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マキシマム ザ ホルモン上ちゃん×トヨタ マークII:Vol.6(最終回) 「ベースもドリフトも一緒」MOBYクルマバナシ
【Profile】上ちゃん1980年4月15日生まれ。東京都出身。
ニックネーム:上ちゃん
バンド:マキシマム ザ ホルモン 4弦担当
愛車:トヨタ JZX100 マークII、スバル インプレッサ WRX STI
前回までのインタビューはこちら:
Vol.1「心奪われた、愛車との出逢い」
Vol.2「ドリフトライフ」
Vol.3「傷付いたくらいがカッコいい」
Vol.4「クルマと家族」
Vol.5「メンバーと車の想い出」
Vol.6:ベースもドリフトも一緒
最近、新しいおもちゃにハマっているそうですね?
ああ、「ベグレリ」ですね(笑)。いま持ってるかな……ああ、あったあった、これですね。自分で作ったやつです。
中にはビー玉が入ってて、重りになってます。
ご自分で作られたんですか。本当に上ちゃんは手先が器用というか、なんでもできますね(笑)。
ハマるとバーっと集中して、もういいなと思ったらポイ(笑)。ほんと、ハマるとそれしか見えなくなる。ベグレリもハマっちゃって、クルクル回すんですけど、まだそんな上手くないです。
それよりも作る方にハマっちゃって(笑)。やりだすと止まんなくなっちゃって、気づいたら3時間くらい何個も何個も。素材も、もうちょい固めがいいかなとか、柔らかめがいいかなとか。
これテントを結ぶパラコードってやつなんですけど。アウドアショップいって、それを何種類か買って色々試して、「パラコード325」ってやつにたどり着いたんですよ(笑)。
今のところこれが一番、編み具合も回し具合も気持ちいいです(笑)。
こだわっていますね(笑)。ダイスケはんのためにも作られたとか。
はい、一緒にやってます(笑)。綺麗に作れるようになったんで、もう満足です。
また飽きるのも早いんじゃないですかね(笑)。
車も数回乗り換えられていますよね。今まで乗ってきた愛車の中で、一番印象に残っている車はなんですか?
一番は……今乗ってるマークIIですかね。もっと走って、傷つくのが楽しみです(笑)。
前をぶつけるのはダサいんで、後ろのリアフェンダーあたりにかすりキズがいいかな。ギリギリまで攻めた感じが(笑)。
大きく張り出したリアのオーバーフェンダー。タイヤはフェンダーの外側一杯まで張り出し、綺麗な『ツライチ』に。
いつかはこれに乗って見たい、という車はありますか?
どうだろ……それがマークIIだったんで。
それこそ、D1に出てるようなガチガチのドリ車に乗ってみたいですね、どんな感覚なのか。これもそこそこイジってあるんですけど、どのくらい違うもんなのか。
D1車両というと600、800馬力が普通の世界ですからね(笑)。
マークIIもタービン変えてあるんで、450馬力くらいはでてるんです。
僕はほぼいじってなくて、全部前のオーナーがやったんですけど。
出力を高めたエンジンには、細心の注意が必要だ。4連メーターにはマークIIのコンディションを知るために必要な水温や油温、油圧などの情報が表示される。
今まで多様な車種に乗ってこられていますが、車選びの基準はなんですか?
基準はもう見た目です。子供の頃、家の車がシビックだったんですけど、それもあってハッチバックが大好き。BMも1シリーズだったんですよ、ハッチバックの。
インプレッサもハッチバックが欲しくて、わざわざ中古で探しました。あとはもう完全に見た感じ(笑)。
見た目で「あっ」と思ったやつですね。
車が好きなのはもう小さい頃から?
最初はバイクの免許しか持ってなかったので、※モンキーを買って、部屋でエンジン分解して、雑誌見ながらボアアップしたりしてましたね。
マークIIはここまで出来上がってると自分でいじるのはもう怖くて。いつかベース車買って自分で組んでみたいですね、ちょっとずつ。
※モンキーは、ホンダが製造・販売していた原動機付自転車。
車が上ちゃんの人生にどう影響したと思いますか?
