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地味だけど車内を快適にする術と大切なこと【軽バン秘密基地計画#06】

キャンピングカー情報をはじめとして、キャンプや車中泊、バンライフなど、アウトドア&車旅の情報を配信しているWEBマガジン・DRIMOから、実際に車中泊やキャンピングカーを楽しんでいるライターによる記事をMOBYがご紹介します。※以降の記事内容および記事タイトルはDRIMOからの引用・参照です


カーテンレールの交換

前席と居室の境に掛けるカーテンの取り付け方を変えた。これまでは、前席のシートベルトの付け根兼後席に乗り込む時の握り手のような部分の上の方に紐を結び付け、その紐にカーテンを通していたのだが、実際に何度か寝てみるとカーテンの位置が微妙に後ろ過ぎて、あとほんの少し前に行ってくれたらもっと快適なのにと感じていた。それで思いついたのがツッパリ棒の利用。

早速ダイソーに行ってみたら、長さの調整幅が70-120cm、直径1cmくらいのちょうど良いサイズのものがあり、色も普通の白とか絶対に木に見えるはずのない木目調とかだけでなく、柄の入ったものも数種類揃っていた。カーテンは普段は開けてあるのだから、無味乾燥な白や木には見えない木目調や花柄より良いと思って選んだのがこの柄。

自分では結構気に入っている。こんなものが100円で買えてしまうって本当に感動的だ。タオルや脱いだTシャツを海に入っている間かけておくのにも良さそうだ。ツッパリだけでも結構しっかり固定されているが、元々カーテンに通していた紐でずれないようにさらに固定し、紐の余った部分でカーテンを縛っておくようにした。

寝るのは助手席の後ろ側になるが、このように助手席の背もたれを前に倒すと、さらに頭上が広くなって良い。こうしたときにこれまではカーテンが少し顔の上にくるような感じだったが、これで解決。些細なことだが、ますます快適さがアップした感じだ。

長さが2m弱あるSUPのパドルも、このツッパリ棒とベルトで固定すれば車内で邪魔にならない。

夏の終わりの掘り出し物

季節が変わる頃に近づくと、所謂季節商品と呼ばれるような物がセール価格になる。ウィンドウネット(戸の部分のない網戸)は以前からあったら良いと思っていた物の一つだが、夏が終わりに近づいたせいか、近所のカインズホームで¥1,480のスライドドア用が¥798円に大幅値下げされていたのでゲット。

暑すぎると蚊も活動できないから、本当はまだまだこれから大活躍するはずのアイテムだと思うのだが、安くなってくれればこっちには都合が良い。

スライドドア用なのに、残念ながらキャラバンには小さくて適合せずバモス専用。繊維に忌避剤もコーティングされているそうだ。早速今週末のキャンプで使ってみようと思う。

車とは直接関係のない話だけど、麦わら帽子も大幅値下げされていて、¥348でゲット。こうして見ると、ちょっと洒落た帽子に見えなくもない(?)けど、これは黒いベルトの巻いてある農家のおじさんとかが被っている、れっきとした普通の麦わら帽子。

象徴的な黒いベルトは取り払い、ちゃちな紐は自分で付け替えてある。

見た目の問題だけでなく、この紐の使い方がミソで、このように頭の前後に紐をかけると風で帽子がどっち方向にも飛ばされることがない仕組みだ。そして、腕がゴムみたいな人も愛用しているが、暑いときに一番快適なのは、やはり麦わら。ちょっと手を加えれば別物に見える(?)し、使い心地も格段に良くなる。車関係の物も然りなのではないだろうか。

タイヤ交換

車検証を見るとバモス君は今年でちょうど10歳。しかし、近所でしか乗られていないセカンドカーだったため、半年前に譲り受けた時の走行距離はたった34,000km程だった。遠出することはなく、近所の同じような景色ばかりずっと見続けてきた車だ。こんな風にして一生を終える車軽自動車って結構多いのではないかと思う。

10年近く県内から出たこともなく、海を見たこともなかったような車が、この半年で本州から出る旅も経験し、今まで見たこともない風景を沢山見て、これまで出したことのなかった速度を何度も経験した。

オドメーターは現在42,000kmだから、この半年の走行距離は約8,000km。これまでは2年以上かけて走っていた距離をこの半年で走ってしまったことになる。保守的な暮らしを続けてきたこのバモス君にとって、今年は人(車)生の一大転機だったことは間違いない。

