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MT派もAT派も必見!下り坂でブレーキがきかなくなったときに《絶対にやってはいけないこと》とは?
どうしても減速できない場合は?
それでも減速・停止できない場合は、ガードレールやガードロープにボディを擦りつけて減速させるという緊急の方法を試みるか、道路脇に造られた「緊急退避所」を使うしかありません。
ただし、どちらも高い危険性を伴う方法で、特にガードレールにボディを擦り付ける方法はやはり横転の危険が伴い、その後経済的損失も大きくなります。同じような方法で、側溝に車輪を落として減速させる方法もあります。
緊急退避所は、時速50km/hであれば25tのトラックを停める効果があったという結果があります。
しかし、突入時に非常に大きな衝撃を伴い、エアバッグが展開するほどになることが予想されます。また突入時に、車両の制御が利かなくなる可能性も指摘されています。
SUVやミニバンなど“重い車”はブレーキ点検をマメに行おう
昨今の自動車市場では、SUVやミニバンといったレジャー志向が強いクルマが主流になっています。こうしたクルマは車両重量が重い傾向にあり、車種によっては2tを超えるものも珍しくありません。
車重のあるクルマは、日常からブレーキの点検をしておくことが大切です。
ほとんどのクルマはディスクブレーキを採用していますので、ブレーキローターやブレーキディスクの状態を視認することができます。愛車でどのようなブレーキの状態が危険なのかを知っておくことは大切です。
一方、ドラム式ブレーキの場合は、分解しないと状態が確認できません。車検ごとに自動車販売店などでチェックしもらえば問題ありません。
今回はブレーキアクシデント時の緊急方法について触れてきましたが、運転の仕方によってもブレーキへの負担が大幅に高まります。
日頃からエンジンブレーキを活用して、ブレーキへの負担を減らす運転のクセをつけることをオススメします。
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- 執筆者プロフィール
- 山崎 友貴
- 1966年生まれ。四輪駆動車専門誌やRV雑誌編集部を経て、編集ブロダクションを設立。現在はSUV生活研究家として、SUVやキャンピングカーを使った新たなアウトドアライフや車中泊ライフなどを探求中。現在の愛車は...