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【ディーゼル用エンジンオイル交換の全て】時期や種類と注意点&おすすめ3選!

近年、クリーンディーゼル車の台頭により、ディーゼル車を乗用で乗られる方も増えていると思います。もちろん、ディーゼルエンジン車も、ガソリンエンジン車と少々勝手が異なっても、適切な使用や交換が求められます。今回は、ディーゼルエンジン用のエンジンオイルについて、「種類・ベース(+添加物)・グレード」などの基本知識から適切な交換時期や、交換の際の注意点などをご紹介していきたいと思います。

エンジンオイルの基本をおさらい!

ディーゼル用 エンジンオイル

出典 :©Shutterstock.com/ Ensuper

ディーゼル用エンジンオイルの交換について解説する前に、まずはエンジンオイルの基本的な機能をおさらいしましょう。
エンジンオイルとは、燃料とは別にエンジンに使用する油のことで、以下の5つの重要な機能を持ちます。

▶シリンダとピストンの間に油膜を張り、動きを「潤滑」にする機能
▶ピストンによる摩擦や燃焼による熱を吸収し、放出する「冷却」機能
▶カーボンやスラッジなどの汚れを洗い落とし、油中に分散する「清浄分散」作用
▶圧縮ガスや燃焼ガスが漏れないよう、シリンダとピストンの隙間を、オイルの粘度で「密閉」機能
▶高温のエンジンと外気の温度差で発生する水分による錆を防ぐ「防錆」機能

どの機能も、エンジンを正常に保つために必須のもので、燃料と等しく、エンジンオイルは大切なのです。

ディーゼルエンジン用のオイルの特徴

出典 :©Shutterstock.com/ Pavel Ignatov

ディーゼル用エンジンオイルとガソリン用エンジンオイルは、先述の5つの機能などを含めて、オイルとしての役割は基本的に同様です。
しかし、ディーゼル車ならではの特徴が、エンジンオイルにも反映されている点もあります。

1つに、ガソリンエンジン特有の低温スラッジの洗浄には対応していないという点です。
低温スラッジとは、発進・停止の多い低温走行を繰り返したときに、オイル中に溶け込んだガソリン分や、燃焼で発生する水分が蒸発しないことが原因で発生する物質で、オイルの粘度に悪影響を及ぼします。

もう1つは、アルカリ分が添加物として多めに加えられているという点です。
ディーゼルエンジンの燃料は軽油ですが、軽油には、ガソリンより多くの硫黄分が含まれており、これがエンジン内で燃焼すると硫黄酸化物(亜硫酸ガス)を生成し、一部では三酸化硫黄と凝縮水(結露)と反応し、エンジン内部を腐食させる硫酸となります。
アルカリ分は、硫黄酸化物を中和するために加えられています。

燃料のサルファーフリー化とは?

軽油燃料には硫黄分が多く含まれているということでしたが、2005年に、石油連盟が、ガソリン・軽油の「サルファーフリー化」を実現しました。
サルファーとは「硫黄(S)」のことで、要は、硫黄分の量が少ない燃料を供給することが、サルファーフリーということです。
具体的には、ガソリン・軽油に含まれる硫黄分を、10ppm以下まで低減します。
石油連盟加盟の石油会社の看板を掲げるガソリンスタンドのみとなりますが、全国的にサルファーフリーの燃料が販売されています。

ディーゼル用エンジンオイルの種類 ベースオイル+添加剤編

エンジンオイル

出典 :©Shutterstock.com/ djdarkflower

ディーゼルエンジンに限った話ではありませんが、エンジンオイルは、以下の3種のベースオイルに添加物を加えて製造しています。

【鉱物油】
原油から生成された、最も一般的なタイプのベースオイルです。
価格が安い反面、耐熱性能や酸化に弱く、燃費や劣化が早いのが特徴です。

【化学合成油】
鉱物油は原油を蒸留するのみに留めていますが、化学合成油は、鉱物油をさらに複雑に化学分解して、エンジン洗浄力の高い添加剤を化学合成させています。
コストが高い分、高性能・高品質で、あらゆる条件下で安定する高級オイルとなっています。

【部分合成油】
鉱物油に化学合成油を混合させたオイルです。
鉱物油の弱点を、ある程度化学合成油の成分で補強するように作られており、コストも両者の中間です。

添加剤の詳細は公開されているものではありませんが、オイルの耐熱性や清浄機能などを向上させる目的で添加されています。

ディーゼル用エンジンオイルの種類 品質グレード編

ガソリンスタンド 給油ホース

エンジンオイルの規格に「API規格」というものがあり、オイルの品質を「高温時におけるオイルの耐久性能、清浄性能、酸化安定性」と定義しています。
ディーゼルエンジンの場合は、商用(Commercial)及び圧縮(Compression)の頭文字である「C」に「A~F」のアルファベットが、品質が低い順に付与され、「CE」や「CF-4(最高ランク)」などのグレードが存在します。

