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スゴ…「18,700,000,000円で落札です!」オークションで落札された超高額車たち【推し車】
0(オー)9(ク)4(ション)という語呂合わせから、9月4日はオークションの日!
「0(オー)はどこから来たの?」と思ってしまいますが、とにかく不動産オークションサイトを運営していた株式会社ジアース(現・日本アセットマーケティング株式会社)が制定し、さまざまなオークションの記事がWEBメディアを賑わせる日でもあります。
自動車にもさまざまなオークションがあり、歴史の浅い国産車ではまだそれほどではないものの、文化的価値が大いに認められている海外の超レア名車は日本円で数十億円で落札も当たり前、最近の中古車価格高騰どころではありません。
今回は最近最高記録を更新したものを含め、超高額で落札された名車を3台紹介します。
アストンマーティン DBR1(1956年)
イギリス車で最高落札価格は2,255万ドル(約24億6550万円)
デザインセンスでドイツやイタリアの流麗なクーペにはかなわないのか、イギリス車はなかなかオークション落札価格上位にランクインされません。
しかし上位が化け物じみているだけで、2017年のサザビーズでアストンマーティンDBR1が2,255万ドル、当時の日本円にして約24億6,550万円と、イギリス車では最高価格で落札されましたから、立派なものです(ちなみに日本車最高はトヨタ2000GTの約3億円弱)。
DBR1は1956年のル・マン24時間レースから参戦したオープン2シーターのレーシングスポーツカーで、初期は2.5リッター、後に3リッターの直6エンジンを積み、1959年のル・マン優勝など輝かしい戦績を残しています。
サザビーズで最高落札だったのは1956年のDBR1/1で、フェラーリやポルシェとの激闘を制したDBR1/2以降ほどの実績はありませんが、初期のレア度が評価されたのかもしれません。
フェラーリ 250GTO 63/64(1964年)
わずか4台のシリーズI改シリーズIIがフェラーリのオークション最高額
250GT SWBのエボリューションモデルとして、スポーツカー選手権へ参戦するため開発された、3リッターV12エンジン搭載の2ドアクーペが250GTO。
1962〜1963年に33台のシリーズIが、1964年にピニンファリーナのデザインで面目一新したシリーズIIが3台と計36台のみ生産されました。
2018年のサザビーズで当時最高額の4840万5,000ドル、当時の日本円で約53億7,000万円で落札されたのは、1963-1964年にかけてのシーズンオフに4台のみ改造され、250GTO 63/64と呼ばれるシリーズI改シリーズIIで、シリーズIIとは細部が異なるレア中のレア車です。
250GTO自体レースで活躍したうえに、公道走行可能な超レア車として非常に価値が高いとされ、オークション以外では日本円で約76億円という超高額で個人間取引された記録もあります。
メルセデス・ベンツ 300SLR ウーレンハウトクーペ(1955年)
1億3500万ユーロ(約187億円)で今までの最高記録をブッチギリ更新!
これまでの最高記録、フェラーリ250GTOの3倍近い超高額で落札され、「史上最も価値のあるクルマ」として世界中を騒然とさせた、世界にたった2台しかない美しいクーペ。
1954年、開発コードW196Rと呼ばれた2.5リッターV8エンジンのF1マシン「W196」と並行で製作された開発コードW196S、3リッターV8エンジンのスポーツカー選手権用マシン「300SLR」の公道仕様。
9台作られたうち7台は視界悪化を嫌うドライバーの要望でオープンスポーツとされ、2台だけ作られたガルウイングドアのクーペは開発者ルドルフ・ウーレンハウトの名からウーレンハウトクーペと呼ばれ、文字通り公道走行可能なF1マシンという化け物でした。
今回出品したのはメルセデス・ベンツ自身で、売却益で環境科学の分野に取り組む若者を支援する奨学金プログラム「メルセデス・ベンツ基金」が設立されるそうです。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...