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結婚式で使っても絵になる「大阪発のイタリアンデザイン大衆車」ダイハツ コンパーノスパイダー【推し車】
みんなで楽しくドライブできるオープンスポーツ!
かつてストーリアX4やリーザTR-ZZを駆って全日本ジムカーナへも出場し、今もリーザ ケンドーンSやソニカに乗る筆者は、クルマ好きの中でも比較的少数派な、昔ながらのダイハツファンです。
当然古い知人や仲間にもダイハツ派が多いのですが、さすがにコンパーノスパイダーに乗っていたのは1人だけで、それも「若い頃にみんなでプロレス観に行くのによく乗ったよ」という昔話。
しかし、2シーターが多いフルオープンスポーツの中で、「女の子を含め3~4人でワイワイ楽しめる」数少ない国産車なのがよくわかるエピソードで、そんなクルマにガールフレンドを鈴鳴りにして走ったら楽しかろうな…と想像をかきたてられます。
今回はそんなダイハツ コンパーノスパイダーについて、トヨタ博物館所蔵車の画像を交えつつ紹介しましょう。
- 最新「コンパーノ」中古車情報
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本日の在庫数 1台 平均価格 260万円 支払総額 260~260万円
大阪生まれの、シュッとしたイタリアン大衆車
戦前・戦後を通じた小型3輪トラック(オート3輪)の名門、ダイハツは1958年にトラックの「ベスタ」で4輪へ参入、1960年には初代ハイゼットで軽4輪へ参入、当時の国内自動車需要の中心であり、ダイハツの得意分野だった商用車から順調にスタートしました。
その後、トヨタ パブリカ(初代1961年)やマツダ ファミリア(初代1963年)といった700~800cc級大衆向け乗用車が登場するのと時を同じくして、1963年に4月に800ccの「コンパーノ」を、ファミリア同様に堅実な需要が見込めるライトバンから発売します。
本当は1961年、全日本自動車ショー(後の東京モーターショー)に「ダイハツ700」という2ドアセダンを出展したのですが、当時のフィアット1800風デザインが酷評され、改めてイタリアのカロッツェリア、ヴィニャーレへデザインを依頼したという経緯がありました。
その甲斐あって華のあるデザインになったコンパーノは、プレスリリースでもヴィニャーレの名を前面に出してアピール、「大阪発のイタリアンデザイン大衆車」はこうして誕生したのです。
あえてモノコックボディ化せず、容易だったオープン化
コンパーノで大きな特徴だったのは、既に国産乗用車でも一般化していた軽量高剛性のフルモノコックではなく、乗用車では日産 フェアレディやホンダSシリーズなど、オープンスポーツでしか使わなくなっていたフレーム上へボディを載せる構造の採用でした。
おかげで重くてアンダーパワー気味だったため、乗用車としては成功したとは言えず、後に自社製小型車を一時断念、トヨタ傘下入りの一因となります。
しかし、走行に必要な剛性をフレームに任せられる構造は、多様なボディを大した設計変更もなく載せられるというメリットもあり、ライトバンで始まったコンパーノが、ワゴンやベルリーナ(セダン)、ピックアップトラックなどを追加できたのも、この構造のおかげです。
後には、コンパーノ派生で空力に配慮したボディとDOHCエンジンを積むグランプリレーサーP-1〜P-3まで作られたほどですが、1965年4月に発売された、コンパーノスパイダーも多様なコンパーノ派生車の1つ。
後にベルリーナGTへも移植されるグロス60馬力の958cc直4OHVツインキャブエンジンを搭載し、公称最高速140km/h以上と発表、型式はF40Kで、後のリーザスパイダー(L111SK)やコペン(初代L880K/2代目L400K)と同じく、末尾にオープンカーを表す「K」がつきます。
結婚式で使っても絵になるダイハツ車
ベルリーナと同じナルディのステンレススポーク&ウッドステアリングや、ヘッドレストがなく時代を感じさせるバケットシートに加え、安全ベルト(シートベルト)やタコメーターで「本格的スポーツカーとしての条件を満たしております」とプレスリリースでは解説。
特筆すべきはワンタッチで開閉操作ができる幌がある前席後方に、ちゃんと2人乗れる後席があり、4人乗りの2列シートオープンスポーツだったことです。
「ベルリーナのコンバーチブル版」と言うだけあって、2輪乗りのピュアスポーツというより、最大4人までが乗ってワイワイ楽しむファミリーカー的要素も含まれており、他社の2シータースポーツカーに対して差別化していました。
ただ、フレーム構造と4人乗りの代償として車重はかなり重く、同時期のホンダS600が695kgなのに対し790kg、日産 フェアレディ1600(SP311)の910kgよりは軽かったものの、エンジンがそこまでパワフルでもないため、スポーツ性はやや希薄。
さらに同クラスのS600やヨタハチ(トヨタ スポーツ800)より10万円以上高価で、「4人乗りオープン」に価値を見出せるユーザー以外にアピールしにくく、特に後々まで「オ-プンスポーツ2シーター至上主義」な日本では、成功しにくいモデルでした。
冒頭で筆者の知人が使った事例のように、「後席も乗れるオープンカーでワイワイとドライブを楽しむ」のを理解できるユーザーなら、かなり面白いクルマなのは確かですが、いささかマーケティング不足だったのが悔やまれます。
スタイルは文句なしにカッコいいですし、これを結婚式にでも使ったら、ダイハツファンでなくとも一生の思い出になると思うのですが…。
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...