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【2022年】5ナンバーのミニバン人気ランキング!税金や魅力を紹介
そもそも5ナンバーとは?

「ミニバン」は、日本の自動車市場で人気のジャンルとなっています。1990年代に生じた“RVブーム”に乗り、日本国内の自動車メーカーはミニバン車種の開発に力を入れてきました。当初は「5ナンバー枠」と呼ばれるボディサイズに収められた車種が多く存在しました。
近年は、ボディサイズが拡大する傾向にあり、ほとんどの車種で「3ナンバー枠」に分類されるボディとなっています。その反面、5ナンバー枠のミニバンは少数派となってしまったのが実情です。
そもそも、5ナンバーとはどのような定義なのでしょうか。5ナンバーと扱われる条件やルール、3ナンバーとはどう異なるのか解説してみました。
法律上で“小型自動車”の扱いとなる
結論から述べると、5ナンバーは“車の大きさの区分”を指しています。
車を購入して所有するとなれば、公道を走行させるべく車体の前方および後方に「ナンバープレート」を装着しなければなりません。
その際、ナンバープレートの上部をチェックしてみると「品川300」や「品川500」といった、地名に加えて3桁の数字が掲示されています。3桁の数字を集中して見てみると、先頭の数字が“3”もしくは“5”と表記されているのに気づくでしょう。この数字が、3ナンバーもしくは5ナンバーの車種であるのを区別するキーポイントです。3桁の数字で先頭が“5”となっていれば、該当のナンバープレートを装着している車種は5ナンバーと扱われます。
車の大きさの区分は「道路運送車両法」にて決められており、5ナンバー枠に該当する車種は「小型自動車」と扱われ、四輪乗用車・3輪トラック・大型バイク(オートバイ)と同じ分類となります。
【補足】5ナンバーの条件
該当の車両が5ナンバーと扱われるには、以下で示した4つの条件を満たさなければなりません。
- エンジン排気量:661cc以上、2,000㏄以下
- ボディの長さ(全長):4,700mm以下
- ボディの幅(全幅):1,700mm以下
- ボディの高さ(全高):2,000mm以下
4つの条件で1つでもオーバーしたら“普通乗用車”となる
エンジンの排気量やボディサイズの基準である「全長」「全幅」「全高」、合計で4つの条件がいずれも基準以下であれば5ナンバーの車両となります。しかし、1つでも基準条件を超えてしまえば、3ナンバー枠に該当してしまう点は把握すべきポイントです。
近年、日本の自動車メーカーで市販されているミニバンをチェックしてみると、全幅が1,700mmを超えている車種が大半となっています。購入前にディーラー・販売店で配られているカタログの内容や実車(試乗車など)に装着されているナンバープレートなどをチェックするなどを欠かさず、5ナンバー枠に該当するモデルであるか把握するとよいかもしれません。
5ナンバーのミニバンの魅力

5ナンバーのミニバンを選ぶメリット・魅力には以下の2点が挙げられます。
- 細い路地での取り回しが利く
- 駐車場に停めやすい
上記のポイントに注目すると、5ナンバーのミニバンを進んで選びたくなるでしょう。
細い路地での取り回しが利く
1つ目は「細い路地での取り回しが利く」点です。
アメリカやヨーロッパ各国と異なり、日本の公道は都市部に行くほど道幅が狭くなりがちで、車の運転に支障が出やすくなっています。
車幅が1,700mm以下へ抑えられていると、市街地で細い路地に入ってしまった際、逆側からやってきた車両とすれ違うのが容易です。軽自動車やコンパクトカーなどで見受けられる、車幅の狭さでは実用性が不足していて、どうしてもミニバンでなければならないユーザーに5ナンバー枠のミニバンはおすすめとなるでしょう。
駐車場に停めやすい
2つ目が「駐車場に停めやすい」点です。
車を購入する際、障壁となりやすいのが駐車スペースに収まるかどうか。ひと昔前の戸建住宅に備わっている駐車スペースでは、昔の車の基準に合わせて作られているためか、3ナンバー枠へ拡大しつつあるミニバンでは駐車場に収まらなくて購入を断念したケースもあるそうです。
上記の問題をクリアできるのが5ナンバーサイズのミニバン。全幅を1,700mm以下へ収めることで駐車スペースの枠内に収まり、乗り降りの面でも後席用ドアはスライド式となっているなど、難題を簡単に解決できるのです。この強みが、5ナンバーサイズのミニバンを選ぶのに大きく左右してくるでしょう。
5ナンバーのミニバン人気ランキング
2022年現在、5ナンバーサイズのミニバンで新車生産・販売されているのは2車種です。この項目では、2車種の特徴をランキング形式で解説します。
第2位:トヨタ シエンタ

