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おすすめ移動販売車・キッチンカー5選|中古車価格やレンタル料金と比較
目次
移動販売車・キッチンカーを利用した起業が急増中!
最近、街中でお弁当や軽食、スイーツなどの移動販売を見かける機会が多くなった気がしませんか?
オフィス街でも外食よりは中食が増えたため、既存の飲食店による出張販売が増えているのもありますが、独立起業や副業として、移動販売車・キッチンカーを活用したビジネスに挑戦する方が増えているそうです。
移動販売車・キッチンカーは、新規開店するために必要な保証金や内装費などがかからず、初期費用を安く押さえることができますし、本格的に起業する前のお試し営業や開店前のトレーニングにも活用できます。
移動販売車・キッチンカーをお得に利用するために、中古車価格とレンタル料金の比較、おすすめ車種5選をご紹介します。
移動販売車・キッチンカーとは
食品の移動販売、ケータリングのために食品を調理する設備を備えた車両を、移動販売車・キッチンカーと呼びます。(ケータリングカーと呼ばれることもあります)
また、移動販売車・キッチンカーで営業するには、営業許可が必要です。
あちこち移動して営業する場合や移動販売車・キッチンカーをレンタルする場合は注意しましょう。
有楽町駅前に自衛隊のキッチン・カーが展示されてた。走行中でも炊飯できるらしい。 pic.twitter.com/TSejyj6fes— chie (@523chie) 2016年3月11日
ちなみに、陸上自衛隊、警察の機動隊等の調理施設を備えた災害時向けの車両も、キッチンカーと呼ばれています。
移動販売車・キッチンカーは都道府県ごとに営業許可が必要
移動販売車・キッチンカーを利用して営業する際、もっとも重要なのが保健所の開業許可です。営業許可は都道府県ごとに必要になります。
保健所が大まかに以下の項目をチェックしています。これを満たしていない移動販売車・キッチンカーは、営業許可を取得できない可能性があります。
移動販売車・キッチンカーの営業許可でチェックされる項目
- 調理場と運転席が区切られている
- 充分な数のシンクが設置されている
- 石鹸が常備され、清潔を保てる
- 換気について考慮されている
- 棚の設置は移動販売に適している
- 給水タンクの設置(充分な容量がある)
- 排水装置の設置(充分な処理能力がある)
営業許可の種類
移動販売には2種類の営業許可があります。
種類 | 業態 | 営業車内での調理加工 |
食品営業自動車 | 飲食店、喫茶店、菓子製造 例)ケバブやクレープ屋など | 生もの不可。盛り付け、加熱処理など簡単なものに限る |
食品移動自動車A | 食料品など販売 例)乳類販売業、食肉販売業 | 包装されたもののみ扱う。調理加工は行わない |
食品移動自動車B | 魚介類販売業造 例)弁当屋など | 生食用魚介類はあらかじめ包装されたもの。調理加工は行わない |
移動販売車・キッチンカーのメリット
移動販売車・キッチンカーのメリット① 保証金(敷金)や家賃がかからない
飲食店の店舗をかまえるためには、当然ですがテナント料つまり家賃がかかります。さらに物件取得にかかる初期費用として保証金(敷金)、礼金や仲介手数料などの費用や改装費などでまとまった金額が必要です。
店舗と比較すると、移動販売車・キッチンカーを利用した移動販売は、固定費としての家賃は必要ありません。
移動販売車・キッチンカーのメリット② 改装費に相当する費用が安い
店舗の改装と比較すると床面積が小さいため、費用としては安くすみます。移動販売車・キッチンカーの改装としては、社内の調理設備とラッピングが中心です。
社内設備は中古車などを利用すればさらに抑えられ、店舗としての個性をアピールするのは車種やラッピングになります。ラッピングはできればベターですが、しなくても営業には支障はありません。
移動販売車・キッチンカーのメリット③ 営業する場所を自由に選べる
立地で勝負が決まる飲食店ですが、移動販売車・キッチンカーはお客さんが居る場所に自由に移動できます。
立地選びに失敗しても次の場所に行けますし、曜日や時間帯によって移動することもできます。
移動販売車・キッチンカーのメリット④ 人件費が抑えられる
