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トヨタ bZ4X約110台にリコール発表、運転支援装置等に不具合のおそれ
トヨタ bZ4X、112台に運転支援装置不具合のおそれ
2022年9月1日、トヨタはbZ4Xにおいて、運転支援機能「レーントレーシングアシスト」や、ディスプレイオーディオ、電動パーキングブレーキなどに不具合のおそれがあるとして国土交通省にリコールを届け出たことを発表しました。市場からの情報によるものとし、現在の不具合件数は15件(同様のリコールの総合計)で、事故の発生はないと伝えられています。
リコールの対象となるのは2022年(令和4年)3月2日~2022年(令和4年)6月2日に生産されたモデル。製作期間は購入した時期と一致しないので、必ず確認するようにしてください。
トヨタは、所有する車種が該当する場合は速やかに点検・修理を受けるよう伝えています。これらの対応は2022年9月2日より随時行われるとのことです。
自身の所有する車が対象車両かどうかは、リコール・改善対策・サービスキャンペーン 対象車両検索で確認できます。
自分の車がリコール対象だった場合、最寄りの取り扱い販売店へ来店日時を予約し、点検・修理を受ける必要があるとのこと。修理代などは無料で、費用などは発生しません。
※レーントレーシングアシスト:レーダークルーズコントロールの作動中、車線維持に必要なハンドル操作を支援するシステム
スバル ソルテラにも同様のリコールが発表されています
トヨタ bZ4Xの不具合の状況
今回のリコール対象箇所は3つ。以下に記載します。
かじ取り装置(レーントレーシングアシスト用制御コンピュータ)
運転支援装置のLTAにおいて、制御プログラムが不適切なため、ハンドル舵角の中立位置のずれにより、LTAでのハンドル操舵の補正が不足するものがあるとのこと。そのため、カーブと車両速度の状況によっては、早期に警報が作動して、運転者による操舵が必要となり、保安基準第11条(かじ取り装置)に適合しないおそれがあるようです。
その他(ディスプレイオーディオ)
ディスプレイオーディオにおいて、制御プログラムが不適切なため、ナビのルート案内中に車両を再始動し、直後にパノラミックビューモニターの映像を表示した場合、ナビ案内図を車両左側の映像に重ねて表示する場合があるとのこと。そのため、車両左側の映像が確認できず、保安基準第44条(後写鏡等の基準)に適合しないおそれがあるそうです。
制動装置(ブレーキアクチュエータ用制御コンピュータ)
電動パーキングブレーキにおいて、制御コンピュータ電源回路の異常検出プログラムが不適切なため、回路内で発生する一時的な応答遅れを異常と誤判定することがあるとのこと。そのため、警告灯が点灯して、電動パーキングブレーキが作動しないおそれがあるそうです。
不具合発生箇所と改善方法
不具合発生箇所 | かじ取り装置(レーントレーシングアシスト用制御コンピュータ) |
---|---|
改善方法 | 全車両、レーントレーシングアシスト用制御コンピュータのプログラムを対策仕様に修正する。 |
問題がある箇所と対応方法は以下の図で公表されています。(図は同日に同様のリコールが発表されたトヨタ ノア/ヴォクシーのもの)
不具合発生箇所 | その他(ディスプレイオーディオ) |
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改善方法 | 全車両、ディスプレイオーディオ用制御プログラムを対策仕様に修正する。 |
問題がある箇所と対応方法は以下の図で公表されています。(図は同日に同様のリコールが発表されたトヨタ ノア/ヴォクシーのもの)
不具合発生箇所 | 制動装置(ブレーキアクチュエータ用制御コンピュータ) |
---|---|
改善方法 | 全車両、ブレーキアクチュエータ用制御コンピュータのプログラムを対策仕様に修正する。 |
問題がある箇所と対応方法は以下の図で公表されています。(図は同日に同様のリコールが発表されたトヨタ ノア/ヴォクシーのもの)
対象となる車両情報
冒頭でも説明した通り、リコール対象となるのは以下の期間に生産された車両です。仮に所有する車がこの期間中に生産されていた場合、下の型式や車台番号なども参照してください。
開始 | 2022年(令和4年)3月2日~ |
---|---|
終了 | 2022年(令和4年)6月2日 |
リコール対象車が含まれる車台番号の範囲には、対象とならない車両も含まれているとのこと。詳細はお買い求めの販売会社までお問い合わせ下さい。
型式や車台番号、生産台数などは以下の表のとおりです。
型式 | 対象車が含まれる車台番号 | 対象車の台数 |
---|---|---|
ZAA-XEAM10 | XEAM10-0001001~ XEAM10-0001060 | 42台 |
ZAA-YEAM15 | YEAM15-0001001~ YEAM15-0001200 | 70台 |
対象車種かどうかの確認方法
すでに型式や車台番号を把握している場合、トヨタのリコール対応ウェブページより、対象かどうかを確認することができます。
わからない場合、以下の方法で確認してください。
型式と年式を確認する方法
車の型式と年式を確認するには、車検証を用意する必要があります。
型式の確認は車検証の「型式」という項目がそのまま記載されているので分かりやすいです。
一方で年式は、「初度登録(検査)年月」という項目がそれに該当します。
【あわせて読みたい】車の年式とは?調べ方から税金や車検証との関係についても
車台番号を確認する方法
車台番号(車体番号)とは、自動車や原動機付自転車の車台部分に打刻されている、車両にとって固有の識別番号になります。
今回対象となるトヨタ bZ4Xの車台番号を確認する手順は2通りあります。それぞれを説明します。
車検証で確認する
車検証が手元にある場合は、そこから車台番号が確認できます。画像の位置に記載されています。
車体の刻印で確認する
車台番号は、車検証のほかにも車体本体に刻印されています。
車台番号に関してはこちらの記事で詳しく解説しています。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...