うことができます。
この場合、長さは1,950mm、約2mあるので、余程の高身長でもない限り足を伸ばして寝られるはず。
ベッド幅は1,150mm、こちらは余裕とは言えないまでも大人2人が就寝できるサイズです。
また、オプションで上段にもベッドマットを置いて2段ベッド(オプション)とすることも可。
上段ベッドのサイズは1,550mm × 1,550mmですから、子ども(2人)用となります。
アドはシンプルな造りですが、居住空間をいい雰囲気にする演出も忘れていません。
ベッド脇のパネルかスマホのアプリで集中操作できるLED照明を3カ所設置。
後述しますがアドはポータブル電源をサブバッテリー代わりに使っていて、このポータブル電源を取り外した際にも灯りを取れるようにハイエース純正の室内照明も残しています。
自転車も積める収納スペース
収納スペースは、進行方向に向かってベッドスペースの右側のカウンターの下に収納棚と収納庫。
カンウンターの上の屋根にオーバーヘッド収納棚があります。
これらだけでは少ないと思いますか。安心してください。
アドはベッド下がすべて収納スペースになっています。
前に向かってベッド下の左側はボックス状の収納庫。
右側のベッドマットは縦に3分割できて取り外せるので、長物や自転車だって積めてしまいます。
さらに、セカンドシートとベットマットの間の下側にも収納できるほか、ベッドマットをあえて最後部まで伸ばしていないため、後部ドアを開けたところにもラゲッジスペースになります。
ハイエース標準ボディの限られたスペースを最大限有効に使って、居住性を犠牲にせずかなりの積載量を確保しています。
小型で強力なポータブル電源を搭載!FFヒーターにも対応
アドの特長としてもうひとつ挙げられるのが電源システムです。
配線がごちゃごちゃして広いスペースが必要なサブバッテリーは載せず、代わりにGoalZeroという国連や赤十字などでも使われている、米国メーカーのポータブルリチウム電源を採用。
ポータブル電源はここ最近各社から様々なモデルが発売されていますが、大きさや電力容量、安全性、信頼性などを基準に、たくさんの候補の中からGoal ZeroのYETI 1500Xを標準装備することに決めたとのこと。
YETI 1500Xは出力が30Aなので、スマホの充電や照明はもちろん、最大18Aは必要なことが多いFFヒーター(オプション)でも稼働できます。
このほか電装類としては、ポータブル電源への走行充電システムや外部のAC電源を取り込める外部コンセントも標準装備。
車中泊で問題となる「電気不足」もしっかり解消しています。
オプション装備もいろいろ!!
オプションとしては、ここまでに紹介した2段ベッドやFFヒーターのほか、ボディ性制振加工、フリップダウンモニター、センターコンソールボードなども用意。
さらに快適にカスタマイズできます。
まとめ
一見ハイエースにベッドが付いた簡素な仕様ですが、車中泊をしたときに使い勝手のいいように細かな配慮がされているアド。
普段使いを邪魔することなく、車旅にも十分な装備を持っているモデルと言えます。
乗車定員は5名、就寝定員は大人2名+子ども2名なので、小さなお子さんがいるファミリーに人気というのもうなずけますね。
add(アド)
ビルダー:ドコデモライフ
ベース車:トヨタ・ハイエース(標準ボディ・標準ルーフ)
※4ナンバー 小型貨物登録
※SG-LとSG-LダークプライムⅡから選択可
乗車定員:5名
就寝定員:大人2名+子ども2名(オプションの2段ベッド装着時)
全長:4,695mm
全幅:1,695mm
全高:1,980mm
ドコデモライフの公式サイトはこちら
ライター:DRIMO編集部
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