飲食店経営の最大のネックは人件費であり、そもそも人手不足で営業が立ち行かなくなる飲食店も増えています。移動販売はやり方次第では一人でも運営できます。
移動販売車・キッチンカーのメリット⑤ 営業時間を自由に選べる
移動販売車・キッチンカーのレンタルなどを活用すれば、イベント出店だけの営業や限られた時間帯で営業することができます。フリーマーケットのような感覚で趣味と実益を兼ねて楽しんだり、週末だけの副業として営業することも可能です。
移動販売車・キッチンカーが活躍する場所
移動販売車・キッチンカーが活躍する場所①イベント会場
地域のお祭り、音楽フェスティバル、野外フェスティバルなどの屋外のイベント会場です。
一般にイベントに出店するためには出店料がかかります。大規模な音楽フェスティバルで、通常の年間売上の半分以上もの収益を稼ぎ出す移動販売もあるそうですが、そうしたイベントは出店料も高額で、仕入れや仕込み、当日の運営にもそれなりのノウハウが必要です。
移動販売車・キッチンカーが活躍する場所②ランチタイムのオフィス街
オフォス街のランチ需要は移動販売に最適なターゲットの一つです。周辺の飲食店との兼ね合いや街の雰囲気などにあわせたメニューを工夫して、固定客がつけば安定した収益につながります。
ただし、路上での営業は警察の取り締まりの対象になります。路上販売を避けて、駐車場を借りるなどの工夫も必要です。
移動販売車・キッチンカーが活躍する場所③大型スーパーなどの駐車場
郊外の大型スーパーや量販店などの駐車場も移動販売に適しています。人手が多い休日に絞って営業したり、販売するメニューを工夫するとよいでしょう。
移動販売車・キッチンカーの入手方法
移動販売車・キッチンカーは車内で調理ができるよう改造した車で、最初から移動販売車・キッチンカーとして販売されている車両はありません。
また、販売する品目に合わせて、必要な機材や設備も異なります。移動販売車・キッチンカーの入手方法は、大まかに3つの方法があります。
移動販売車・キッチンカーの入手方法①レンタル
移動販売車・キッチンカーとして改造した車両をレンタルする事業者があります。営業許可を取得している車両もありますので、レンタルしてそのまま営業することもできます。
移動販売車・キッチンカーの入手方法②車両を購入して改造する
移動販売車・キッチンカーのベースとなる車両を購入して、業者に営業品目にあわせた改造を依頼します。
自分で改造することもできますが、ガスや水周りの配管などもありますので、ある程度の専門知識と技術が必要になります。
移動販売車・キッチンカー専門の業者も増えており、車両の調達から改造まで、すべてお任せで相談に乗ってくれます。
長期的に考えると、車検や修理などのメンテナンス費用は安くなるかもしれませんが、初期費用は相当な高額になるため、ビジネスとしての実績や収益の見込みが確実でない場合をのぞいてはかなりのリスクとなります。
新規出店の場合は回収に時間がかかり、重い事業者負担となる可能性があります。また、移動販売車・キッチンカーは一般の車両よりも汚れや傷みが激しいため、中古として売る場合の査定では高値を期待することはできません。
移動販売車・キッチンカーの入手方法③中古の移動販売車・キッチンカーを購入する
レンタルと新車購入の中間に位置するのが、移動販売車・キッチンカーとして改造された中古車を購入する方法です。
それほど多くはありませんが、最近では中古車販売会社でも移動販売車・キッチンカーが扱われていますし、専門の販売業者もあります。
新車購入と比較するとかなり現実的ではありますが、購入する前にレンタルでのお試しを経て、確実に収益の見込めることを確かめたうえで検討すべきでしょう。
移動販売車・キッチンカーを中古車で購入する
移動販売車・キッチンカーを中古で購入するメリット
もっとも大きなメリットは、車両を改造する費用が節約できることです。中古車ですから、ある程度のメンテンナンスが必要になる可能性はありますが、ベースとなる車両を購入して改造するのに比べるとコストは抑えられます。
移動販売車・キッチンカーも、ベース車両の新車や最新モデルが発売されると、その車両の価格も値下がりする場合があります。
移動販売車・キッチンカーはカスタムやラッピングによって、ベース車両が目立たなくなりますし、実用本位で考えれれば狙い目ですね。
