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タイヤのプロに訊いてみた!ナンカンタイヤの性能と信頼性
目次
安さが魅力の輸入タイヤについて、タイヤのプロに訊いてみた!
MOBYはタイヤ取付店「タイヤフィッター府中店」を取材しました。お話をお聞きしたのは、「タイヤフィッター」を運営するタイヤフィッティングサービス株式会社 代表取締役の米澤延行さん。乗用車だけでなく大型トラックのタイヤ取付も行ってきたタイヤのプロです。
タイヤのネット通販がメジャーになり、選べるタイヤの選択肢が広がった
当店「タイヤフィッター」は、東京・横浜に4店舗あるタイヤ取付店です。会社自体は15年やっていますが、私自身は18歳の頃からタイヤ取付業務に携わり、30年ほどになりますね。当時は国産タイヤメーカーの系列店にいたのですが、当時から「色んなメーカーのタイヤを取り付けたい」というお客様の声が多かったんです。
さらに、インターネット通販が主流になり、タイヤも店頭販売だけでなく、ネット販売が増えてきました。系列の取付店はお客様がタイヤの持ち込みをしにくい背景もありますし*、かといってお客様が自分でタイヤ交換するのも難しい。
特に最近のタイヤは昔よりも扁平化していますし、さらにランフラットタイヤも増加していることもあって、薄くて硬い。普段タイヤ交換に慣れていない方が自分でタイヤを組み換え**するのが難しいんですよ。
そういうわけで、ニーズに合わせて色んなメーカーのタイヤの取り付けができる会社を立ち上げたというわけです。
*タイヤメーカーの系列店は、メーカーのタイヤを購入→取付することを前提としたサービスや料金になっている場合が多く、持ち込みタイヤ(=メーカー非系列のタイヤ)の取り付けを行っていない、またはメーカー系列タイヤよりも工賃が高額になるケースが多い。
**既存のタイヤをホイールから外し、新しいタイヤをホイールにはめ込むこと
米澤社長がおすすめするのはナンカンタイヤ!
インターネット通販の普及に目をつけた米澤社長。「色んなメーカーのタイヤを取り付けたい」というユーザーニーズがポイントです。
ちなみに米澤社長の愛車はテスラ モデルS。履いているのは社長イチオシのナンカンタイヤです。
ナンカンタイヤのように、国産有名ブランドよりも安く購入できる輸入タイヤは、ネット通販の人気も相まって近年ユーザーを増やしています。モノによっては、国産ブランドタイヤの3分の1ほどの価格で購入できることも。
しかし、「安い輸入タイヤは品質が不安」という声はよく聞かれます。さらに、タイヤ購入の選択肢が拡大したことで、購入時のユーザーの悩みも増えたとも言えるかもしれません。
そこでMOBYはタイヤのプロに輸入タイヤについて詳しくうかがってきました。社長がなぜナンカンタイヤをおすすめするのか、その性能と特性に迫ります。
【タイヤ選びの注意点】自分が安心できる名前のブランドを
タイヤを選ぶときに、注意すべきことは?
そもそも、各タイヤメーカーはほぼ同じコンセプトでタイヤを作っているので、どのメーカーのタイヤを選んでも基本的には一緒だと思いますよ。
タイヤの性能は、もはやどのメーカーも同じような高水準に達しています。自動車も、日本車、外車、どのメーカーでも基本的な性能は同じですよね。タイヤも同じで、たとえばスタッドレスタイヤ、スポーツタイヤ、コンフォートタイヤなど同じ種類のタイヤを各メーカーのブランド名を隠して試乗したら、普通の人にはまず違いがわからないと思います。
でも、「このブランドのタイヤで本当に大丈夫だったかな?」という気持ちが少しでもあると、何気ないハンドリングやロードノイズが気になってしまうものです。運転中に不安を感じると「やっぱりこのタイヤにしなければよかった」と思ってしまいます。こういう気持ちでずっと車に乗り続けるのはよくないですから、自分が安心できるブランドのタイヤを選ぶのが大切だと思いますね。
そういった意味では、国産ブランドのタイヤは知名度も高いですから安心感があります。しかし、聞き慣れないブランドのタイヤであっても性能はほぼ同じ。もし自分が知らないブランドのタイヤを取り付けたい場合は、そのブランドや製品を少し調べて不安を取り除くのがおすすめです。
米澤社長おすすめのタイヤは?
おすすめしたいのは、ナンカンタイヤですね。台湾の老舗タイヤメーカーで、日本では「NANKANG」というブランドを展開しています。
品質もよく、リーズナブルで、バリエーションが豊富なことです。品質や価格が支持されていることもあり、ナンカンタイヤは母国・台湾よりもヨーロッパで人気があるんですよ。
タイヤのプロおすすめ!ナンカンタイヤの性能や信頼性
米澤社長おすすめのナンカンタイヤ。1959年設立の台湾のタイヤメーカーです。前身はゴム製造会社でした。「品質もよく、リーズナブルで、バリエーションが豊富」このポイントを米澤社長に解説していただきました。
おすすめポイント①日本向けの高品質製品
米澤社長
ナンカンタイヤのスタッドレスに「ESSN-1」という製品があるんですが、北海道でテストしているコンパウンドを使用しています。このこともあってか、ESSN-1は北海道でもけっこう売れているみたいなんです。
どんなメーカーのタイヤでも性能は一緒とお伝えしましたが、日本国内でテストを行っているナンカンタイヤは、輸入タイヤの中でも日本市場を考えて作られているという点で高品質と言えると思います。
おすすめポイント②リーズナブルな価格設定
米澤社長
ナンカンタイヤは国産ブランドタイヤの半額以下で購入できることもある、リーズナブルな価格設定が魅力です。大型セダン用などの大径で扁平率が低いタイヤであれば、さらに価格差は広がりますね。国内外問わず、趣味でサーキットを走るユーザーにも人気です。
もちろん、国産タイヤより安いからといって寿命が短いというわけでも、品質が低いというわけでもありません。
おすすめポイント③サイズのバリエーションが超豊富
米澤社長
ナンカンタイヤはサイズのバリエーションが豊富で、タイヤをインチアップさせたいユーザーのニーズにも柔軟に対応できます。売れ筋のサイズを中心に展開する国産ブランドタイヤとは対極にありますね。
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...