なんだろ……スタジオも車で行くし、車に乗らない日がない。あと、考え事する時に首都高に行ったりとかも……。キザで恥ずかしいからあんま言わないんですけど(笑)。
けっこう助けられてますよね、やっぱり車には。プラモデルとかラジコンとか、遊び的な楽しみもあるし、精神的にも落ち着くし。
上ちゃんはかなりの多趣味だということがわかったのですが、趣味に対する考え方と、音楽に対する考え方に共通点はありますか?
共通点というか、ほぼ一緒かもしれないですね(笑)。 ベースも趣味で始めて、その延長線上だったんで。今でも感覚変わんないというか。ベースは「もっとこうやって弾きたいなー」「こういう音だしたいな」って思って練習して、機材買ったり、配線変えたり。
ベースもドリフトも一緒ですね、感覚は。
上手くなりたい、という思いはどちらも変わらないのですね。
車もベースも、もうちょいできたら楽しいかな、みたいな。やっぱりできる方が楽しいじゃないですか。
とりあえずちょっと頑張ってみて、今でも続いてるのがベースだったんですかね。
ホルモンさん自体が色んなジャンルの世界に飛び込んでいる印象ですが、上ちゃんもまさにその通りですね。
そうですね……、けん玉もなんでか分からないんですけど、パッと見て「あ、かっこいいな」と思う瞬間があって。地味なイメージだったんですけど、外人が投げたり、くるくるしてるのを見てかっこいいなと思って、「やってみようかな」と。
ドリフトも?
ドリフトも斎藤太吾選手を見て「ああかっこいいなあ」と思ったのがきっかけでしたから。できたら気持ちいいだろうなー!脳汁出るだろうなー!みたいな(笑)。
いつも自分が興奮できるものに触れていたくて、ライブもそう。僕、決してパーリーピーポーじゃないんですけど(笑)。 パリピじゃないんですけど、自分の中でテンションが上がってる瞬間がないと、つまんないなと思って。で、ドリフトもその一部みたいな。
表情には出ないんで、外から見たら全然テンション上がってる感じしないと思うんですけど、自分の中ではアドレナリンが出る瞬間を欲してる。
だから別になんでもいいんですよね。ベグレリも出るんですよ、そういうのが(笑)。 やってるとジワーって。楽しいなー、気持ちいいなーみたいな。
上ちゃんは堅あげポテトがお好きとの事ですが、堅あげポテトでも?
これが堅あげも出るんですよ(笑)。 噛んでるとジワーって。
そして最後の質問になりますが、全国の車好きの方になにかメッセージを頂けないでしょうか?
いやあ、そんな大それたことは。そういうの恥ずかしくて苦手なんですよ、「最後にファンの人に一言!」みたいな(笑)。
うーん、なんだろう……。車好き……。僕より車が好きな人っていっぱいいるんで、変なこと言うと「何言ってんだこの人」みたいな風に思われちゃうかもな。あんま無理強いもできないですよね、そんな車好きじゃない人に(笑)。
なんだろうな、別に車じゃなくてもいいんで、好きなものとか、触れて見たいと思うものがあったら、とりあえずやってみて、飽きたら捨てて。
それが車だったらいいですね。
「ベースもドリフトも一緒」。そう話してくださった上ちゃんは、とびきりの笑顔で輝いていました。この台詞は全ての物事を全力で楽しむ上ちゃんだからこそ出てくる言葉であり、上ちゃんの人柄がにじみ出た重みある言葉です。普段は寡黙であまり喋らないという上ちゃんでしたが、家族やメンバー、そして車をはじめとした多くの趣味について語るその表情は熱気にあふれ、生き生きとしたものでした。
前回までのインタビューを読む
Vol.1「心奪われた、愛車との出逢い」
Vol.2「ドリフトライフ」
Vol.3「傷付いたくらいがカッコいい」
Vol.4「クルマと家族」
Vol.5「メンバーと車の想い出」
取材:米永豪、田神洋子
撮影:市川晶
文:米永豪
編集:田神洋子
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...