シガーソケットを有効に使おう！おすすめのシガーソケットアイテム5選を紹介

シガーソケットはなぜあるのか

旧来、シガーソケットは「シガーライター」と呼ばれる専用の電気加熱式ライターに電力を供給するための電源ソケットとして、ほとんどの車に標準装備されていました。

しかし喫煙者の減少や喫煙に対する社会通念の変化に加え、USBポートが常設される車種が増えたことにより、現在ではオプション装備化される車やシガーソケット自体が備わらない車も増えています。

近年の車に搭載されるシガーソケットは耐熱性が低くシガーライターが使用できない設計になっている場合が多いため、正しくは「アクセサリーソケット」や「パワーアウトレット」と呼ぶべきですが、現在でも馴染み深い「シガーソケット」の名称でひとまとめに呼ばれるのが一般的です。

シガーソケットの有効な使い方

シガーソケットは、専用プラグが備わる機器を家庭用コンセントのようにソケットに差し込むだけで簡単に使うことができます。

そのためのアイテムがたくさん販売されており、ユーザー側で必要な機器を買い足して便利に使える拡張性の高さがシガーソケットの有用性といえるでしょう。

よく用いられるシガーソケット活用方法は、以下のようなものが挙げられます。

USB充電器として使う

シガーソケットを電源とするUSBカーチャージャーを追加することで、USBポートが備わらない車でも、車内でスマートフォンやタブレットなどの充電が行えます。

標準で車に備わるUSBポートは数が不足していたり、出力が低く急速充電ができないなど機能が不十分な場合があります。そういった場合でも、より高性能で高機能なカーチャージャーをソケットに装着することで、車内の充電環境を手軽にアップグレードできます。

家庭用の電化製品を使う

100Vインバーターを用いれば、本来直流12Vしか供給されないシガーソケットでも交流100Vで駆動する家電製品を使うことが可能です。それによりキャンプやアウトドアレジャー、車中泊の環境を改善できます。また、災害や停電などの非常時の備えとしても有用です。

ただし、すべての家電製品が使えるわけではありません。配線方法や選ぶインバーターの種類によっては、加熱調理器具のように消費電力が大きすぎる機器やテレビやパソコンといった精密電子機器が使用できない場合がある点には注意が必要です。

12V電源供給元として使う

ドライブレコーダーやETC、レーダー探知機をはじめとする車用の後付け電子機器は、ほぼすべてが直流12Vを電源として駆動するようになっています。

ソケットを差し込むだけで12Vを取り出せるシガーソケットを利用することで、配線作業に必要となる技術も知識がなくとも安全に電子機器へと電源を供給できます。

延長や増設して使う

後付けの電子機器を追加していくと、シガーソケットがひとつでは足りなくなります。また機器によっては後席や荷室で使いたい場合もあります。

そういった場合は、シガーソケット用の延長配線や分配器を用いることで家庭で使う延長コードや分配タップと同じように延長先で複数の機器をソケットに差し込んで使うことができます。

おすすめのシガーソケットアイテム5選

シガーソケットで使えるアイテムには、空気清浄機やアロマディフューザー、加湿器や除湿機のような車内環境を改善できる機器や、掃除機やケトル、冷蔵庫や炊飯器などといった白物家電に相当するものまで、さまざまな商品が販売されています。

そのなかでも、より実用性が高いシガーソケット用のアイテムを厳選して紹介します。

Anker PowerDrive 2 Alloy

USB充電器で定評があるAnkerのカーチャージャーは、高性能でありながら安心して使える高い信頼性が特徴です。

「PowerDrive 2 Alloy」は、2つのUSBポートが備わり合計電流2Aまでの充電に対応。独自急速充電方式となるPowerIQ機能により電流値以上の充電速度を実現するとともに、発熱量を低減する高効率設計で充電速度の低下を防止してくれます。

外観はアルミ合金のブラックメタリックカラーで高級感があり、ソケットからのはみ出し量は極小でスッキリと取り付けられるため、車内で充電器を目立たせなくない人におすすめのカーチャージャーです。

IMDEN CHARGE 車載ワイヤレス充電器

この商品は、自動開閉が特徴の車載スマートフォンホルダーです。幅5〜9.5cmの端末ならホルダーに乗せるだけで自動的アームが動いてホールドし、厚さ3mm未満のケースであればスマホケースに収めたままでもQiによるワイヤレス充電が行えます。

