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青切符導入はもう目の前!この制度で自転車の危険運転は減る?
自転車の青切符とは?

ここで簡単に、自転車の青切符について解説しておきましょう。
この制度はドライバーにはおなじみの「交通反則通告制度」を自転車にも適用するもので、2024年5月に参院本会議で可決されました。
交通反則通告制度とは、軽微な交通違反の処理を効率化するための制度です。
「反則金を納めたら事件の処分が完了しますよ」というもので、自転車には次のようなルールが適用される予定となっています。
- 16歳以上の運転者が対象
- 適用対象となる反則行為は113種類
- 反則金額は原付きバイクと同額
- 違反点数はつかない(車やバイクの免許に影響しない)
上記のルールで青切符の運用がはじまった場合、自転車に対する反則金額は次のようになります(一例です)。
- 指定場所一時不停止|5,000円
- 信号無視(赤)|6,000円
- 横断歩行者妨害|6,000円
- スマホ・携帯電話などの使用(ながら運転)|12,000円
車に対する反則金とくらべると、上記の金額は安めです。とはいえ、手痛い出費にはなりそうですよね。
自転車の取り締まりは甘め?
反則金額を見ると、自転車の青切符はなかなか厳しい制度のように思えます。
ただ、「自転車の取り締まり(青切符)は悪質性や危険性の高いケースを対象として、その他のケースでは指導警告とする」というのが、警察の基本方針のようです。
あれ?ずいぶんソフトな方針じゃない?
……って気もしますが、自転車は免許不要の乗り物ですから、厳しく取り締まれないのも仕方がないのかもしれません。
とはいえ、ちょっと疑問もわいてきます。なんだか微妙な感じもする青切符、これって自転車の運転マナー改善に役立つのでしょうか?
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- 執筆者プロフィール
- 加藤 貴之
- 1977年生まれのフリーライター。10年以上務めた運送業からライターに転向。以後8年以上にわたり、自動車関連記事やIT記事などの執筆を手がける。20代でスポーツカーに夢中になり、近年は最新のハイブリッド車に興...