また、JASOという、日本の自動車用ディーゼルエンジンオイルの品質に関するガイドラインも存在します。
DL(ディーゼルライト)とDH(ディーゼルヘビー)の2種類があり、前者は乗用ディーゼル車、後者は大型ディーゼル車に用途が分けられます。
この規格は、ディーゼルエンジン特有の「DPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)」という、ディーゼルエンジンの排気ガス中の粒子状の物質を除去するフィルターが目詰まりを起こさないように設定されています。

ディーゼル用エンジンオイルの種類 粘度グレード編

ディーゼル オイル

出典 :©Shutterstock.com/ ifong

エンジンオイルは、粘度も重要な要素の1つです。
そして粘度のグレードを定めた規格も存在します。
これをSAE規格といって、○W-○○の形式で表記し、○にはそれぞれ数値が入ります。
Wはウインターの頭文字で、数値が高いほど寒い環境でのオイルは柔らかい状態を維持でき、後半部の数値は、高いほどエンジンが高温下でオイルが硬い(粘度)状態を維持できることを示しています。

前半後半の数値の差が開くほど、様々な環境に適応するオイルと言えますが、ディーゼルエンジンは、エンジン内の圧縮比がガソリンエンジンに比較しても非常に高いため、低い粘度のオイルであれば、圧縮漏れを起こしてしまいます。
そのため、ディーゼル用エンジンオイルには、10W-30や15W-40などが使用されることが一般的です。

ディーゼル・ガソリン兼用のオイルもある!

出典 :©Shutterstock.com/ kokandr

これまではディーゼル専用のオイルについてのご紹介でしたが、実はガソリン車にもディーゼル車にも使用できる兼用のオイルもあります。

ガソリン用のオイルというのは、ガソリンエンジン特有の高回転に耐えるための油膜を保持する特性を持ち、ディーゼル用オイルは高温高圧に耐え、さらに洗浄作用の強い特性を持ちます。
この特性というのは、先程解説したベースオイルに加える添加剤の配合の割合によって決定されるため、配合バランスによっては、どちらのエンジンにも使用できるオイルが作れるという理屈になりますね。

兼用オイルのグレード表記は、例えば「SL/CF」であれば、前半がガソリン用オイルのグレードで、後半がディーゼル用オイルのグレードとなっています。

ディーゼル用エンジンオイルの適切な交換時期

メーカーHPや車載整備書には「10,000km(12ヶ月)」と記載されていることが多いですが、車の乗り方によって異なります。
例えば、市街地走行のように、走行・停止の多い短距離走行(シビアコンディション)はエンジンに負担がかかり、交換時期は半分の5,000km程度になるでしょう。

実際にメーカーで規定されるシビアコンディションの中には、ちょっとした買い物や送迎など、8キロ以内の短距離走行を繰り返す状態を含む場合があります。

ディーゼル用エンジンオイル交換における注意点 ポイント1

ディーゼル オイル

出典 :©Shutterstock.com/ studiovin

ブランドや規格の異なるオイルを混合すると?

仮に、エンジンオイルの性能を適切に引き出すのに必要な規格や粘度のオイルであれば、ブランドや規格が異なる場合でも問題が起こる可能性は低いですが、わずかな成分の違いが、オイルの性能を邪魔することもあり得ます。
推奨はできませんし、混合しないに越したことはないということです。

規格の異なるオイルを補充すると?

例えば、API規格の指定が「CE」となっているエンジンに、それ以下の規格のオイルを補充すると、本来想定されている清浄作用や耐久性能を下回ることになるため、劣化が早まり、エンジンにも必要以上の負担をかけることになります。
きちんとメーカー指定のグレードのオイルを補充してくださいね。

ディーゼル用エンジンオイル交換における注意点 ポイント2

出典 :©Shutterstock.com/ chuyuss

ディーゼル用エンジンをガソリンエンジンに入れると?

ディーゼル用エンジンオイルの特徴で述べたように、ディーゼルエンジンには、低温スラッジにほとんど対応できません。
また、完全暖機状態での油温がガソリンエンジンとディーゼルエンジンでは異なるので、配合されている添加剤が最も効果を発揮する温度も異なっています。
このようなことから、ガソリンエンジンにディーゼルエンジンオイルを使用することはお勧めしません。

ガソリン用エンジンオイルをディーゼルエンジンに入れると?

