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キャンピングカーライフのプロ直伝、キャンピングカーのトイレを勧める理由

キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です


キャンピングカーのトイレ事情

私が独自にキャンピングカーオーナー50名へ「キャンピングカーにトイレを搭載している?」と質問したところ、じつに30名以上が「搭載していない」と回答されました。

さらには「今は道の駅だけじゃなく、コンビニもあるし、各施設を借りたら良いから」や「あったらあったで便利だろうけど、メンテナンスが面倒だから…」と答えてくださいました。

そうです、キャンピングカーをはじめ車中泊旅のトイレ事情は、移動中含め停泊する際にも意外とどうにかなります。

車旅の道中に高速道路を使うならSA・PAが一定区間に設けられ、一般道ではコンビニをはじめ、観光のついでに、買出しのついでにトイレを借りるという選択ができます。

宿泊地のRVパークのキャンプ場でもトイレが完備されていることが多く、もはや車旅の車にトイレがなくても生活はできてしまうでしょう。

それでも私がなぜトイレつきキャンピングカーにこだわりを持つのか。

キャンピングカーに住んで1000日、キャンピングカーを購入してから3年越しに「キャンピングカーだからこそ、トイレの完備は必須だな」と特に最近は強く思った経緯をご紹介します。

トイレつきキャンピングカーが能力を発揮、新型コロナウィルス感染症の影響

私がキャンピングカーを購入した3年前。

当時の新車キャンピングカーの展示会では、トイレが標準装備された車両はほぼありませんでした。

私は“トイレつき”にこだわったので、大手ビルダーさんにトイレを搭載できないか訪ねたところ「今はどこに行ってもコンビニがあるし、トイレを搭載する必要がなくなっているから需要がない。流行っていない。」と、鼻で笑われたものです。

しかし現在は「トイレ搭載車両」のこだわりを捨てずに、妥協せず探して気に入った1台と出会えて、良かったと感じています。

その代表が新型コロナウィルス感染症の影響です。

わが家はトイレの他にシャワー搭載のキャンピングカーを選択しました。

長期バンライフになるので、毎日・毎回シャワーとトイレのことを考えて移動するのも億劫だし、入浴料もかさむと考えて、トイレ・シャワーつきキャンピングカーにこだわり探しました。

そして、2020年春先、新型コロナウィルス感染症の影響で、入浴施設、コンビニはじめとするトイレが閉鎖されはじめました。

道の駅駐車場、キャンプ場の閉鎖が相次ぎ、日本一周バンライファーにとっては大打撃となりました。

2021年9月現在でも、入浴施設によっては「地元民のみ、旅行者お断り」などの制限が設けられています。

“他の人から見たら、せいぜい渋滞時や雨天時等、外の施設に行くのが億劫な時に重宝されるくらい”と思っていたトイレ・シャワー設備が、これほどまでに私のキャンピングカーライフを支えてくれることになるとは、購入時には想像していませんでした。

トイレの存在に支えられているからこそ、私はキャンピングカーにトイレの搭載することを強くすすめます。

キャンピングカーのトイレの種類と、その処理方法

そもそも、キャンピングカーのトイレにはどんな物があるのか、汚物処理はどうするのか。

特に処理は面倒くさそう、汚そう、臭そうといったイメージが強いです。

まずは、トイレの種類とその処理のご紹介をします。

① ポータブルトイレ

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トイレを丸っとひとつ、持ち運びできるタイプです。

本体に洗浄水タンクと汚水タンクが備わっています。

ピンキリですが、1万円台から取り扱いがあるので、一番手軽に導入しやすいタイプです。

キャンピングカーのみならず、車中泊仕様車のマルチスペースに設置して使うのがおすすめです。

処理方法
ポータブルトイレは、使用前に汚水タンクに決められた量の水と専用の薬剤を入れます。
この薬剤は消臭効果があるだけでなく、汚物を分解します。
汚水タンクがいっぱいになる前に、汚水マスに捨てます。
キャンプ場や道の駅など、専門の施設が整っていない場所での処理はマナー違反となるので、帰宅後に家のトイレ、もしくは汚水処理施設があるRVパーク等で処理しましょう。

