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人気も受賞理由の1つ?日本カー・オブ・ザ・イヤー受賞後も売れに売れた車たち【推し車】
日本カー・オブ・ザ・イヤーに選出されることは大きな名誉で、CMでも受賞をアピールするなど大きなセールスポイントになっています。しかし、だからといって、受賞車が大ヒット車としての将来を約束されるわけではありません。
むしろ「え?この車がなぜ?」と思う受賞車もあれば、実際に鳴かず飛ばずでその後は忘れ去られるような受賞車もあり、ときには受賞段階でJCOTYの意義を問うがごとく物議をかもすことも。
しかし、栄誉に輝いたうえ、時代を象徴するかのように好調なセールスを記録した受賞車もあります。
そこで今回は「その年代を代表する受賞車」として紹介した車以外で、売れたJCOTY受賞車を紹介します。
目次
日産 シルビア(S13型・1988-1989受賞車)
自動車という製品が、若い男性にとって女性へアピールするために必要な「デートカー」として重要だった時代、大人気だったホンダ プレリュード(2代目/3代目)を蹴落とし、新たに主力となった車として有名です。
デートカーの歴史的傑作が受賞とは時代を反映しているようにも思えますが、純粋に自動車として見た場合でも、性別を問わず魅力的に感じる気品に溢れたエレガントな曲線美、プロジェクターヘッドランプをはじめとする当時の最新装備にあふれていました。
売れた理由がデートカー需要とはいえ、ターボや4WS機構HICASを駆使した高い走行性能の評価も高く、大量に売れた後の中古車は「ドリ車」の主力として一時代を築いています。
- 最新「シルビア」中古車情報
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本日の在庫数 343台 平均価格 347万円 支払総額 146~1,100万円
ホンダ シビック&シビックフェリオ(EG型・1991-1992受賞車)
歴代シビックは1970年代の初代をはじめ、3~6代目がことごとくJCOTY常連車でした。そんなシビックの中で受賞からモデルチェンジを迎えるまで好調なセールスを記録した最終モデルが、「スポーツシビック」こと5代目のEG型です。
先代から熟成が進められた四輪ダブルウィッシュボーン独立懸架サスペンションで廉価グレードまで上質な走りを約束。さらに上下2分割開閉で使いやすいリヤハッチといった、趣味性と実用性を両立したパッケージが秀逸です。
SiRグレードに搭載されるDOHC VTECエンジンは抜群の性能を誇ります。のちのEK型以降、タイプR以外が陳腐化して販売不振となってしまうため、EG型は古い意味での「シビック」として理想的な車でした。
- 最新「シビック」中古車情報
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本日の在庫数 491台 平均価格 268万円 支払総額 40~1,105万円
トヨタ ヴィッツ&プラッツ&ファンカーゴ(初代・1999-2000受賞車)
ジャジャ馬的なターボ車などスポーツ性は高かったものの、実用車としては無駄も多かったスターレット、1クラス上で地味な存在になっていたターセル/コルサ/カローラII(通称タコII)の後継がヴィッツです。
コンパクトなエンジンルームと効率的なサスペンションによって、車格に対してキャビンが広い新世代コンパクトカーとして爆発的ヒットを記録、セダン版のプラッツ、トールワゴン版のファンカーゴも好調でした。
「安くて小さい車」のイメージをくつがえす、我慢を強いることがないクラスレス感が自慢。ライバル各社は、ここまでバランスが取れた車を国内生産することに限界を感じ、同クラス車のプレミアム化や海外生産へシフトしていくきっかけを作った車とも言えます。
- 最新「ヴィッツ」中古車情報
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本日の在庫数 1897台 平均価格 89万円 支払総額 19~458万円
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...