洗って繰り返し使える真空ゲル吸盤で凹凸があるダッシュボードなどのに取り付けられるほか、付属する取付クリップを使えばエアコン吹き出し口に取り付け可能です。360度回転可能なジョイントにより取付角度も自在なため、ワイヤレス充電のスマートフォンをナビ代わりに使う人に最適なホルダーといえるでしょう。

内蔵された駆動用バッテリーにより、キーオフの状態でもアームを開閉できます。

GIANDEL 300Wカーインバーター

矩形波や修正（疑似）正弦波しか出力できない安価な100Vインバーターは車内で使用できる家電製品が極端に限定されるため、本格的にインバーターを活用するなら費用が高くとも純正弦波が出力できる商品をおすすめします。

インバーター専門メーカーであるGIANDELの300Wモデルは、純正弦波出力でありながら比較的安価な点が特徴です。100Vコンセントと2.4A出力のUSBポートがそれそれ2口ずつ備わっており、過負荷や短絡、過熱などに対する保護機能もしっかりと備わっています。

本体は15.8×10.5×4.5cmとコンパクトであり、アウトドアキャンプや非常時の備えとして用意しておけば大活躍してくれるでしょう。

SEIWA（セイワ） シガーソケット増設分配器 F285

カー用品の老舗セイワの増設分配器は、ソケットとは別に2口のUSBポートが備わるため3連ソケットをフル活用できます。

USBポートは2口合計で2.4Aと十分な出力であるうえ、アンドロイドとアップル製品を自動識別し、それぞれの端末に最適な電流値で充電可能。また充電インジケータによって充電状況も知らせてくれます。

コードの長さは約1mでソケットの許容電力は合計で72W。本体ソケット部に備わる青いLEDイルミネーションにより夜でも使いやすいため、車中泊でシガーソケット電源を活用したい方におすすめの商品です。

サンワダイレクト ドリンクホルダー 200-CAR047BK

シガーソケットを活用すれば、飲み物の保温や保冷をすることも可能です。サンワダイレクトの保冷温ドリンクホルダーの内側は保冷モード時は-2℃、保温モード時最大60℃になり、室内温度26℃設定でも冷たい飲み物は12℃前後をキープし、温かい飲み物は1時間経過しても温度低下は2℃程度に抑えてくれます。

使える容器はペットボトルやアルミ缶はもちろん、コンビニコーヒーのカップにも対応。使用方法はシガーソケットにケーブルプラグを差し込み、車のドリンクホルダーに設置して飲み物を収め、モード設定ボタンを押すだけです。

保冷温ドリンクホルダーは、暑い時期や寒い時期の長距離ドライブで大活躍してくれるでしょう。

シガーソケットを活用する際の注意点

機器の対応電圧に注意

車用の電子機器には12V専用品と24V専用品が存在し、差込プラグの形状は同じであってもそれぞれに互換性はありません。ただし「12V/24V共用」などと記載がある機器はどちらにでも使えます。

24Vが用いられるのはトラックやバスなどの大型車のみであり、軽トラックやミニバンを含む乗用車は原則として12Vであるため、乗用車で使用する場合には必ず12Vもしくは共用の機器であることを購入前に確認しておきましょう。

バッテリー上がりに注意

シガーソケットを使用している間は車のバッテリーに蓄えられた電力を消費します。そのためエンジンを停止した状態でシガーソケットを使用し続けると、ゆくゆくはバッテリー上がりを起こしてエンジンが始動できなくなる恐れがある点にはくれぐれも注意しましょう。

エンジンが稼働中であればオルタネーターにより発電されるものの、アイドリングの低い回転数では使用電力に対して発電量が追いつかない場合もあります。消費電力が高い機器を長時間使う場合にはバッテリーの残量に注意しましょう。

また、古い輸入車などはキーオンにせずとも12Vが供給される常時電源になっている場合があるため、車ごとの特性を知っておくことも大切です。

ヒューズ切れに注意

家庭用電源と同じく、シガーソケットもタコ足配線による複数の機器の過剰な同時使用は過負荷を引き起こしヒューズ切れ原因になります。

多くのカーアクセサリーはシガーソケットプラグ内にガラス管ヒューズなどが内蔵されており、切れてしまうとヒューズを交換するまで使用できません。また、場合によっては車側のヒューズが切れる場合もあります。

シガーソケットを使用する際はシガーソケットと分配器の許容電力量を守るとともに、交換用のヒューズを常備しておくとよいでしょう。

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