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マキシマム ザ ホルモン上ちゃん×トヨタ マークII:Vol.1「心奪われた、愛車との出逢い」MOBYクルマバナシ
【Profile】上ちゃん1980年4月15日生まれ。東京都出身。
ニックネーム:上ちゃん
バンド:マキシマム ザ ホルモン 4弦担当
愛車:トヨタ JZX100 マークII、スバル インプレッサ WRX STI
Vol.1:心奪われた、愛車との出逢い
上ちゃんは最近ドリフトにハマっているとのことですが、まずは現在乗られている愛車について教えてください。
トヨタのJZX100マークⅡです。平成9年式だから、ちょうど20年前のクルマですね。走行距離は16〜7万kmくらい。それともう一台、インプレッサ WRX STIも持ってます。
かなり走られていますが、エンジンの載せ替えはしていないんですか?
してないです。やっぱり1Jなんで、エンジンは強いですね。
上ちゃんがドリフトにハマったきっかけはなんですか?
何年か前から子供と一緒にD1グランプリを見に行ってたんですけど、そこで斎藤太吾選手の走りを見てマークⅡに憧れちゃって。
最初はマークⅡのラジコンを買って、一人で地元のラジコンサーキットでドリフトしてたんですけど、またD1グランプリを見に行った時に、今度は斎藤選手の横に乗せてもらうという、すごい体験をしたんですよ。
それがきっかけで「ドリフトやるしかない!」と思い立ち、ラジコンから実車へ乗り換えました。
それは感動的な瞬間ですね。
一瞬で心を奪われましたね。もう脳汁がドバァーッ!ブッシャアー!って(笑)。
これどうやって乗りこなしてんのかなーって思って、外よりも斎藤選手の方を見てました。
でも僕、乗り物酔いがめっちゃ激しいんですよ。それでソッコー酔って、終わった時は吐く寸前みたいな(笑)。
上ちゃんが所有するマークIIのラジコン。エアロパーツから配色、ステッカーまで、斎藤太吾選手が使用する競技車を忠実に再現している。
マークⅡとの出会いは?
今年車検なので、2年くらい前ですかね。ちょうどドリフトやりたいなーって思ってた時に、普段から頼りにしているショップのオーナーが持ってたのがこのマークⅡだったんですよ。
その時は外装が青色のラメだったんですけど、それが僕の大好きなレッチリのフリーが使ってた「モジュラス」ってベースと全く同じ色で、「うわっっっ!」ってなって。
当時のオーナーに「すごくかっこいいですね」っていう話をしたら、ちょうど手放そうと思っていたらしく、その場で「買ってもいいですか!」と。即決でした。
出会った頃のマークII。この青色のラメに惹かれ、迷わず購入を決めたと上ちゃんは語る。
鳥肌が立ってしまう馴れ初めですね。
そうですね、たまたま色々重なって。ただ色が派手すぎちゃって、普段乗りがちょっと……(笑)。
前のオーナーもドリフト好きで、譲り受けた後も僕が走ってると前オーナーに「いま走ってたよね?」って連絡が入ったり、サーキットで間違えて話しかけられたり。
そもそも超初心者なのにこんなガチガチの車に乗ってて、その上話しかけられるのが辛くなりまして(笑)。
あとは本当の意味で自分の車にしたいって想いがあったので、2ヶ月くらい前にブラックに塗り替えました。
外の風景がはっきりと映り込む、艶やかな黒いボディ。20年前に製造された車だが、非常に綺麗な状態が保たれている。
リアにGTウイングやエンブレムは取り付けられておらず、極めてシンプル。テールランプには曇り一つない。
グリル中央にはマークIIの純正エンブレム。その控えめな印象から、かつて高級乗用車として販売されていたことがわかる。一方、フロントバンパーから覗く前置きインタークーラーはいかにも「ドリ車」らしい。
ハンドルとシフトノブは社外製品に交換済み。ダッシュボードに取り付けられた4連メーターから、車の様々な情報を読み取る。
ボンネットを開けば、どれだけ手の込んだ車であるかが一目でわかる。ヘッドカバーにはフレア模様の塗装が施され、外装とは一味違った雰囲気を醸し出す。
愛車を手に入れられてからも、ラジコンは続けていますか?
最近はやってないです。子供と一緒に公園で走らせてたら、砂が入って壊れちゃいました(笑)。サーキットまで行かないとできないですし、あんまり機会がないですね。
ご多忙ですからね。10月には海外のフェスにもご出演されるとか。
そうなんですよ。最近は毎週フェスがありますし、海外だとこれからブラジルやチリ、メキシコにも行きます。
上ちゃんはメキシコが似合いそうですね(笑)。
いやいやいや、怖いですよ(笑)! 入国審査が本当に嫌いで、相性の悪い人に当たると時間もかかるし、英語も喋れないし。
毎回ビクビクしてます。こわいです。
そういえば、職質を受けることも多々あるとか(笑)。
多い時は月4、5回くらい職質されます(笑)。ただ、マークⅡに乗ってる時は一回もされたことが無いんですよ。
過去に“車内に白い粉を入れている”なんてTweetをされていましたよね(笑)。
あれはちょっとおふざけで……(笑)。ジムニーに乗ってたときかな? ロッククライミングにハマってたときに、手の滑り止めに使うチョークを積んでました。
警察も嗅覚が鋭いんだか鋭くないんだか。特に何もでてこないですよ(笑)。
そもそも車にハマったきっかけは?
車が好きになったのは、小6とか中1くらいの時。F1レーサーのアイルトン・セナがきっかけですね。テレビで見て、走りがめちゃめちゃカッコよくて。
とにかくアグレッシブで、めっちゃ攻めるんですよ。クラッシュをも恐れない。「最後の1コーナーで!」みたいな気合いも大好きで、そこから車にハマりましたね。
だからセナが死んだレースも見てて……サンマリノGPのタンブレロコーナーの事故ですね。あれがもう衝撃で。
ショッキングな事故でしたね。
泣きましたね、ショックすぎて。ほんとすごい好きだったんで。
でもその辺りからもっとF1にハマって、ジャン・アレジとか、ゲルハルト・ベルガーも大好きでした。
F1全盛期ですよね。
車がそこまでコンピューター制御されてなかった時代なので、人によって走りが変わってくるのが面白かったですね。最近は色々と発達しすぎている気がして。
そういうのもあって、僕は昔の車が好きですね。
常日頃から「あまり多くを語らない」という上ちゃんでしたが、運命的な愛車との出逢いやドリフトにハマったきっかけなど、“クルマ愛” に関するエピソードは別物だったよう。寡黙でミステリアスな上ちゃんの知られざる人生観を、たっぷり語っていただきました。
次回“MOBYクルマバナシ”第2回では、上ちゃんの“ドリフトライフ”を存分に語っていただきます。サーキットでの走行会だけではない、上ちゃんならではの意外なドリフト練習法も明らかに? どうぞお楽しみに!
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Vol.2「ドリフトライフ」
Vol.3「傷付いたくらいがカッコいい」
Vol.4 「クルマと家族」
Vol.5 「メンバーと車の想い出」
Vol.6(最終回) 「ベースもドリフトも一緒」
取材:米永豪、田神洋子
撮影:市川晶
文:米永豪
編集:田神洋子
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...