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世界で愛される名車ランキングTOP10【世代を超えた傑作集】

「世界で愛される名車」ってどんなクルマ?

©Jacob Lund/stock.adobe.com

皆さんは「世界で愛される車」と聞いて、どんな車を思い浮かべますか?

自分の好きな車、身近な車、見たことのある車がまず出てくると思いますが、それを環境も文化も異なる、世界中さまざまな国や地域で「愛される車」となると選ぶのがとても難しく、少人数ですら意見がまとまらないかもしれません。

今回は、世界中で販売された車の中でも、長く愛されてリメイク版も出たような車、伝説のように語り継がれ、再来を望まれるようなストーリー性のある車、世界中でないと困るような車などから、日本でも馴染み深いものを10台選んでみました。

皆さんが愛する車、これは確かに愛されているなと納得するような車が、1台でも含まれていれば幸いです。

10位:日産 スカイラインGT-R(BNR32以降・日本)

車好きをひきつける万国共通の魅力

日産BNR32 スカイラインGT-R(1989-1994)
日産BNNR33 スカイラインGT-R(1995-1998)
日産BNR34 スカイラインGT-R(1999-2002)

1960年代の日本グランプリで生まれた「スカイライン伝説」が今も息づく日本ほどではありませんが、1989年から3世代13年にわたり販売された第2世代スカイラインGT-R(BNR32/BCNR33/BNR34)も、伝説に彩られた世界的名車の1台です。

レースで勝つための「RB26DETT」エンジンを搭載、「大衆向けセダンベースの4WDスポーツ」がチューニング次第でスーパーカー並のポテンシャルを叩き出す魅力は、世界共通かもしれません。

ただし、最高で3,000万円オーバー、海外オークションならそれ以上の中古車価格は少々過熱気味で、スピンオフで独立した「GT-R」(R35)の方が安くなっています。

最新「スカイライン」中古車情報
本日の在庫数 1254台
平均価格 306万円
本体価格 11~3,980万円

9位:ポルシェ 911(ドイツ)

昔も今も変わらぬ「最新の911は最良の911」

初代ポルシェ911(901型・1964-1974)
8代目ポルシェ911(992型・2018-)

1964年からの長い歴史を誇り、スポーツカーメーカーとしての「ポルシェ」ブランドを確立した偉大なるリアエンジンスポーツ、「911」ですが、本来なら新世代FRスポーツの「944」を後継に、2代目(930型)で廃止される運命でした。

しかし、その時点で愛され、崇められる存在となっていた911の廃止は世界中のファンが許さず、結局は911らしさを維持しながらモデルチェンジを繰り返し、2021年現在も8代目(992型)が販売されています。

ただし、情熱的なファンはデザインやメカニズムも含めて「911らしくなければ」という意識が強く、今後は世界的な自動車の電動化による熱い存続議論が交わされそうです。

最新「911」中古車情報
本日の在庫数 545台
平均価格 1,124万円
本体価格 200~5,880万円

8位:スズキ ジムニー(日本)

世界に誇るオフローダー界の小さな巨人

スズキJB64 ジムニー(4代目・2018-)

世界中で愛されるためには、小型軽量にして安価で頑丈といった要素も重要ですが、それを満たしつつただの実用車にとどまらず、本格オフローダーとしての能力も高い「小さな巨人」がジムニーです。

今はなきホープ自動車が1960年代に開発、同社の自動車事業撤退でスズキが引き継いだ軽オフローダーですが、排気量を上げた海外仕様(現在のジムニーシエラ)は道路インフラが弱い新興国だけでなく、イギリスなど小型車を愛する先進国でも人気。

基本は4世代50年以上変わらない保守的な車ですが、だからこそレジャー、スポーツ、日常に欠かせない足から軍用まで世界中で手広く使われる日本の世界的名車です。

最新「ジムニー」中古車情報
本日の在庫数 3800台
平均価格 113万円
本体価格 0~388万円

7位:メルセデス・ベンツ W201(190Eなど・ドイツ)

「最善か無か」のコンセプトが活きた傑作

メルセデス・ベンツW201 190E(1985-1993)

