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高速道路上で外に出るのは危険!……だけど事故を起こしたらどうする?
後を絶たない高速道路上での死傷事故
3連休最終日となる10月10日未明、高速道路上で車にはねられて死亡する事故が発生しました。
同日の報道によると、横浜市内の東名高速道路で乗用車の単独事故が発生。乗っていた男女2名が車外に出たところ、別の乗用車2台にはねられ、女性は死亡、男性は顔面骨折の重傷ということでした。
事故現場となった場所は、片側三車線の直線道路。車は単独事故後、第2車線と第3車線をまたぐように止まっていたといいます。車外に出た2名はいずれも追い越し車線で車にはねられてしまったようです。
これをうけてネット上では「車内にとどまっていたほうが助かったのでは」「車外に出ないほうがいい」といった意見も見られました。
実際に高速道路上で事故を起こしたことがある知人の話でも、焦ってパニック状態になっているので、どっちに避難したらいいのか分からなくなったと聞いたことがあります。
しかし、これは大きな間違いです。
高速道路上の事故では「車内から必ず出る」が鉄則
高速道路上で事故を起こしてしまった場合、死傷しないためには、どのような対応が必要だったのか、NEXCO東日本お客さまセンターの担当者に話を聞きました。
「高速道路上で事故を起こしてしまった場合は、まずハザードランプを点灯させたり、三角停止板を置いたりするなどして、後続車に合図をしてください。その上で、走行してくる車の動きを見て、車から離れ道路外へ避難してください。
事故や故障時に車内にとどまったほうが安心だと思いこんでいる人も多いようですが、後続車に追突されて命を落とすというケースが実際に発生しています。必ず道路外の安全な場所に避難するようにしていただきたいです。」
NEXCO東日本では、高速道路上の本線車道や路肩は歩きまわらずに「安全な場所」に避難するように呼びかけています。
- 執筆者プロフィール
- 室井大和
- 1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...