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「現在では考えられない《4人乗り軽トラ》も」2代目スズキ スズライトキャリイL20系【推し車】

ボンネット型のままフルモデルチェンジした2代目キャリイ

快適性を高めたとはいえ、ヘッドレストもない座席に時代を感じる2代目スズライトキャリイ(L20)は、スズキ歴史館で展示中

フルキャブオーバー型が主流の現在とは異なり、1960年代の軽商用車は早々にフルキャブオーバー型を採用したメーカーと、乗用車的な感覚で乗れるボンネットタイプのバン/トラックにこだわるメーカーに分かれていました。

現在は業務用メインでキャリイ/エブリイ、レジャー用メインでスペーシア ベースを販売するスズキはどちらかといえば後者寄りで、1966年にフルキャブオーバーの3代目キャリイを発売するものの、1965年に発売したボンネットタイプの2代目との併売。

ダイハツも同じようにハイゼットでボンネット型(初代)とフルキャブ型(2代目)を併売しましたが、スズキの方はボンネット型キャリイの併売にあたり、ライバルメーカーへの対抗上、より近代化すべくモデルチェンジが必要だったようです。

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本日の在庫数 3846台
平均価格 77万円
本体価格 1~430万円

ライバルに対抗し、快適性や操縦安定性を向上

ウィッシュボーン式独立懸架となって近代化したフロントサスペンション

トラック(1961年)、バン(1964年)ともに床下エンジンながら短いボンネットを持つセミキャブオーバー式で、ボンネット型の軽商用車ではクラス最大の荷台/荷室面積を誇り、エンジンもパワフルだった初代キャリイ。

しかし、軽オート3輪での実績や、軽乗用車での成功経験を持たない弱みか、前後車軸式リジッドサスによる操縦安定性や、乗用車的に使う際の快適性には古めかしい部分もあり、次々と登場、改良されていくライバルに対し、競争力の強化を求められます。

まずは1965年にトラックをフルモデルチェンジ、フロントサスをウィッシュボーン式独立懸架にしてブレーキも強化するなど走行性能を高め、乗用車並に快適性の高い新設計シートを与えるなど、大幅な近代化を果たしました。

また、エンジンは型式こそ初代と同じ「FB」で最高出力も21馬力と変わらないものの、スズキ独自の「CCI(シリンダー・クランク・インジェクション)」を採用。

新設計の4口式オイルポンプで、2サイクルオイルをコンロッド大端部、クランクベアリング、シリンダーなどエンジン主要部分に直接給油する潤滑方式で、エンジンの耐久性を大幅に向上させています。

同様の改善は翌年モデルチェンジしたキャリイバン(そのため初代キャリイバンは2年足らずの販売で終了)にも行われ、ボンネット型軽商用車のライバルへ対抗したのです。

ユーモラスな顔つきは、よりモダンで乗用車的に

なんとなくショボーンとしたカワイイ顔つきの初代もいいが、2代目のたくましそうなフロントマスクも好評

簡素ながら、親しみがもてるユーモラスな顔つきだったフロントマスクも全面的に改められ、メッキグリルを装着した精悍な顔つきとなり、軽商用車でも仕事以外では乗用車的に使いたい、あるいは軽オート3輪より豪華さを求めるユーザー向けデラックス路線へ転向。

トラックでは当時の軽4輪トラック最大となるリヤゲート幅1,125mmとしたほか、荷台の広さも1.66㎡へと拡大。

バンも荷室長を45mm、荷室幅を5mm拡大した床面積1.3㎡の広い荷室と、バックドアも積み下ろしが容易な上下開き式として積載性を改善、モダンな外観へ改めるだけでなく、軽商用車の本分である「積む・運ぶ」へのこだわりを深めています。

現在では考えられない「4人乗り軽トラ」もあった

展示車は「斡旋車両」として設定していた「アサヒボール仕様車」として復元した車両

今の法規では不可能なものの、昔は荷台への乗車も可能だったため、1966年にはキャビン直後の荷台へ、後ろ向きの折り畳み簡易座席と手すりを備えて4人乗りとした幌付きキャリイトラック、L20H型も発売されました。

現場へ最大4人が直行できて、同乗者を下ろした後は普通に荷物を運べる便利な軽トラックとして、当時の農業用・工業用として重宝され、スズキ以外に他メーカーでも同様の補助席つき4人乗り軽トラックが販売されています。

このL20H型が発売された1966年には、スズキもフルキャブオーバー型で荷台の長さと面積をより広く取れる3代目キャリイトラックL30型(もちろん4人乗りのL30H型もあり)を発売、1968年には軽1BOX型キャリイバンL30V型も発売します。

しかし、ボンネット型の軽商用車は1960年代を通して需要があり、2代目L20系キャリイは1969年まで3代目L30系と併売されました(最後まで作っていたのは、1976年にボンネット型のポーターを廃止したマツダ)。

※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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