トヨタの5ナンバーサイズミニバン「シエンタ」。2022年、3代目へフルモデルチェンジが行われています。
2003年登場の初代、2015年登場の2代目と同様、「扱いやすい5ナンバーサイズ」のキャッチコピーはそのまま維持。使い勝手の良さが魅力です。
歴代モデルと変わらないボディサイズながら大人7名が乗り込める室内となるよう、2列目シートの構造を見直して足元と頭上に余裕ができる設計としています。
一方、エクステリアデザインは、女性にも受け入れられやすいポップな印象へ変化しました。、スポーティな印象を感じさせた2代目に対し、子連れの家族をはじめ幅広い年代に受け入れられる雰囲気となっています。
- 最新「シエンタ」中古車情報
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本日の在庫数 5573台 平均価格 163万円 本体価格 5~388万円
第1位:ホンダ フリード

「ちょうどいい」をキャッチコピーに、5ナンバーサイズのミニバンで代表格となったのがホンダ「フリード」です。
2016年に誕生した2代目は、2009年に登場した初代のパッケージングの良さを引き継ぎつつ、2シリーズバリエーションを大幅に強化しています。
新バリエーションの「クロスター」は、昨今流行しているSUV風のエクステリアデザインが特徴。アウトドアレジャーでの活躍が期待できそうな印象をもたせたことが多くのユーザーに受け入れられているようです。
また、2列シート仕様とした「フリード+」の設定、ガソリンエンジンやハイブリッド仕様といった多彩なパワートレインのバリエーションも、フリードの魅力となります。
- 最新「フリード」中古車情報
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本日の在庫数 2991台 平均価格 131万円 本体価格 6~280万円
3ナンバーと5ナンバーの税金の違いは

車を所有するには、「自動車税」や「自動車重量税」と支払わなくてはならない税金が存在します。3ナンバーと5ナンバー、ナンバープレートに表示されている数字が異なるだけで税金の金額に左右されるのでしょうか。
ナンバープレートの数字は直接税金に違いを与えない
結論から述べると、3ナンバーおよび5ナンバーと、ボディサイズに差があるだけで自動車税や自動車重量税の金額に差は生じません。
古くから運転免許を取得して車を運転してきた人なら、3ナンバー登録となると自動車税の負担が増えるという記憶があるのではないでしょうか。しかし、1989(平成元)年に自動車税が改正されて、自動車税はボディの大きさに関係なく、「エンジン排気量」を500ccごとに区切って税金額に差が出るシステムとなりました。
注目すべきは「エンジン排気量」と「車両重量」
自動車関連の税金で気にしておきたいのは車のボディサイズではなく、エンジン排気量と「車両重量」に注目すべきです。
【例1】自動車税の場合
車の所有者に対し1年に1度納税の義務が課せられる自動車税は、以下に示した例のとおりエンジン排気量で税金額に差をつけています。
- 1,000cc以下:2万9,500円
- 1,001㏄以上~1,500cc以下:3万4,500円
- 1,501cc以上~2,000cc以下:3万9,500円
- 2,001cc以上~2,500cc以下:4万5,000円
【例2】自動車重量税の場合
また、車の所有者は「自動車重量税」を新車の購入時に3年分、中古車の購入もしくは「継続車検」を受けた際は2年分支払わなければなりません。自動車重量税のケースでは、税金の名称どおり車両重量で区別されており、0.5トン(500kg)ごとに税金が増加する仕組みを採用しています。
なお、今回は、3年自家用の乗用車を対象に、新車登録を行った際に支払う3年分の自動車重量税で比較しています。
- 車両重量1トン(1,000kg)以下:2万4,600円
- 車両重量1.5トン(1,500kg)以下:3万6,900円
- 車両重量2トン(2,000kg)以下:4万9,200円
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...