日本でも「ベンツ」といえば、この型のカタチを思い浮かべる人が多いかも知れません。

まだ現在のようにCクラスやEクラスといった車名になる以前、メルセデス・ベンツのスローガン「最善か無か」の通りに徹底した高品質にこだわった小型セダンで、日本の5ナンバーサイズに収まるほどコンパクトながら重厚感がある、典型的な「小さな高級車」です。

その後のメルセデス・ベンツは、斬新なデザインや最新装備の搭載、Aクラスなどスペース効率に優れるFF車も加えたラインナップを売りにしていきますが、初代Eクラス(W124型)とともに旧時代の最終傑作と言えるW201型は、現在も未だ色褪せない魅力を放っています。

最新「Eクラス」中古車情報
本日の在庫数 1030台
平均価格 297万円
本体価格 25~1,078万円

6位:シトロエン 2CV(フランス)

伝説的なフランス人の意地と合理性の結晶

©dieter76/stock.adobe.com

第2次世界大戦前に開発されたものの本格量産前に戦争が勃発、フランスがドイツに占領されていた時代は農家の壁や屋根裏に隠され、戦後改めて発表された際には酷評されつつ、発売されるや大ヒット作という、デビューから波乱のエピソードを持つ2CV。

まさにフランス人の誇りと意地を見せつけるような車ですが、「4つのタイヤがついたこうもり傘」というほど簡素にして最低限のコンセプトながら、乗り心地や実用性には何の問題もなく、サハラ砂漠で故障した際には分解して1台のバイクに組み直して脱出した、など逸話も多数ある面白い車です。

多数のユニークな派生車を加えつつ1990年まで販売されましたが、リメイク版の登場が待たれます。

最新「2CV6」中古車情報
本日の在庫数 10台
平均価格 185万円
本体価格 100~228万円

5位:トヨタ ランドクルーザー(日本)

世界のどこでも「帰ってこれる車」

トヨタGRJ76K ランドクルーザー70バン(70誕生30周年日本国内復刻仕様・2014-2015)

2021年8月2日に最新型が発売されたランドクルーザーですが、元は1951年に警察予備隊(現・陸上自衛隊)向けとして開発したものの不採用だったジープ型4WDで、優秀性を信じたトヨタがそのまま市販したのが始まり。

70年の長い歴史を経る間に比較的安価なライト感覚のプラド系、モデルチェンジした大型豪華でヘビー級のワゴン系、そして昔ながらの簡素でタフな70系に分かれ、世界中で愛されるのは、3つ目の70系に至る本格オフローダーの系譜です。

プラドや豪華でハイテク満載のワゴン系もいいのですが、「ランドクルーザーならどこに行っても帰ってこれる」と讃えられる70系は、残念ながら現在国内販売されていません。

最新「ランドクルーザー70」中古車情報
本日の在庫数 222台
平均価格 388万円
本体価格 108~886万円

4位:フィアット500(イタリア)

これでみんなイタリア人になろう

初代フィアット500″トポリーノ”(1936-1955)
©ermess/stock.adobe.com
2代目フィアット500(NUOVA500) “チンクェチェント”(1957-1977)
©PUNTOSTUDIOFOTO Lda/stock.adobe.com
3代目フィアット500 “ニューチンク” (2007-)
©Goodpics/stock.adobe.com

戦前から販売していた初代トポリーノ、1950年代に登場した2代目チンクェチェント(ヌォーバ500)、2代目を2007年にリメイクした3代目いずれもがヒット作となったイタリアの至宝が、フィアット500です。

初代は映画「ローマの休日」で使われ、アメリカでは改造ドラッグレーサーとしても人気、2台めはイタリア本国で文化遺産に近い扱いを受け、3代目は古い名車のリメイク版ではもっとも再現度が高く、2~3代目は「アバルト」チューンの高性能版も人気です。

日本でも2~3代目が人気アニメ「ルパン三世」シリーズで活躍して知名度は高く、国産でも数が少なくなった5ナンバー小型ホットハッチとしても魅力があります。

最新「500」中古車情報
本日の在庫数 841台
平均価格 110万円
本体価格 18~337万円

3位:BMC ミニ(イギリス)

安くてよく走るだけで愛されたとお思いですかな?

BMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション) ADO15 “ミニ” (旧ミニ・イギリス・1959-2000)
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BMW “ニューミニ” (ドイツ・第3世代・2013-)

1959年、第2次世界大戦での荒廃と、中東戦争によるガソリン高騰に苦しむイギリスで、「低燃費で安価な実用車」としてBMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)が開発、傘下の各ブランドでさまざまな派生車も作られた、偉大なる「ミニ」。

2000年までの長きにわたり販売されましたが、ユニークなメカニズムや、ラリーではポルシェ911すら抜き去った事もある走りで世界中に愛好家が多く、日本でも1990年代レトロカーブームの時期に人気でした。

最後までイギリスで「ミニ」ブランドを保持、次期モデルを開発していたローバーを買収したBMWがブランドを引き継ぎ、2001年にニュー「ミニ」を発売して今に至ります。

最新「MINI」中古車情報
本日の在庫数 280台
平均価格 168万円
本体価格 17~438万円

2位:フォルクスワーゲン ビートル(ドイツ)

フェルディナント・ポルシェ博士の素敵なお仕事

フィオルクスワーゲン タイプ1 “ビートル” (1941-2003)
©Aisyaqilumar/stock.adobe.com
フォルクスワーゲン ザ・ビートル(2011-2020)

第2次世界大戦前に開発、戦争勃発で量産は見送られたものの、戦後ドイツ占領軍に加わったイギリスの軍人が先進性に目をつけ、ドイツ復興のためただちに生産再開するやヒットしたのがフォルクスワーゲンタイプ1、通称「ビートル」。

小さくとも頑丈でよく走り、チューニングやカスタマイズも自在なビートルは世界中で愛され、2003年までに2,100万台以上と、「世界でもっとも多く作られた四輪自動車」です。

日本でも若き日の秋篠宮皇嗣殿下が愛車にするなど人気で、バブル期には古臭いと敬遠されたものの、1998年にリメイク版ニュービートルで復活するや人気が再燃、3代目ザ・ビートルは2020年まで販売されていました。

最新「ビートル」中古車情報
本日の在庫数 82台
平均価格 212万円
本体価格 48~498万円

1位:マツダ MX-5ミアータ(ユーノス ロードスター・日本)

車と走りへの永遠の愛

“ユーノス” マツダ ロードスター (初代NA系・1989-1998)
歴代マツダ ロードスターによるパレードラン
“マツダ ロードスター”
初代NA系(左上) / 3代目NC系(右上)
4代目ND系(左下) / 2代目NB系(右下)

1989年にこの小型軽量FRオープンスポーツが発売された時、「1960年代に流行ったスポーツカーの焼き直しじゃないか」と、あまり重視されていませんでした。

しかし思わぬ大ヒットで、実はこれこそユーザーが待ち望んだ、「手頃な価格と性能、美しいデザイン、運転がとても楽しいスポーツカー」と思い知らされ、世界中のメーカーが同種の車の開発に乗り出す「革命」を起こしたのです。

その多くは長続きしませんでしたが、ロードスターは世界中でもっとも愛されるスポーツカーとして現在も大きく変わらぬ4代目が販売されており、名車として愛好家も多い初代モデルのメーカーによる修復や、純正部品再販も行われています。

最新「ユーノスロードスター」中古車情報
本日の在庫数 161台
平均価格 166万円
本体価格 40~359万円

これからも「愛される車」は作れるか

©Wolfgang/stock.adobe.com

現在、世界の主要自動車メーカー各社とスーパーカーメーカーでさえ、遠くない将来に可能ならEV(電気自動車)、最低でも電動化でよほど燃費のいいハイブリッドに新車販売を限定し、ICE(純エンジン車)は廃止する流れになっています。

時代の大きな転換期にあって、かつての名車のリメイクや後継車、あるいは現在もモデルチェンジで生き残っている名車は、いずれも時代に合わせた存続が可能なのか、不安視されているのが現状です。

まずは名車のEVリメイクに挑戦しているメーカーもありますが、そもそも新世代の車で、これまでのように「世界中で愛される名車」が作れるのか、各メーカーの手腕が問われる時代がやってきました。

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執筆者プロフィール
兵藤 忠彦
兵藤 忠彦
1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...
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