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フェアレディZ

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「幻の新型Z」から、いよいよバックオーダー消化&受注再開が来る?!MTで操れる最後の400馬力オーバー国産スポーツになるかもしれない、日産RZ34 フェアレディZ【推し車】

ビッグマイチェンでも実質7代目・RZ34フェアレディZとは

センターの3連サブメーターをはじめ、インテリアでも「古風なスポーツカー」を演出

公式には「ビッグマイナーチェンジ」を表し基本型式Z34は変更なし、しかし実質7代目フェアレディZを襲名したRZ34型は、歴代フェアレディZの歴史を凝縮したようなモデルとなりました。

象徴的なのがヘッドライト周りや正面の開口部が初代S30風のフロントマスク、テールランプ周りは4代目Z32風で、しかし2by2モデルがない2シーターピュアスポーツというあたりは5代目Z33/6代目Z34の延長線上。

インテリアの3連サブメーターや、スペック上の全高は変わらないものの低く長く見せるデザインによって、かつて初代S30から3代目Z31まで目指していた、古風なロングノーズ・ショートデッキのスポーツカースタイルの演出も心憎いところ。

パワートレーンはZ34の「NISMO」で最高出力355馬力/最大トルク38.1kgf・mを発揮した3.7リッターV6DOHC自然吸気のVQ37VHRから、V37スカイライン400Rと同じ405馬力/48.4kgf・mの歴代Z最強スペックを誇る3リッターV6DOHCツインターボのVR30DETTへ。

2023年8月に発表(2024年モデル)されたRZ34型の「NISMO」では、それぞれ420馬力/53.0kgf・mとなっており、日産のスポーツカーとしてはGT-Rに次ぐスペックを誇っています(ミッションは6速MTまたは9速ATで、NISMOとVersion Tは9速ATのみ、Version Sは6速MTのみ)。

もっとも、基本的にはプラットフォームがZ34からのキャリーオーバーなため、補強や足回りのチューニングをもってしても増大したパワーに対し十分なトラクションが得られていないという評価もあり、今後さらなる熟成が期待されるところです。

いずれにせよ、2030年代には多くの車種が最低でもISG(モーターアシスト能力を持つ、セルモーターを強化したような発電機)を装備するなど何らかの電動化を迫られると同時に、メーカー別で燃費や排ガスの総量規制への対応を迫られるため、RZ34が最後の「純エンジンのZ」でしょう。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...

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