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15年落ち中古キャンピングカー、初めての車検。実際にかかった費用を公開!
キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です
昨年秋、嫁さんに内緒で広島から千葉へ取り寄せて購入した我が家のキャンピングカーですが、すでに購入後の走行距離は5,000km。
キャンプ、親の葬式、通勤と、さまざまな用途でまずまず走ったのかと思います。
そんな我が家のキャンピングカーですが、車検がこの8月まで付帯していた車両なので、早くも初めての車検を迎えることになりました。
今回は、初めてのキャンピングカー車検をレビューさせていただきます。
車検をどこにお願いしようか
我が家のキャンピングカーは、日産アトラスをベースにした15年落ちで、走行距離も112,000km。
とても車検だけ通ればいいや、とのんきに構えられる状態ではありません。
商用車ベースなので耐久性はあるでしょうが、乗用車と比べて安全性が劣りますし、キャンピングカーの特性まで考慮すると、大切な家族を乗せて走る車なので、信頼できる整備工場にお任せしたいと思っておりました。
キャンピングカーを購入した支店は一応千葉にあるのですが、片道で1時間コース。
キャンピングカーに関しては機関系も装備系も経験豊富でしょうが、とにかく遠い……。それに、過去に一度、展示車両を見に行ったことはあったものの、なにぶん整備の方とは話したことがないので、どういう人柄なのか分からず不安な気持ちも正直ありました。
悩んだ末に決めたのが、過去に中古乗用車を購入した、千葉市若葉区の「ひかりオート」さん。
こちらはたくさんの在庫を抱えるのではなく、多くても5台くらいという販売スタイルを取っているお店で、そこに並ぶのは、どれも手塩にかけた一点もの。
中古車と思えないくらい新車同然の状態にしてから販売されるのはもちろん、整備や部品の案内も親切丁寧、その後のトラブルも皆無という、中古車サイトのユーザー評価が常に5点満点のお店でもあります。
今回は車両がキャンピングカーなので、事前に受入可否を確認。問題ないとのことですが、お盆前後だったのと、猛暑のため近日中に乗車する予定がなかったため、整備スケジュールはお任せでお願いしました。
乗用車も買い換え
キャンピングカーの車検時期を迎えましたが、実は乗用車も車検を迎えておりました。こちらは14万km近く走った、車齢18年くらいの車体。前述のひかりオートさんで購入した、中古の日産プレサージュです。
オルターネーターから異音もしますし、足回りもガタガタ。エンジンからもオイルの滲みが確認される始末。正直なところ、多額の修理代と車検代をかける必要があるのだろうか?と迷うレベルでした。
もう何年か乗るか、それとも中古に乗り換えるかの決断を迫られておりましたが、乗用車で息子を保育園に送り迎えする奥様の意向もあって、同じサイズ感で年式が新しく、低走行のプレサージュに乗り換えすることに。
車検切れの日も迫って時間がなかったため、中古車サイトで選ぶことにしました。
中古車サイトで毎日探して、めぼしい車がアップされていたら当日中に仮で押さえるというキャンピングカー購入時と同じやり方を採用し、現車を確認しに出向いた当日に、即決してきました。
プレサージュはなぜか中古車としては不人気でレアな車なのですが、ステーションワゴンの8人乗り、リアハッチのガラスが開閉でき、荷物の出し入れが便利な点が、先代よりも気に入っています。しかも同レベルの中古車相場と比べて、不人気といわれるだけあって割安です。良い車なんですけどね。
余談ですが、確か昔はリアガラスが開く車種は複数あったと思うのですが、今はというと、スーパーの駐車場でも目立ってしまうんです。開けると周りから「えっ?」というような視線を投げられることも……。
かくして、自宅の駐車場には、日産中古車が2台並ぶこととなりました。新車を売りたい日産のディーラーさんが玄関先までたまにやってきますが、すみません、あえて選んでいるのではなく、たまたまこういう結果になったのです。
ところでオカネの件ですが、全く乗用車への買い替えは計画していなかったので、費用全額を現金で払えないわけではないですが、コロナ禍の最中、この先の経済状況も鑑みて、現金は手元に残し、損保ジャパンのマイカーローンを組むことにしました。
キャンピングカーでも銀行系で組んでいる状態ですが、もう1本組めるものですね。5年の60回、メンテパックがないリースみたいな感覚です。
見積りも丁寧
キャンピングカーの自動車税は8ナンバーであることから他と比較して安いといわれていますが、車検の実際の費用はどうなのか?と気になっておりました。
私自身、車は好きですが、もちろん整備士さんのような知識はありません。要る要らない、ヤルヤラナイを判断できないわけです。
古くて商用車ベースだし、基本的に改造車だし、車体も重いから部品にも負担がかかり、何かと高くなってしまうかなと覚悟していました。
商用トラックでタフでしょうし、購入後そこまで距離も走っていませんけど、オイル交換すらしていませんでしたので……。
