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タイヤのプロに訊いてみた!ナンカンタイヤの性能と信頼性
目次
おすすめのナンカンタイヤ製品は?
スタッドレスタイヤなら、先ほど紹介した「ESSN-1」がおすすめです。ナンカンタイヤでも売れ筋の製品なんですよ。
ESSN-1はアイスバーン性能に重点を置いていて、凍った道でも安心して走ることができます。何度も言うように、基本的な性能は国産ブランドはじめ他のタイヤと同じですから、安全な状態のものを正しく使えば問題ありません。
ナンカンタイヤであればそんなスタッドレスタイヤをリーズナブルな価格で購入できるので、賢い買い物だと思いますよ。
【必見】タイヤを使うときの注意点3つ
最後に、米澤社長にタイヤを使うときの注意点をうかがいました。
減ったら効果なし!自分の車の特性を理解しよう
米澤社長
オールシーズンタイヤ、スタッドレスタイヤを使うときは、残り溝がどれくらいかをきちんと確認してください。「高いタイヤは長持ちするから何年も使える」と思っている方もいらっしゃいますが、それは間違い。磨り減ってしまえば、雪道での効果はなくなります。
特に、オールシーズンタイヤは昨年かなり売れたので、今年の冬をそのまま迎えるという方には気をつけていただきたいですね。
一般に、オールシーズンタイヤ、スタッドレスタイヤは山の半分くらいまで使ったらおしまい。走行距離で言うと、夏タイヤは3万~4万km、スタッドレスタイヤは1.5万kmほどで寿命です。
また、最近の車はFFが多いので、昔よりタイヤは減りやすくなっています。駆動方式やパワーなど、自分の車の特性を理解してタイヤを使う、状態を確認することが大切ですね。
空気圧は常に1割高めで。1ヶ月に1回チェックを
米澤社長
当店では適正空気圧の1割高めをおすすめしています。
「1割高め」というと、高速道路走行時を思い浮かべるかもしれませんが、今や高速道路は身近な存在。高速道路に乗るたびに空気圧を調整するのは面倒ですし、タイヤの空気は放っておくと勝手に抜けていくので、適正ぴったりで合わせておくと、多くの人は空気圧が低めの状態で車を乗り続けることになります。
空気圧が低いと、タイヤが転がりにくくなり、燃費も悪化してしまいます。
タイヤの空気圧は1ヶ月に1回、ガソリンスタンドで2回に1回は見てもらうようにしましょう。
パンクは「台風のあと」「雪が積もったあと」に多い
米澤社長
タイヤがパンクしやすいのは台風のあとと雪が積もったあとです。なかなか防ぐのは難しいかもしれませんが……
台風のあとは、雨や流水で流れてきた釘や金属片が道路脇にたまりやすくなります。前のタイヤで釘を踏んで起こしてしまい、後ろのタイヤで踏んでしまうため、左後輪がパンクしやすいようです。雪が積もったあとは、チェーンの切れ端を踏んでしまうケースが多いようです。
新しいタイヤを取り付けたときは要注意!
米澤社長
新しいタイヤを取り付けてすぐは、車の挙動や運転に注意しましょう。
新しいタイヤ、特に扁平率の低い新しいタイヤを取り付けたときは、高速道路のわだちにハンドルが取られやすくなります。これはタイヤが新しく、カドが立っているからで、走っているうちに馴染んできます。
また、新しいタイヤを取り付けたあと、自動車メーカー純正の空気圧センサーが異常を検知することがありますが、空気圧センサーをリセットすれば、異常を検知しなくなります。
自動車メーカー純正の空気圧センサーは、タイヤ交換により、これまで取り付けていたタイヤと新品のタイヤとで外径がわずかに変わってしまったことを、「パンクで外径が変わった」と認識してしまうこともあるようです。
米澤社長は最後に「今後は”アジアンタイヤ”という言葉自体が死語になるのでは」とおっしゃっていました。海外から見れば、日本国産ブランドタイヤもナンカンタイヤもアジアのタイヤ。品質や性能が同じであるのに、わざわざ差別化するメリットはないといいます。
また、タイヤのせいで事故が引き起こされることはなく、ほとんどがタイヤの誤った使い方や安全運転を怠ったことが原因。タイヤの性能や信頼性も気になりますが、まずはユーザーひとりひとりが正しい知識と安全運転意識を身につけることも大切です。
今回ご紹介したタイヤはこちらで購入できます。
タイヤフィッター 府中店 店舗情報
住所:東京都府中市若松市4-8-25
電話:042-310-9148
インタビュアー、撮影・宇野 智(MOBY)
編集・池田 貴美(MOBY)
- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...