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報われなかった「挑戦車」たち~孤高の軽GT~ダイハツ ソニカ(2006年)【推し車】
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「定員4人が長距離高速巡航しても疲れない」なら最強の軽
エッセよりキャビンを長く取れるため、1980年代のホンダがシビックやシティ(2代目)、トゥデイで試した「長さ方向で余裕を持たせる」というコンセプトで、ギリギリまで後ろに配置した後席は前席に余裕あるほどスライドさせても足元は広々!
前席も左右独立スライド可能なアームレスト付きベンチシートにインパネシフトで広々としており、前後席ともクッションが厚く座面にゆとりがあるため、長距離でも疲れない快適性を持ちます。
代わりにリアシートスライド機構がなく、まだ積んでいたスペアタイヤと、その上に工具セットを埋め込んだ発泡スチロールシートのためラゲッジ床面は異常に高く、4名乗車時のラゲッジ容量はささやかで、リアハッチも小さく開口部が高いので積載性は本当に最低限。
まさに「大人の定員4名が乗車しても快適」に特化したクルマで、荷物を運びたければミラでもムーヴでもタントでも、お好きにドーゾ…という割り切りの凄まじさを感じます。
しかも、このソニカが初搭載の新型DOHC3気筒ターボエンジン「KF-DET」には、これも初採用の新型CVTが搭載され、最上級グレード「RSリミテッド」の7速CVTを7速固定で高速走行すれば、100km/h巡航でカタログ通りの10・15モード燃費23.0km/Lも可能。
前後スタビライザーによる安定感もあって、定員乗車で長距離巡航させれば、ソニカの右に出るものはない…!と言えるほど上質な走りを提供しました。
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...