しかし、結論から言うと、諸費用込みで『136,198円』でした。
具体的にどんな見積りだったのかというと、写真の内容になりますが、意外だったのが、スパークプラグやベルト類。
確かに機関系で大事なところです。パワステ、エアコンのベルトも更新となりました。
ハンドルは、更新前は挙動に少々遊びがあったように思いますが、今はダイレクトな感じがします。強風時により違いが分かるかも知れません。
エアコンも、駆動音に違いが出たような……?と思う程度ですが、替えておく安心感はこの上ありませんね。
どちらも大きな劣化は素人目には分かりませんが、緩みたるみがあったと伺っています。
実は知りませんでした・・・
実は私、助手席下のエンジンの開け方すら知らなかったわけでして。日常的に点検不足になっていたわけでございます。
なにぶん購入時から車両自体の取説が無く、古いものでもなんとか一読したいとネットで探してみるもののヒットしなかったもので。
そこで、エンジン部へのアプローチは知識として必要と思い、今回のひかりオートさんで、車検引き取りの際、聞くは一時の恥とばかりに、エンジンはどうやって診れるのかお尋ねしました。
おおっ!エンジンはここにあって、座席をこうすれば診れるのねーと感動してしまう始末。不測の事態に備えて見ておいて良かった!と思った次第です。
さらに車検証カバー内も改めて見てみたら、購入時には気づきませんでしたが、昔の整備記録が今回の車検とは別にあるではありませんか!
正直なところ、乗用車でしたらある程度は気にかけていたとは思うのですが、それくらいキャンピングカーの商用トラックに対してどうしたら良いのか分からず避けていた感がありましたし、納車当時は装備品ばかりに気を取られていたと思います。
私以外にも、同じような状態の方は少なからずいらっしゃるのではないでしょうか。これからは各種オイル量なども、きちんと点検していきたく思います。
交換部品もお持ち帰り
納車の際、一通りの整備内容説明を受けた後、実際に交換した部品も見せて頂けました。記事のアップ用と、いい勉強になるかとの思いから、説明後に部品を頂いて帰りました。
前述の初代中古プレサージュを購入した際も、確か販売状態にある車両でも交換した部品をきちんと見せてくださり、安心した記憶があります。
素人にとっては、部品の安い高いでヤルヤラナイの判断をしがちですが、プロの目で判断して頂き、劣化した部品をもとに必要性を説明して頂けたら安心ですよね。
費用を極力かけたくない方などの意見もあるでしょうけど、私の場合、必要かどうかの判断を信頼のおける方にして頂けたほうが、良いかと思います。
感動した車体下回り
見積りを頂いて内容を拝見するも、前述のような理由から、信頼をおける整備士さんが記した内容だからとマルッとお任せでお願いしておりましたが、改めて引き取り時にきちんと説明してくださいました。
その中で、車体の下回りの洗浄の項目の際に、塗装、錆止めもしておきましたよとのお話で、どんな結果か興味が湧き、自宅に持ち帰った後に車体下に潜って確認しましたら、なんと!キャビンが乗っている荷台部裏は、洗浄でピッカピカ。
車体の主要な構成部品が黒くスプレーで塗装されているではありませんか!!
まだ詳しく見ておりませんが、車検前は車体下の線が何の線か何のパーツか分からない程に錆びもあり汚かったのですが、これなら長い時間潜って色々調べて覚えてみたいと思うようになりました。
まずもって感動しましたのと、エンジン下廻りの洗浄の範囲でここまでしてくれるのは、さすがひかりオートさん、と改めて敬服した次第です。猛暑のなかでも時間をかけて車を大事にしようという思いが伝わってきました。
今後のエジイ家号をどうするか?
今回の車検で機関系の性能は維持され、さらに、次に内装や装備品を今後どうしていこうかと考えるきっかけにもなりました。
まず、60HZ仕様のレンジはヘルツフリーのレンジにしなければいけませんし、多額の費用はかけられませんが、車内空調も電源見直しが必要。
そして乗り心地も何とかしてあげねばなりません。勝手極まりない家族の希望では、上の娘が中学生になる前に北海道(もしくは沖縄とか……無茶!)、2025年(?)の大阪万博、コロナで修学旅行もなさそうだから京都・奈良、雨の街・長崎にも行きたいとか。誰が1人でそんな所まで運転するのじゃ!と言いたくなる、実行したくない計画がある一方、年々自然災害が甚大になる中、キャンピングカーによる災害対策に関しても、発電機の更新など、並行して増備する必要もあります。
街中を走っているとキャンピングカーを見る機会も増えてきましたが、私はこれからもこの我が家のキャンピングカーを大事にしていこうと思っています。
最後までご覧頂き有難うございました。
ライター: エジイ
キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信!
- 執筆者プロフィール
- 車旅情報Webマガジン「DRIMO」
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