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トルクレンチのおすすめ人気12選と使い方|タイヤ交換に適しているのは?【2020年最新情報】
自動車の整備やタイヤ交換に適したトルクレンチの人気おすすめ商品を12個紹介します。トルクレンチの選び方や使用上の注意点も解説。車の整備、タイヤ交換、自転車整備は、それぞれ適正トルク範囲が異なります。正しいトルクレンチを選び、適切な締め付けを行いましょう。
目次
トルクレンチは何に使う道具?

トルクレンチは、ボルトやナットなどを適切な力で締めるための道具です。 自動車や自転車の整備においてボルトやナットなどを締めるときには、どのくらいの力で締めればいいか、いわゆる「規定トルク」が決まっています。
規定トルクよりも小さな力で取付けると、その箇所の固定がゆるく、外れてしまう危険性があります。反対に大きな力をかけると、ネジ山が潰れたり、取り外せなくなったりします。これを防止するためには、ボルトやナットをある程度まで回したら、トルクレンチで力を測りながら締めていく必要があります。
トルクレンチの種類
プレセット型トルクレンチ|任意のトルク値をセットできる
最もポピュラーなタイプのトルクレンチ。ボルトやナットを締める前に、締め付けたいトルクの値をアナログで設定しておくタイプです。グリップ部分を回転させて規定値をセットするものが多く、締め付ける力がその値に達すると「カチッ」という音で知らせてくれます。
単能型トルクレンチ|1つにつきトルク値は1つで固定
そのトルクレンチで締めることができるトルク値が1つのみのタイプ。同じトルクで複数箇所のボルトやナットを締めたい場合に便利です。後述しますが、単能型トルクレンチはホイールナット用に多く見られます。購入の際は、自分の車に合った規定トルクで締めることができるかを確認する必要があります。
デジタル型トルクレンチ|トルク値を頻繁に変える場合におすすめ
締め付けたい・測定したいトルクの値をデジタルで設定できるタイプです。トルク値を頻繁に変えるような、精密作業におすすめです。設定したトルク値に達すると、「ピー」などの電子音で知らせてくれます。
プレート型トルクレンチ|上級者向けのトルク読み取り型
締め付けたい・測定したいトルクの値を目盛りで読み取るタイプです。機構が簡単なため安価で正確なものが多いですが、使いこなすにはコツが必要。上級者向けのトルクレンチです。
ダイヤル型トルクレンチ|主に検査用として使われる
時計の文字盤のような、丸いダイヤルの目盛りでトルク値を読み取るタイプです。こちらは大きく重いため、主に検査用として使われます。自宅ガレージに置くことは稀と考えてよいでしょう。
トルクレンチの選び方とポイント
プレセット型かデジタル型が使いやすい
車の整備やタイヤ交換は、プレセット型かデジタル型が使いやすいでしょう。プリセット型トルクレンチは測定範囲の下限値と上限値の近辺では精度が少し落ちるため、上下に余裕を持った測定範囲のものを選ぶのがおすすめです。
車やバイクの整備には10~60Nm対応のトルクレンチ
エンジン周りの整備やオイル交換など、車の整備は10~60Nm対応のトルクレンチで行うことができます。スパークプラグの締め付けは10〜20Nmほど、エンジンオイルを排出するためのドレンボルトは30〜40Nmほど。トルク値や作業場所に合わせて、2~3本用意しておくとスムーズです。
タイヤ交換には90~105Nm対応のトルクレンチ
タイヤの締め付けトルクは車の整備でも最大クラス。そのため、タイヤ交換は90~105Nm対応のトルクレンチで行いましょう。ホイールナットを締めるトルク値は、軽自動車で90Nm程度、普通車で105Nm程度です。ホイールナット用に単能型トルクレンチを用意しておくのも、作業がスムーズに行えるのでおすすめです。
自転車整備には15~20N.m対応のトルクレンチ
ロードバイクなど、自転車の整備は15~20Nm対応のトルクレンチで行います。自転車部品の締め付けに使うトルクレンチの測定範囲は、下限値を重視して選ぶのがポイントです。
トルクレンチを使うときの注意|やってはいけないことは?