② カセット式トイレ

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カセット式トイレは、汚水タンクを取り外しできるタイプです。

マルチルームなどに常設で設置されていて、家のトイレと近い感覚で使えます。

車両に備えつけ搭載するタイプなので、後々「やっぱり使わなかったから取り外したい」となっても、容易に取り外せません

オプション搭載を考えている場合は、ご自分の使用シーンや使用頻度をイメージされることをおすすめします。

処理方法
カセット式トイレの汚水タンクは車外から取り外します。
あとはポータブルトイレと一緒であり、汚水タンクを持って行き、トイレに流します。
汚水タンクがいっぱいになったことをランプ点灯で知らせてくれる機能つきのタイプもあります。

③ マリントイレ

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カセット式トイレ同様、常設タイプのトイレです。

船のトイレ設備と同じ仕組みなのでマリントイレと呼ばれますが、日本では外国からの輸入キャンピングカーに多くみられます。(日本車キャンピングカーの場合はほとんどがカセット式トイレを採用。)

処理方法
マリントイレの処理方法は、ダンプステーションが設置されているキャンプ場やRVパークで、ホースでつないで処理します。
ダンプステーションは汚水を処理するための専用の設備です。
ホースをつないで排水レバーを引くだけで、キャンピングカー内の汚水を流せるので、汚水を見なくてすむメリットがあり、処理方法もとても簡単です。
(処理は楽ですが、日本には施設数がまだまだ少ないのが現状です。

キャンピングカー、車中泊仕様車におすすめの、DIY簡易トイレ

キャンピングカーにトイレを搭載することを勧める私ですが、車中泊仕様車のオーナーのみなさまへ「安く揃えられる、簡易トイレ」の提案です。

① 本格的・防災用品の導入

災害時、トイレが使えない時に役立つトイレセット。

いざという時に開封してみたけど使い方が分からない、なんていうことにならないように、購入したらまず1つ開封してみましょう。

できれば実際に使ってみて、使い方のイメージをしておくといいです。

組み立て式の目隠しもいいですが、手軽に隠れられるポンチョタイプのマントを用意しておくとなおいいです

② いざという時の備えに、ホームセンターで揃える

ビニール袋と超吸水性樹脂(高吸水性ポリマー)を用意しておけば、いざという時にジェル状に固めて捨てられます。

ビニール袋は防臭タイプのものがおすすめです。

③ ペット用品と共有

実際にペット連れキャンピングカーオーナーさんの手法です。

いざという時には、ビニール袋を設置しその中にペットシートを敷き、そこでする…とてもシンプルで手軽です。

共通してあると便利なバケツ
①〜③いずれの場合も、バケツ状の物があるとしやすいです。

バケツの中にトイレ用品を収納しておけるので、1つ搭載しておくと助かります。

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トイレ設置・導入のすすめ

ここまで私がなぜトイレの設置をお勧めしているのかについてお伝えをしてきました。

すでにトイレ設備がないキャンピングカーを購入されている場合や必要性を感じられず、買うのは勿体ないと考えられている方もいらっしゃるかと思います。

たしかに、キャンピングカーのトイレは、確かに必要と感じる人と不要と感じる人の二極化しやすい設備です。

それでも私は、旅の道中、トイレを我慢することなく、雨天時や夜間トイレに行きたくなった時、車内に備え付けられたトイレが大活躍しています。。

また、いつ災害が起こるか分からない現代。

備えとしても車内トイレの導入をおすすめします。

汚水の処理もそれほど手間ではないので、ぜひキャンピングカーにトイレを常設することを選択肢のひとつに入れてみてください。

ライター: 山縣 睦海

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