走行距離も少なかったから、どうやら10年弱の間、スタッドレスの期間は別として一度もタイヤが交換されたことがなかったようである。1年のうちの1/3程度の期間はスタッドレスに履き換えられているからことになるから、この夏タイヤ達が走ったトータルの走行距離は約22,600kmという計算になる。

大した距離でもないように思えるが、減り具合の問題だけでなく10年は使用期間が長過ぎる。スリップサインが出るまで減っているわけではないのだが、ゴムの劣化が心配だ。

私は良い予感はこれと言って特に感じることもないのだが、悪い予感は結構当たってしまう。しかし、これについてはまた後で説明するが、予感と言うより実体験に基づく根拠があるので、急に居ても立っても居られなくなり、バモスのタイヤを交換しようと取り敢えずお店に見に行ってみることにした。

丈夫そうなのが良いが、「ぬかるんだ畦道用」のような農業用軽トラ用タイヤは案外見た目も良いけど、高速も使って長距離を走るのには向かなさそうだから流石にそれはパス。しかし砂の積もった海岸付近の道路や駐車場を利用することも多いから、「舗装路専用」みたいなトレッドパターンでも頼りない。

炎天下、オートバックスの外のタイヤ展示コーナーで見ていたら、お店の人に「何かお探しのサイズとかありますか?」と声をかけられた。「この辺りにありますよ。」と案内されたところを見ると、ヨコハマのSUPER VAN 356というごく普通の軽の商用車用タイヤ(バモスは乗用車登録だけど、標準設定のタイヤは6PRの商用車用)が、交換工賃・廃タイヤ処分費用・バルブ交換など全て含め、なんと4本で19,000円にもならない価格となっていた。

もう一台の愛車のキャラバン用で同じくヨコハマを選んだとしたら、タイヤ本体だけでも2本買えない金額だ。

このタイヤは価格も魅力的だが、程々に不整地にも対応しそうなトレッドパターンだからその点でも合格。見た目がどうのと拘るようなものではないけれど、見た目的にも悪くない。以前他のお店で見たときには、ブランドは違うけど似たようなタイプが特価品が全て込みで22,000円くらいだったので、迷わずヨコハマSUPER VAN 356に決定。

ついでに言っておくと、「軽自動車にアルミホイールでインチアップして扁平率を下げたタイヤを履かせる」のようなドレスアップ(?)は、がんばっちゃってる感みたいなのが私はどうにも苦手で受け入れらない。他人の好みに対してとやかく言うつもりは全くないが、私にはあり得ない選択肢だ。

個人的にはこの手の車の足元は「扁平率普通でちょっとだけゴツく見えるトレッドパターンのタイヤ+黒の鉄ちんホイール(カバーは付けない)」で、フツーに見えるのが一番と思っている。ヨコハマのSUPER VAN 356は、私にとっては全く願ったり叶ったりのタイヤだったようだ。

少しだけ溜まっていたTポイントを使うと、支払金額は18,000円ちょうど。交換が終わって乗ってみると、明らかに気持ちが良い。乗り心地が良いと言うより、弱っていた膝の関節や股関節、だるさを感じていた足の筋肉が回復したような気持ち良さだ。

同じようなタイヤでも古いのと新しいのとではこうも違うのかといったような、シャキッとして軽やかな乗り心地を味わうことができた。帰りの道中、「この金額だったら2年に1回交換しても1年でたったの9,000円の出費だし、車検は来年の7月だから、車検と交互で2年毎にタイヤを交換するのも良いかも」などと考えてしまった。

怪談より怖い、夏に本当に体験した怖い話

実は、タイヤ・ホイール関係で結構怖い経験をしたことが二度ほどある。

6~7年前の話だが、夏の暑い日にステップワゴンで東名を大阪へ向けて走っていた。秦野中井を過ぎた辺りでホイールバランスが狂っているような何かフラつくような違和感を後輪の方から感じ始めたため、取り敢えず足柄のSAのガソリンスタンドに入ることにした。

