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車もタイミングが命?時代の流行りに翻弄された平成の「早く出すぎた車」たち【推し車】
平成末期から令和時代の現在までそれなりにウケている車には、その元祖的存在として「平成に入ってから登場したものの、その当時はコンセプトが早すぎ、鳴かず飛ばずで終わった」車が数多くあります。
中にはいすゞ ビークロスのように「あの時でなければ、発売するチャンスがなかった」車もあります。今回はそういう特殊な事情がなく「もっと後に出せば売れたかも」という車を3台、厳選してみました。
ダイハツ ミラRV-4(3代目・平成4年)
早すぎたというより、当時としては「早まった」
3代目ミラの4WDターボをベースに、クロカン風パーツで装飾したRVバージョン。平成2年(1990年)に発売したフォルクスワーゲン ゴルフカントリーの手法を、三菱 ギャランスポーツやスバル インプレッサグラベルEXより数年早く採用した、国産車のパイオニア。
ただし当時はゴリゴリのクロカン車がRVの代表格で、ミラRV-4のような車は「なんちゃってRV」扱い。クロスオーバー車が当たり前になった時代でもなお、珍車として紹介される不遇に見舞われました。
初期のクロスオーバーゆえデザインに未成熟な面はあり、背面スペアタイヤをやめ、装飾を小型の樹脂パーツで全体を覆うようにすれば、現在でも通用するかもしれません。
- 最新「ミラ」中古車情報
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本日の在庫数 775台 平均価格 34万円 支払総額 9~188万円
ホンダ クロスロード(2代目・平成19年)
何もそんなに慌てて販売終了しなくとも
クロスオーバーSUVの初期大ヒット作、初代/2代目CR-V後継として登場。ゴツいオフローダールックを受け継ぎ、同時期に同コンセプトの日産 エクストレイルがヒットしていて、売れないはずがありません。
広く取ったキャビンに3列目シートという武器もありましたが、発売2年目には平均月販1,000台を、3年目には500台を割り込む販売不振。ホンダもよほど慌てたのか、発売3年半という短命で販売終了してしまいます。
しかし販売終了後、樹脂パーツ追加やリフトアップなどカスタムベースで中古車が大人気。もうちょっとスタイルを煮詰めてから売るか、粘り強くテコ入れすれば、ライバルを蹴落とすヒット作だったかもしれません。
- 最新「クロスロード」中古車情報
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本日の在庫数 202台 平均価格 130万円 支払総額 40~270万円
日産 スカイラインクロスオーバー(平成21年)
スカイラインの名を出さずに売っていれば今頃は…
ブランディングを完全に誤り、早まった発売で不人気車のレッテルを上塗りしたまま販売不振で終わったクロスオーバーSUV。
V35以降、ファンからのブーイングが強烈だった時期に「スカイライン」の名を安易に与え、「なんでスカイラインでSUVなんだ」と火に油を注ぎました。そのうえ、ヨーロッパ仕様の2.5L V6エンジンを積んだ安価なグレードも設定せず、売れる要素が全くありません。
販売実績は既に下火だった高級SUVムラーノにすら及ばない散々な結果で、全く別な車名で安価なグレードも設定するか、ベース車のインフィニティQX50が平成29年(2017年)にモデルチェンジしてから日本へ導入していれば、今頃はヒット作だったかも?
※この記事内で使用している画像の著作者情報は、公開日時点のものです。
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- 執筆者プロフィール
- 兵藤 忠彦
- 1974年栃木県出身、走り屋上がりで全日本ジムカーナにもスポット参戦(5位入賞が最高)。自動車人では珍しいダイハツ派で、リーザTR-ZZやストーリアX4を経て現愛車は1989年式リーザ ケンドーンS。2015年よりライタ...