ガソリン用エンジンオイルには、硫黄酸化物を中和するためのアルカリ分がディーゼル用ほど含まれていません。
エンジン内が硫酸で腐食すると、エンジンオイル劣化どころの話では済まなくなります。
そもそも、ディーゼルエンジンとガソリンエンジンは燃料も構造も異なりますから、ディーゼルエンジン専用のオイルを使用しましょう。

ディーゼル用エンジンオイル交換における注意点 ポイント3

出典 :©Shutterstock.com/ tristan tan

エンジンをほとんど使用していないからといってオイル交換をしないと?

エンジンオイルは、エンジンを使用していなくても、空気やエンジン内部の金属に触れています。
つまり、何もしていなくても勝手にオイルは酸化劣化するのです。
走行してエンジンを動かす場合と同様に、適切な交換時期に交換を行いましょう。

性能・品質の良いオイルだからといって交換時期を延ばすと?

化学合成油や部分合成油をベースにした良質なオイルは、確かに鉱物油ベースのものと比較すると劣化が抑えられていますが、オイルの品質は交換時期を延ばすための目安として見るものではありません。
エンジン内部を清潔に保ち、エンジンの性能を維持するために、どのグレードのオイルでも、適切な交換時期を守りましょう。

ディーゼル用エンジンオイルの選び方とは?

疑問 ポイント

エンジンオイルの選び方は、省燃費性、コストパフォーマンス、スポーツ性など、どの点を重視するかで異なりますが、基本的にはメーカーが指定する品質のものを選ばなくてはなりません。

もちろん、外気温が低い地域(東北地方~北海道)では5W-20 or 30程度の数値、外気温が高い地域(九州地方~沖縄)では10W-40 or 50 程度の数値といった具合に、環境に適したものを選ぶことも必要になると思いますが、地域のディーラーや専門業者に適切な粘度グレードを聞いておくと良いでしょう。

「SAE・API・JASO」など、規格を意味する表記は必ずチェックすることが大切だということですね。

ディーゼル用エンジンオイル おすすめ3選!

マツダ ディーゼルエクストラ SKYACTIV-D 0W30 20L

マツダ ディーゼル エクストラ

出典:http://amzn.to/

【アマゾン価格】12,890円(2017年2月現在)

マツダから販売された、SKYACTIV-D専用のエンジンオイルです。
クリーンディーゼル車の普及に一役買ったマツダ車ですが、エンジンオイルも専用のものを販売しています。
高温高圧の環境下で着火される軽油を清浄する性能が高く、低温時の粘度が低いため、燃費も向上します。
価格は20L で12,890円と、コストパフォーマンスは良好です。

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TOYOTA キャッスル ディーゼルオイル ディーゼルスーパー CD 10W-30

TOYOTA トヨタ キャッスル ディーゼルオイル

出典:http://amzn.to/

【アマゾン価格】6,200円(2017年2月現在)

トヨタ自動車から販売されているディーゼル専用オイルです。
API規格はCDで、粘度は10W-30となっています。
20Lで6,200円と、非常に経済的で、ストックするには最適です。

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JXエネルギー ディーゼル DH-2/CF-4 (DH-2/CF-4 DPF対応ディーゼルエンジン油 ) 20Lペール缶

JXエネルギー ディーゼル

出典:http://amzn.to/

【アマゾン価格】6,060円(2017年2月現在)

ENEOSから販売される、JASO規格がDH(大型車用)、かつ、最高ランクCF-4のディーゼル用エンジンオイルです。
DPFの装着の有無に関わらず、適用可能となっています。
価格は20Lで6,060円と、高品質であり、経済的でもある商品です。

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運転する車や環境に応じたエンジンオイルの利用を!

出典 :©Shutterstock.com/ Sergey Mastepanov

今回はディーゼルエンジン専用のエンジンオイルについて、基本的な知識や、交換に関する注意点、おすすめのエンジンオイルについて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

エンジンオイルは、エンジンの性能を維持するためにあるものです。
オイルの交換が億劫になったり、経済面を気にして交換時期を遅らせたいと考えることもあるかと思いますが、後々大事なエンジンに悪影響を及ぼすことになります。

今回解説したように、ディーゼル用エンジンオイルは、ガソリンエンジンのそれとは異なる性質や規格を持ちますので、しっかりと自分の乗る車のエンジンに適した規格・品質のオイルを選んで、ディーゼルエンジンの旨みであるパワーを十分に発揮させてあげましょう。

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この記事の執筆者

小真太郎この執筆者の詳細プロフィール

マツダ車がお気に入りです。車全般に興味を持って、日々過ごしています。 どうぞ宜しくお願いします。...

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