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「家族持ち=セダン」を崩した下剋上クルマ?平成新世代ファミリーカーたち【推し車】
気が付けば令和時代も既に4年、平成を懐かしむ時期に来ております。「ファミリーカー」という分野においても、平成時代は革命的変化を起こした時期でした。
昭和時代末期のファミリーカーといえば、圧倒的に4ドアセダンが占めており、既に国内最大のシェアを誇っていたトヨタ。上はセルシオやクラウン、下はカローラやターセル/コルサセダンまで分厚い陣容を誇っており、各社も対抗するセダンがあった頃です。
それが平成に入ってからのRVブームやエコカーブームで一変、少なくとも「ただのセダン」がファミリーカーに選ばれにくくなっていきます。
では、代わりにファミリーカーとなったのは?
スズキ ワゴンR(平成5年~現在)
ブームとなった軽自動車全ての源流が、ここにある
現在の軽自動車ブームを牽引する、N-BOXなど背の高いスーパーハイトワゴン。主流であったちょっと背の高いトールワゴンは、コンパクトで扱いやすく、ヘタな小型車よりも広いのが認められ、平成終盤にファミリーカーとして人気になりました。
その始祖である初代ワゴンRが、ミニカトッポなど従来の同ジャンル車と異なるのは、スカスカだった頭上スペースを有効利用し、座面を上げ視界を広げた点。これは現在のSUVにも通じるメリットです。
「広いだけでは商用車と同じで、広さを快適性や運転のしやすさのため有効に使い、ファミリーカーとしても認められた。」初代ワゴンRは、平成のファミリーカーへ大革命を起こしたのです。
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本日の在庫数 93台 平均価格 75万円 支払総額 4~187万円
トヨタ プリウス(平成9年~現在)
3代目で爆発的ヒットになった、平成の国民車的ハイブリッドカー
RVブームとワゴンR革命で、昭和のダサい車へ追いやられたセダンの中で、平成を通し善戦し、コンパクトカーやミニバン、SUVに押され気味とはいえ、今もセダンでは圧倒的な販売台数を誇る車。
平成9年(1997年)、不可能と言われたハイブリッドカーの量販を成し遂げた4ドアセダンの初代は、まだレギュラーガソリンがリッター80〜90円台な時代とあって低迷するも、ガソリン価格とともに人気も上昇。
平成21年(2009年)にボディと排気量を拡大。快適性にも走りにも余裕が出た3代目が、今のN-BOXなど比較にならない大ヒットを記録して以降、ハイブリッド車の設定がファミリーカーとして成功する条件となりました。
- 最新「プリウス」中古車情報
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本日の在庫数 9714台 平均価格 177万円 支払総額 28~829万円
日産 セレナ(2代目以降・平成11年~現在)
「モノより思い出。」のキャッチコピーで平成を駆け抜けた名車
平成に入り、快適な多人数用ファミリーカーとして認められたミニバン。
現在の主流であるFF・低床・ハイルーフを初めて取り入れたホンダのステップワゴン。最後発ながら最大シェアのトヨタ ノア兄弟もさる事ながら、セレナはコンセプトを固めるや一貫して守り、安定した販売台数で日産の主力車種となりました。
ハイブリッドや運転支援といった先進技術を日産車の中でいち早く取り入れて進化。代を重ねても、初めてFF化した2代目でキャッチコピーとして掲げた、「モノより思い出。」というコンセプトはブレていないように思えます。
家族が安心して使って思い出を刻み、自信を持って人にもオススメできる、ファミリーカーの本質を突いた車です。
- 最新「セレナ」中古車情報
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本日の在庫数 8104台 平均価格 204万円 支払総額 19~3,197万円
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...