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新型シビックタイプRをどう評価?RX-8・ロードスター女性オーナーの試乗レポート
目次
2022年9月、待望の新型シビックタイプRが発売
シビックといえば、1972年の初代発売後、国内外問わず幅広い人気を誇るホンダの大衆車のひとつです。
1997年にスポーツ性能に特化した「タイプR」を冠するモデル(EK9)が登場してからは、高い走行性能をもつスポーツカーとしても人気を集め、現在でも若者世代を中心に、多くのユーザーに親しまれています。
そんななか2022年7月21日、新型シビックタイプRが世界初公開され、同年9月2日にはついに発売の日をむかえました。現在(2023年1月)、すでに納車されているユーザーもおり、SNSでは街中での目撃情報も投稿されています。
今回はクルマ好き女子のアカヌマ(23)が、そんな新型シビックタイプRに試乗する機会をいただきました!
23歳クルマ好き女子が走ってきました!
ふだんから愛車のマツダRX-8やユーノスロードスターを運転しているのですが、新型シビックタイプRは当然ながら、そのどちらともまったく違う1台でした。
体が引きつけられるような力強い加速感、地面に吸い付いて離れない粘り強い足回り、クイックに呼応する軽やかなハンドリング…パワフルかつあざやかに走るクルマといった印象です。
安定した走りで信頼できる!
とくに印象深かったのは、コーナリングでの足が地面に吸い付くような感覚。少し速めの速度でコーナーに進入してもなんなく曲がります。
しかも安定感があってまったく怖くない!重心が低く、かなり安心感のある走りを体感させてくれました。
また、少しアクセルペダルを踏み込むだけで、グッと加速をしてくれるので、高速道路の合流などもかなりスムーズ。
ふだんから関東と関西を往復することも多いので、街乗りはもちろん、高速道路でもストレスなく走れるのは非常にありがたいポイントだと感じました。
シフトのフィーリングも良く、キビキビとギアボックスに入っていく感覚。あえてクラッチ操作を少し雑におこなってみましたが、クルマがサポートしてしっかりと繋いでくれました。
4つの走行モードで、シーンに合わせた走りを
さらに、新型シビックタイプRには、「コンフォート」「スポーツ」「+R」、そして自分好みにパラメーターをカスタマイズできる「インビジュアル」という4つの走行モードがあり、シーンに合わせて適宜切り替えることが可能です。
アカヌマがとくに気に入ったのは+Rで、切り替えた瞬間から、まず”音”が違います。もともと迫力のあるサウンドが魅力のひとつですが、+Rではそれがさらに強調され、クルマ好きの心をくすぐるサウンドに。
メーターも専用のものに切り替わり、かなりレーシー。+Rはサーキットなどの本気のスポーツ走行を想定して開発されており、新型シビックタイプRの真価を発揮できるモードになっています。
ボディサイズはちょっと大きめだけど……
ちなみに、新型シビックタイプRは、全長4,595mm×全幅1,890mm×全高1,405mmと、現行モデルのなかでもワイドなモデルで、アカヌマの愛車たちよりも大きめなボディサイズなのですが、視界が広くて死角が少ないためか、運転のしにくさは感じず、幅の広さも数値ほど気になりませんでした。
アカヌマは決して運転が上手なほうではありませんが、不安なく、安全かつ最高に楽しいドライブをすることができました。
内装は赤×黒!乗り心地と運転のしやすさが追求されたシート
また、外装のデザインはご覧の通りシームレスで、先代(FK8)に比べてシンプルな仕上がりですが、内装はタイプRを象徴する鮮明な赤と黒で統一され、眩しいほど。
前席のシートはタイプR専用でセミバケットになっています。乗り心地もさることながら、ホールド性もかなり高く、高速域でのコーナリングでもしっかりと身体を包んでくれそうです。無意識に運転時の姿勢が良い状態でキープされるのも嬉しいポイント。
後席のシートにも赤ステッチが採用されており、前席同様にスポーティな雰囲気は抜群です。空間にはかなりゆとりがあり、頭上はもちろん、つま先やひざ回りのスペースもじゅうぶん!
前席でハンドルを握っていたときは完全にスポーツカーでしたが、後席に乗ってみるとファミリーカーといっても過言ではないほど居住性が高くて驚きました。
広々ラゲージで実用性も◎
さらにびっくりしたのが、ラゲージスペースの広さ!
新型シビックタイプRは、後席を前面に倒し、ラゲージからひとつながりの空間を作り出すことができます。そのため、ある程度の長尺物も積むことができ、使い勝手も非常に良くなっています。
先ほど走行性能が優れていると述べましたが、機能性も抜群で、本当に文句なし!という感じでした。
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