移動販売車・キッチンカーを中古で購入するデメリット
中古の移動販売車・キッチンカー購入する際のデメリットは、車両本体のコンディションです。販売される際にきちんと整備されていますが、中古車整備は車体整備と動作確認のみが中心です。
外見的にはきれいで、エンジン等にも異常が見当たらなくても、意外に傷みが出ている場合もあります。
新車と比較すると、メンテナンスに費用がかかる可能性があります。
また車体だけではなく、内装や調理設備にも同じことが言え、水道管やガス管なども一定期間は使用されてきたものです。ですので劣化や不具合が起きている可能性もあります。購入前のチェックは細部まで念入りにしましょう。
移動販売車・キッチンカーを中古で購入する点の注意点
この点は、一般の中古車を購入する際とまったく同じで、一言で言えば「外見にだまされない」というに尽きます。
整備不良は目に見えない場所にあります。ディーラーに整備状況を確認し、整備されていない部分を把握しておきましょう。
移動販売車・キッチンカーの場合は、さらに確認すべき項目として、内装や料理設備が増えています。チェックリストを作るなど自分なりに工夫して、失敗のない買い物をしましょう。
移動販売車・キッチンカーの中古車価格の相場
一般車両の中古車価格は車種による差異が中心ですが、移動販売車・キッチンカーは改造費用を含むため、車種による価格差は大きくありません。
移動販売車・キッチンカーのタイプ別に中古車価格の相場をご紹介します。
小型(軽自動車)の移動販売車・キッチンカー
小型の移動販売車・キッチンカーは「小型バン」と「軽トラック」に分けられます。相場としては、車検がない車両では40万円から50万円程度で購入できる場合があります。
しかし、車検があり、状態の良い車両では150万円から200万円程度の価格になります。車検がある車両であれば、メンテナンスの負担が減らせますし、長く使用することを考えればお得になるなる可能性があります。
トラック(普通車)の移動販売車・キッチンカー
小型(軽自動車)と違い、車検の有無に関係なく100万円から300万円程度が相場です。
普通車のトラックは広く普及しているため、中古車価格に差異が少なく、移動販売車・キッチンカーについても価格差が少なくなっているようです。
移動販売車・キッチンカーをレンタルする
移動販売車・キッチンカーのレンタル料金は、平日で3万円から5万円、土日祝日では7万円から10万円が相場です。営業許可を取得している車両もあります。
一般車両のレンタカーと比較するとかなり割高に感じますが、車両購入や改造に投資するリスクや営業許可を取得する手間などを考えると、起業前のトライアルや副業としては便利な方法です。
移動販売車・キッチンカーの中古車とレンタルはどちらがお得?
結論から言うと、やはり移動販売車・キッチンカーの購入に踏み切るのは、慎重になるべきだと思います。レンタル料金は確かに割高ですが、リスクがありません。
それに対して、中古車は長期的に見ればお得ですが、事業がうまくいかなければローンや維持費が負担になります。
レンタルの移動販売車・キッチンカーを上手に利用しながら、固定客をつかむ営業努力をしたり、開業資金を貯めるなどの工夫をすれば、起業のリスクを軽減できます。
おすすめ移動販売車・キッチンカー5選
フォルクスワーゲン・タイプⅡ (通称:ワーゲンバス)
ワーゲンバス VW Type II の移 pinterest pic.twitter.com/cAxZAnCSaS— マツバラミチヒサ@フォトグラファー (@m2matu) 2016年12月5日
残念ながら、生産終了されて久しい車種ですが、ノスタルジックで愛らしいルックスから根強い人気を誇っています。移動販売車・キッチンカーとしての魅力は、何といっても注目を集める、そのルックスです。
駐車してあるだけで、お客さんが集まってきそうです。
中古車でもそれなりに価格が高くなっているため、国産車をベースにしたレプリカの移動販売車・キッチンカーが作られています。
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本日の在庫数 42台 平均価格 480万円 支払総額 230~800万円
ワーゲンバスの魅力と中古車価格相場!フォルクスワーゲン・タイプ2とは?
