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【日原鍾乳洞】三途の川を渡れ!Go To 非密ドライブvol.2
国はアクセルを踏み自治体はブレーキを踏み、国民が右往左往しながらのお盆休みへ入りました。筆者個人としては各自しっかりと感染拡大予防に努めた日帰りドライブなら、経済を支える上でもよろしいのではと考えております。そこで“密に非ず”ドライブを「非密ドライブ」と称して、これにかなうおすすめドライブコースを提案します。
今回は東京は奥多摩にあります、日原鍾乳洞をご案内します。
日原鍾乳洞とは?
「日原」と書いて「にっぱら」と読みます。石灰岩の中にできた洞窟で雨水に含まれる二酸化炭素が石灰岩を溶かし天井から垂れ下がって美しいつらら状となった鍾乳石、地面に落ちて積み重なった石筍、これらが一対になった石柱が織りなすところが鍾乳洞。鍾乳石は1cm伸びるのに約70年、石筍が1cm成長するのに約130年と言われる自然の神秘が形成する絶景でかつては山岳信仰の聖地にもなっていました。
日原鍾乳洞の呼称は明治以降とされていますが、それまでは「一石山」ないしは「一石山の御岩屋」と呼ばれ、江戸時代初期から山岳信仰の参詣があったことが記録されているとのことです。この当時は、当然電気はありませんから、日原鍾乳洞への参詣は松明を持って入ったため、洞内は煤けて本来は乳白色であるはずの鍾乳石が黒色化してしまって現在に至っているという経緯もあります。
かような背景から、洞内の数々の奇石などには仏教を色濃く示す名称が付けられています。
もはや、アクティビティ
予習が終わったところで日原鍾乳洞までのアクセスをご案内します。
場所は東京都の最西端の町、奥多摩町の一番西奥、クルマで行ける限界地点に日原鍾乳洞があります。最寄りの高速道路インターは圏央道 日の出インター、ここから目に麗しい山道を走ること約1時間半で到着します。
日原鍾乳洞が近くなると道幅が狭くなります。夏場の土日は渋滞の関所となりますが、コロナ禍においては空いているかも知れません。対向車が来たら離合のためにどちらかがバックして道を譲らないといけない箇所もあります。どうぞ安全運転で。
駐車場完備。鍾乳洞に近い駐車場が満車になったら手前2km地点の臨時駐車場へ駐めて30分ほど歩きましょう。いずれの駐車場は無料。
入場料はおとな800円、中学生600円、小学生500円。本記事執筆時点では営業中ですが、実際に行かれる際には事前に公式HPでご確認を。
洞内の平均気温は10℃とのことで、夏場でもTシャツ1枚では寒い!上着があると良いでしょう。また、雨天や雨上がりは洞内天井から水が滴るためカッパがあると良いですね。筆者は雨上がりにTシャツ1枚で入ってきましたが、速攻で後悔。自分が濡れるよりカメラが濡れる方が心配だった……
洞内は広く所要時間は公式HP上では約40分、撮影しながらの筆者は1時間強の所要時間。足場が悪いので歩くだけでも良い運動に。
襲いかかるのは急で長い階段。それも濡れていたので氷のように冷たい手すりに掴まりながらの昇降。かがまないと前に進めないところもあり、もはやアクティビティ。
奥には回廊のように天井が高く広いところがあります。
以上、日原鍾乳洞のご案内でした。
え?見どころの画像がないですって?…はい、ぜひご自身の目でご確認いただければと思います。
それでは次回の「Go To 非密ドライブ」をお楽しみに!
前回の「Go To 非密ドライブ」は正丸峠でした。どうぞあわせてご覧ください。
- 執筆者プロフィール
- 宇野 智
- モーター・エヴァンジェリスト/ライター/フォトグラファー/ビデオグラファー/エディター エヴァンジェリストとは「伝道者」のこと。クルマ好きでない人にもクルマ楽しさを伝えたい、がコンセプト。元MOBY編...