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トヨタ『MIRAI』のFCスタックを活用!新開発の水電解装置で工場の脱炭素目指す

『MIRAI』のFCスタックなど流用した水電解装置を新開発

水電解装置の内部構造

トヨタは2023年3月10日に、福島県との共同による水素・技術を活用した活動の一環でデンソーと連携し取り組む工場でのカーボンニュートラル実現を目指した水素の利活用において、新たに水を電気分解して水素を製造する水電解装置を開発したことを発表しました。

この水電解装置はトヨタの燃料電池車(FCEV)『MIRAI』や、FCバス『SORA』に搭載しているFCスタックなどを流用したもので、トヨタのこれまでのFCEV開発で培った技術や知見・ノウハウを活かして開発。

普及促進に向けた技術実装の場として、デンソー福島工場での稼働を開始し、今後は水電解装置で製造したクリーンな水素を工場ガス炉で自家消費する「水素地産地消」モデルの構築を目指し取り組みを加速させるほか、さまざまな業界や地域へ実装の輪を広げていきたいという考えから、水素利活用モデルの構築に向けた取り組み内容を広く公開すると明かしています。

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量産することで今後は普及可能なコストレベルを追求

スタックの使い方 : 燃料電池(FC)と水電解

トヨタがMIRAIなどに搭載しているスタックは、耐久性の向上を追求しセパレーターに耐食性の高いチタンを採用し、約8万時間の稼働を経ても初期とほぼ変わらない性能維持を目指して開発されました。

このスタックには、トヨタが2014年12月に初代MIRAIを発売して以来、FCEV約2万台に相当する700万枚以上の量産と使用実績にもとづいた高い信頼性を確保があるとし、またこれまでに培った技術・知見・経験を活かすことで開発期間の大幅な短縮が可能になったとしています。

今後は、水電解スタックの生産過程においてFCEV用FCスタックの部品およびFCスタック生産設備90%以上が流用および共用が可能であることから、量産効果によって普及可能なコストレベルを追求すると発表。

また、トヨタはこの水電解装置に搭載しているスタックなどを、2023年3月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催される「FC EXPO(水素・燃料電池展)」に出展することを発表しました。

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