高速SAのガソリンスタンドだから詳しく調べることはできないが、ナットも勿論ちゃんと締まっているし、外見だけでは特に異変は見当たらないと言われ、まだ何も起こっていないと言えば起こっていないので、JAFを呼ぶこともなく路上に戻った。しかし、やはり何かおかしいと感じて不安になり、大阪まで行く予定だったけど、すぐ先の御殿場ICで一旦降りることにした。

高速を降りて、取り敢えずオートバックスかイエローハットでも探そうと渋滞気味の道をノロノロ進んでいたところ、とあるガソリンスタンドの入り口すぐ手前に来たところで、車の後ろから「ブッシュー!! or ドッカーン!!」といった感じの物凄い音がした。

その音に給油中のスタンドのオヤジさんがまずはビックリした表情で顔を上げ、その後すぐに私の車を見て顔を顰めているのが運転席からも見て取れた。迷わずそのままハンドルを左に切りスタンドに入ると、オヤジさんは普通の表情に戻って「タイヤ交換ですねぇー?」、私「はい、お願いしまーす。」と何故か妙に当たり前な会話。

タイヤがボロボロと言うかビリビリに裂けた後に走った距離と言うより動かした距離は20mもあるかないか程度だったため、幸いホイールやアクスルなどは全く無事だった。ちょうど今頃と同じ時期で、物凄く暑い日だった。

原因は勿論普通のパンクとかではなく、ゴムの劣化によるバーストだったようだ。当然4本全部交換してもらうことになったのだが、サービスでアイスコーヒーなんかまで出してもらってエアコンの効いたガソリンスタンドの室内で待たせてもらっている間、色々考えてしまった。

もし東名を走行中にバーストしていたらと考えると心底ゾッとする。運が悪ければ大事故を巻き起こして命が危うかった可能性もある。エアコンもギンギンに効いていたけど、それ以上に肝の冷える話だ。

一般道に降りてからだったとしても、ガソリンスタンドの入り口の前でバーストなんて奇跡的な確率としか言いようがない。助けが来るまで酷い渋滞を巻き起こして大顰蹙を買うか、作業スペースのあるところまで潰れたタイヤで動かして、酷暑の中でスペアに履き替えることになっていたかもしれない。

さらに、そんなに大きなガソリンスタンドではないけど、車検整備とかも請け負っているようなお店だったので、サイズの合う手頃な価格の在庫品まであったのだ。不幸中の幸いとはまさにこのことだ。私は何か凄いパワーの守護霊とか守られているのではないかとまで考えてしまった。

守護霊とかオカルト的な話はさておき、「タイヤは命を乗せている」なんてセリフがあるが、このような体験をすると、大袈裟でもなんでもなく、まさにこの言葉通りだと思う。そして、どんなに高性能な車でもタイヤがダメならその性能を発揮することができない。車にとってタイヤは本当に肝心要だ。

そしてこの体験から学んだことは、注意しなければならないのは減り具合だけでなく、ゴムの劣化だ。溝が残っていればなんとなく大丈夫かと思ってしまうが、古くなればゴムは劣化する。

実際バーストしたステップワゴンのタイヤは、たっぷりではないけどスリップサインが出るほどには減っていなかった。車自体を中古で購入した時から換えていなかったのだが、既にかなり古かったのかもしれない。溝だけ見て製造年を気にしていなかったのが大きな反省点だ。

暑さもバーストに拍車をかけたのかもしれない。「酷暑の中、違うホンダの車で2度のバーストを経験」なんて不吉なフレーズが頭を過ぎり、今回急遽バモスのタイヤを交換した次第だ。

ところで、キャンピングカーは日常的には使用されない車も多いから、車齢の割に走行距離が伸びていない車も案外多いと思う。走行距離が伸びなければタイヤの減りは少ない。

しかし、重量のある本格的なキャンピングカーのタイヤは、乗用車のタイヤより労働条件はずっと過酷だ。そして車が大きくなればタイヤの値段も必然的に高くなるし、古くなってもあまり減っていないからと、長期間タイヤを交換していない人も少なくないのではないだろうか?

タイヤの状態のチェックは入念に。勿論空気圧も。そして、減りが少ないと勿体ない気はするけど、オイルとタイヤは早めの交換が何より。

しかし、それより何より沢山旅をして、ゴムが劣化する前に交換しなければならないほど溝が減る方が、車もタイヤも本望だと思う。タイヤがどんどん減るほど車で旅をしましょう!

ライター:笠原 サタン

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