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最も予測不能で注意すべきは人間?世界のビックリ道路標識「人間注意編」

海外の道路標識はおおむね日本と同じであるものの、絵柄の意匠が異なっていたり、日本の標識には存在しない注意・禁止事項を示すものがあります。

今回は人間注意編。標識によって注意が促される野生動物や乗り物の飛び出しも危険ですが、人間はもっと危険かもしれません。

世界の道路標識には、どんな人間模様が描かれているのでしょうか。

「子どもの飛び出しに注意」の標識

スペインの”子ども”は意外と大きい……

©啓智 松浦/stock.adobe.com

日本でも見かける、男の子と女の子が描かれた「通学路(スクールゾーン)」を表す標識は海外にもあります。このひときわポップなデザインの通学路標識はスペインのものです。

絵柄の意匠は国によって異なり、海外の通学路標識に描かれる子ども絵柄は、総じて日本よりも大人びた印象です。そのため、見慣れないと横断歩道注意などの標識と区別がつかない恐れがあります。

スロベニアの子どもは元気すぎて……

©jojoo64/stock.adobe.com

イタリアおよびオーストリアと隣接するスロベニア共和国の通学路標識は、枠を壊すほどダイナミックな意匠で表現されています。標識からはスロベニアの子どもたちの元気な様子と、国を挙げて子どもを大切にする様子が伝わってきます。

「歩きスマホに注意」の標識

©Rolf G. Wackenberg/stock.adobe.com

人が下を向いて手を見ている様子が描かれた標識は「歩きスマホ注意」です。歩きスマホによる事故は日本だけでなく海外でも社会問題になっており、多くの国々でこのような標識が立てられ、歩行者と運転者に注意を呼びかけています。

人気のゲームアプリ「ポケモンGO」による歩きスマホの危険性を問題視したオランダは、「ピカチュウ」が描かれた注意標識を立てましたが、なんと翌々日に標識自体がすべて盗まれてしまったそうです。

歩きスマホで罰金の国も……万国共通の迷惑行為

現在では、歩きスマホをしながらの歩行や道路横断に罰金が科せられる国も。日本からの観光客も多いハワイ州ホノルルでは、歩きスマホが条例で禁止されています。スマートフォンやカメラなどの電子機器を見ながらの道路横断は、悪質な場合、最大で約1万円ほどの罰金が科せられることも。

日本国内でも神奈川県大和市が全国に先駆けて歩きスマホ防止条例を制定しました。標識や罰金の有無にかかわらず、歩きスマホは周囲の通行を乱す危険な行為であるため、安全な場所で立ち止まって使用するようにしましょう。

「酔っぱらいに注意」の標識がある!?

©michael moses/EyeEm/stock.adobe.com

歩きスマホ同様に、飲酒にともなう事故も世界的な社会問題です。瓶を片手に這いつくばる人の図柄の標識は「酔っぱらい飛び出し注意」の標識であり、ルーマニアとタイの飲み屋街のほか、同様の標識がドイツやアメリカの一部地域にも設置されています。

原則として酔っぱらいは標識など見ませんので、この標識はあくまで車側へ注意を促すために設置されたものです。

「ヒッチハイク●●」の標識まで!?

©MagdalenaPaluchowska/stock.adobe.com

意外にも自由の国・アメリカはヒッチハイクは禁止行為

親指を立てた握りこぶしに、禁止を示す赤い斜線が入った標識は「ヒッチハイク禁止」であり「NO HITCH HIKING」と併記されている場合もあります。

禁止される理由は、ヒッチハイクを装った強盗事件や、ヒッチハイカーが誘拐される事件などが実際に起こっているためです。それを受けて現在のアメリカでは、ほとんどの州でヒッチハイクが完全禁止になっています。

世界一治安が悪いと噂される南アフリカでは、日本外務省および南アメリカの日本大使館がヒッチハイク行為はもちろん、一切のヒッチハイカーに関わらないようにと勧告を出しています。

ヨーロッパはヒッチハイクに寛容?

その一方で、ヨーロッパには「時間通りに走らない公共交通機関を利用するよりも、その辺でヒッチハイクしたほうが早い」と認知されるような風習の国や地域もあります。

日本ではヒッチハイクが合法です。しかし金品などの受け渡しがあると、いわゆる白タク行為となり、乗せたドライバーに1年以下の懲役または150万円以下の罰則が科せられる場合があります。

安全にヒッチハイクをするためには、その国や地域の情勢や風習、法律に対して正しい知識が必要です。もちろん禁止の区域でヒッチハイク行為がみつかれば、警察に逮捕される可能性もあります。

危険を避けるためにも、国やヒッチハイク禁止の標識の有無を問わず、やむを得ない場合を除いて極力ヒッチハイクは控えましょう。

海外のビックリ道路標識は他にもたくさん!何に「注意」すればいいか分かりますか?

普段目にしている標識を勘違いしていることも?

日本でのヒッチハイクのコツを解説!

執筆者プロフィール
伊藤友春
伊藤友春
1981年生まれ。自動車専門Webライターとして執筆活動中。自動車の構造に明るく、ほとんどの整備や修理をDIYでこなす。輸入車・コンパクトカー・変わったデザインやコンセプトの車が好きで、現在の愛車はその最た...

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