シトロエン Hバン
いかにも鋼鉄製という感じの無骨なのに、どこか愛嬌を感じさせるオシャレなバンです。ワーゲンバス同様に、ラッピングなどはまったく必要の無い魅力的なルックスで人気の高い車種です。
もちろん本物は入手困難だったり、高額だったりします。シトロエン Hバン仕様の移動販売車・キッチンカーを製作する会社もあります。
■全長:4,040mm
■全高:2,130mm
■全幅:1,910mm
■最大積載量:850kg
■エンジン:9CV4気筒水冷
■ボディー:鋼鉄製
スズキ キャリィ
特装車も豊富です(^-^) pic.twitter.com/1LoJnUCg6B— スズキ キャリィ (@coolcarrylove) 2014年8月30日
コンパクトで車両価格も安い軽トラックは、軽バンと並んで、移動販売車・キッチンカーのベース車両として数多く使用されています。
コストパフォーマンスの高さと安定した性能を評価してのことだと思われますが、ボディの改造やカラフルなラッピングで、一見しただけではわからないくらい変身したスズキ キャリィが、移動販売車・キッチンカーとして活躍しています。
■乗車定員:2人
■全長:3,395mm
■全幅:1,475mm
■全高:1,765mm
■車両重量:680kg〜740kg
■ボディタイプ:2ドアキャブオーバー型トラック
■エンジン:直列3気筒DOHC VVT
■最高出力:37kW(50PS)/5,700rpm
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本日の在庫数 3521台 平均価格 92万円 支払総額 10~445万円
日産 バネット
あのワーゲンバス仕様の移動販売車・キッチンカーのベース車両は日産 バネットでした!あれほどのカスタマイズではなくとも、移動販売車・キッチンカーとしては人気が高い車種です。
■乗車定員2人~6人
■ボディタイプ:
4/5ドアキャブオーバーライトバン
2ドアキャブオーバートラック
■全長バン:4,285mm~4,370mm
■トラック:4,335mm~4,605mm
■全幅:1,690mm
■全高:1,850mm~1985mm
■車両重量バン:1,570kg
■トラック:1,340kg
■エンジン:
1.8L SOHC 水冷直列4気筒 (F8)
1.8L DOHC 水冷直列4気筒 (L8)
2.0L SOHC 水冷直列4気筒直接噴射式ディーゼルターボ (RF)
2.2L SOHC 水冷直列4気筒ディーゼル (R2)
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本日の在庫数 94台 平均価格 95万円 支払総額 25~280万円
トヨタ クイックデリバリー
https://t.co/UjkIn3Y0gr#ニュージーランド中古車
移動販売車仕様のクイックデリバリー pic.twitter.com/55T38TjgmR— Y30vip-kanachu@チルノ⑨ (@ced_glo_tomica) 2017年2月1日
残念ながら、2011年に生産終了していますが、、移動販売車として、同系列の車種「ダイナ トヨエース・アーバンサポーター」と並んで人気です。
ヤマト運輸(現・ヤマトホールディングス)から依頼を受け、「腰をかがめずに作業できる車」として開発されました。
その特性を活かし、現在でも移動販売車・キッチンカーとして広く使用されています。
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本日の在庫数 37台 平均価格 276万円 支払総額 140~497万円
移動販売車・キッチンカーという車を相棒に!
移動販売車・キッチンカーは、飲食店をやってみたいと考えている方には、最小限のリスクでいろいろなことを試せたり、初期投資を抑えて起業できたりと、良いことずくめですね!
移動販売車・キッチンカーという車を相棒にして、夢を実現できるって、すごく素敵だと思います!
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...