トルクレンチは最後の仕上げで使う
ボルトやナットを締める際は、8割程度まで通常のレンチで仮締めしてからトルクレンチを使いましょう。最初からトルクレンチでボルトやナットを回してはいけません。
指定された場所を握って締付ける
トルクレンチは握る位置が指定されています。グリップ部分のマークを確認しましょう。間違った位置を握って作業すると、誤った力で締め付けてしまいます。
1回の「カチッ」「ピー」でOK!
プリセット型、デジタル型を利用する場合、お知らせ音が1回鳴ったらそこで締め付けを止めてください。ここからさらに締めると、規定トルクを超過してしまいます。
やってはいけないことは?
- トルクレンチでボルトをゆるめる
- 常時最大トルク値で使う
- プレセット型トルクレンチを使用した時のトルク設定のまま保管する
- 湿気のある場所で保管する
普通自動車やバイクの整備におすすめのトルクレンチ人気4選
トーニチ トルクレンチ
プレセット型のトルクレンチ。トルク調整範囲は10~50Nm。頭部ラチェットは24枚刻み、15度の振り幅と、狭い場所の締め付け作業に向いている。
東日モータースポーツ用トルクレンチ
プレセット型のトルクレンチ。トルク調整範囲は5~40Nm。こちらも狭い場所の締め付け作業向き。樹脂製ハードケースが付属。
SK11 デジタルトルクレンチ
SK11(エスケー11) デジタルトルクレンチ ソケットセット 限定カラー SDT3-060G-SET ブラック×ゴールド
デジタル型のトルクレンチ。トルク調整範囲は3~60Nm。約2分間操作しなければ自動的に電源が切れる、オートスリープ機能付き。
ARTZR プレセット型トルクレンチ
プレセット型トルクレンチ 差込角12.7mm(1/2インチ) 20-210N・m 17/19/21/24mm ソケット ケース付き
プリセット型のトルクレンチ。トルク調整範囲は20~210のため、整備箇所の適正値に合うか注意したい。4種類のソケットが付いているので、これ1本でスムーズな作業が可能。
タイヤ交換向けにおすすめのトルクレンチ人気4選
KTC ホイールナット トルクレンチ
自動車ホイールナット用の単能型トルクレンチ。規定トルク108Nm。右回転の締め方向のみに適応。
TONE ホイルナット用トルクレンチ
自動車ホイールナット用の単能型トルクレンチ。規定トルク108Nm。このほか、103Nm、85Nmの同じ製品がある。
エマーソン トルクレンチセット
エマーソン トルクレンチセット EM-29 ソケット5個付(14/17/19/21薄口ロング/24mm)+エクステンション ケー…
40~200プレセット型のトルクレンチ。トルク調整範囲は40~200Nm。タイヤ交換時に便利なエクステンションバーが付属。
E-Value プレセット型トルクレンチ
プレセット型のトルクレンチ。トルク調整範囲は20~110Nm。同商品の40~200Nmのタイプはエクステンションバー付きで、さらにタイヤ交換向き。
自転車の整備向けにおすすめのトルクレンチ人気4選
E-Value プレセット型トルクレンチ
プレセット型のトルクレンチ。トルク調整範囲は5~25Nm。上で紹介したE-Valueのトルクレンチと同商品。
KTC デジタルトルクレンチ デジラチェ
デジタル型のトルクレンチ。トルク調整範囲は12~60Nm。ソケットは付属していないので、整備箇所に合ったソケットを単品で購入しよう。
GORIX デジタルメーター付き トルクレンチセット
GORIX(ゴリックス) 精密 デジタル メーター付き トルクレンチ セット [3/8(9.5mm) 18ビットセット 左右ねじ…
デジタル型のトルクレンチ。トルク調整範囲は3~85Nm。ボックスレンチ、六角レンチ、トルクスレンチ、ドライバーなどが付属した便利なセット。
KTC デジタルトルクレンチ デジラチェ
デジタル型のトルクレンチ。トルク調整範囲は2~30Nm。上で紹介したKTCトルクレンチと同商品。別途、整備箇所に合ったソケットの購入が必要。
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- この記事の執筆者
- MOBY編集部カー用品チーム