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【奥多摩湖・奥多摩周遊道路】元世界一の湖と東京初有料道路 – Go To 非密ドライブvol.3
国はアクセルを踏み自治体はブレーキを踏み、国民が右往左往しながらのお盆休みに。筆者個人としては各自しっかりと感染拡大予防に努めた日帰りドライブなら、経済を支える上でもよろしいのではと考えております。そこで“密に非ず”ドライブを「非密ドライブ」と称して、これにかなうおすすめドライブコースを提案します。
今回は、東京都の一番奥地、奥多摩湖と奥多摩周遊道路をご案内します。
奥多摩湖
奥多摩湖、実は正式名称ではありませんでした。「小河内貯水池(おごうちちょすいち)」が正式名称。この正式名称からふんわりわかるように、天然の湖ではなく人造湖、ダムです。東京は利根川水系を水源としていますが、渇水のときは奥多摩湖が水源になります。竣工当時は水道専用貯水池として世界最大規模だったのでした。現在でもその用途では日本最大級。
起工は1938年(昭和13年)、竣工はその19年後の1957年(昭和32年)。ダム建設の調査は起工のさらに12年前の1926年(大正15年)。この長い期間は、さまざまなエピソードを生み出したそうです。その歴史は奥多摩湖のほとりにある入館無料の資料館「奥多摩 水と緑のふれあい館」で確認することができます。観覧の所要時間は20〜30分でしょうか。ちょっと見聞を深めてから奥多摩湖を見るのもオツなものです。
上の画像は「麦山浮橋」と名付けられた浮き橋。徒歩で歩いて渡ることができます。昔はドラム缶を浮き材にしていましたが、今は樹脂製の浮きに。もう一箇所、湖の奥に「留浦浮橋(とずらうきばし)」があります。
上の画像、架かる橋は「深山橋」。時代を感じさせるレトロな橋で景勝地になっています。特に照明がエモいですね。歩いて渡れます。ぜひ、ご自身の目でお確かめを。
上記、紹介したポイントをGoogleマップにまとめておきます。
奥多摩周遊道路
奥多摩周遊道路は、奥多摩湖に架かる「三頭橋」を起点、終点を「九頭竜橋」とする延長約20kmの山岳路。“周遊”と名付けられていますが、湖を文字通りぐるりと周るわけではなく、奥多摩湖の南側の山間を周遊する道路。
奥多摩周遊道路はかつては「奥多摩有料道路」という名で1973年(昭和48年)に開通した自動車専用の有料道路で、東京都の有料道路としては初となる道路でした。
道路は片側1車線対面通行ですが、整備されており比較的カーブは緩やかで走りやすい道路。このため、事故が多くネズミ捕りや白バイ、パトカーも多いので走行時は注意を。
アクセス
奥多摩湖「奥多摩水と緑のふれあい館」まで、圏央道からは日の出インターを降りてから約40km、1時間程、中央道八王子インターからでも大差なし。奥多摩湖を巡ってから奥多摩周遊道路へ行くのが効率的。中央道からは上野原インターを降りてから、奥多摩周遊道路を走ってからの奥多摩湖が効率的。約40km、1時間ほど。
Googleマップ、なぜか奥多摩周遊道路を通るルート検索ができませんでした。(執筆時点)
それでは、三密を避けて安全運転でドライブをお楽しみください!
次回の「おすすめ非密ドライブ」は奥多摩ドライブのついでに寄りたいおすすめの滝と、おすすめのかき氷をお届けします。
- 執筆者プロフィール
- 宇野 智
- モーター・エヴァンジェリスト/ライター/フォトグラファー/ビデオグラファー/エディター エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。クルマ好きでない人にもクルマ楽しさを伝えたい、がコンセプト。元MOBY編...