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刑事貴族にも登場「ベビーロールス」など今復活したら売れそうなイギリス車たち【推し車】
「今復活したら売れそうなイギリス車」は以前オープンスポーツを紹介しましたが、ではそれ以外のイギリス車なら?と考えたところ、これがなかなか…ミニとオープンスポーツとスーパーカーと超高級車であれば、世界に冠たる大英帝国、なまなかではありません。
調べれば調べるほど、イギリスの大衆車メーカーが揃って潰れるのも当たり前という想いを強くしましたが、それでも面白そうな車を何台か見つけてきました。
バンデン・プラ プリンセス1100/1300(1964年)
ベビーロールスは「小さな高級車」のお手本
現在の国民的刑事ドラマ「相棒」で右京刑事を演じる水谷豊が、クール&コミカルな刑事役イメージを定着させた名作、「刑事貴族」パート2以降に劇中車として登場したため、名前は知らなくとも見たことはある、という人は多いかもしれません。
旧ミニ(ADO15シリーズ)より一回り大きいADO16シリーズのひとつで、たった1.1~1.3リッターのエンジンを積む小型サルーンながら、素材から全く妥協しない超豪華内外装を与え、「ベビーロールス」と呼ばれた傑作。
実際にロールスロイスのユーザーがセカンドカーとして所有したとも言われ、見てくれだけを整えた「小さな高級車」とは全く次元が異なり、本物志向のユーザー向けです。
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本日の在庫数 4台 平均価格 230万円 支払総額 180~280万円
リライアント ロビン(1973年)
EV時代にはこういう遊び心がある車があってもイイ
戦後の日本でもダイハツ Beeという三輪乗用車がありましたが、イギリスでも古くは労働者階級向け、後にはマニア向けにこの種の車の需要があり、ロビンなど実に2001年まで生産されました。
メーカーのリライアントは、安くて軽量なボディのためFRP製品の会社としてもちょっと知られた存在で、丸目でユーモラスなMk.Iから、近代的なMk.II、IIIへと変わっていったロビンもFRPボディです。
日本だと側車付き二輪(いわゆるサイドカーやトライク)ではなく、普通自動車扱いのため税制面では不利ですが、代わりにドア付き密閉式キャビンにできるため、今後注目される超小型モビリティの一種として面白いかもしれません。
ローバー 114/メトロ(1994年)
ブリテン版カルタス…?
イギリス製大衆車といえば、戦前のオースチン セブンと戦後の旧ミニは有名ですが、最後の大衆車メーカー「ローバー」末期、最後のヒット作がメトロ/100シリーズで、日本には2代目がローバー114の名で輸入されました。
初代はミニの後継車としてオースチンとMGブランドから1980年発売、1990年の2代目以降がローバーブランドですが、何しろ品質で褒められる事がないローバー末期、安いだけが取り柄の大衆車です。
イタリア製小型車のようにカワイイ外見と同様に維持は難しく、日本でも地雷扱いでしたが、ミニより洗練され、イギリスらしい壮厳さもスパイス程度に振りかけられたデザインだけは、今でもウケるかもしれません。
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本日の在庫数 415台 平均価格 223万円 支払総額 78~559万円
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...