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「東京都で525人が逮捕されたことも…」交通違反の反則金、納付&出頭要請を無視すると“痛い目”だけでは済まされない理由
「反則金=刑事手続き省略に必要なもの」つまり無視すると…
納付と出頭を無視すると逮捕もあり得る交通反則金。そもそもどういう目的を持つものなのか確認したところ、逮捕につながる理由が見えてきました。要点を3つにまとめたのでご覧ください。
- 反則金は軽微な交通違反の刑事手続きを省略するための行政処分
- 軽微な交通違反も本来は刑事罰の対象
- 反則金を無視すると本来の罰則が適用される
つまり、軽微な交通違反も本来は犯罪であり、刑事手続き省略のための反則金を無視すれば、刑事罰の対象になるため逮捕されるということ。反則金無視に対する逮捕は、警察からすればごく当然の行動なのです。
起訴と裁判を経て有罪になれば前科がつく
さらに、先ほどお話を伺った弁護士は次のように教えてくれました。
「警察に逮捕され、起訴と裁判を経て有罪になれば前科がつきますよ」
有罪判決を受けて前科がつくと、一部の職業選択や資格取得ができなくなります。場合によっては取得済みの資格が剥奪されて失職につながることも。「痛い目にあった」では済まないダメージですね……。
とはいえ、警察に逮捕されたからといって、必ずしも前科がつくわけではありません。ただ、逮捕された時点で次のようなデメリットを負うことになります。
- 外部と連絡が取れなくなる
- 2〜3日間の予定が潰れる
- 信用を失う
逮捕とは、逃亡や証拠隠滅を防ぐために、被疑者の身柄を拘束する強制処分です。逮捕の期間は最長72時間あり、釈放されるまでは外部との連絡ができません(弁護士を呼ぶことは可能です)。
このため、逮捕された瞬間から家族や職場などに連絡できなくなりますし、2〜3日間の予定が潰れてしまいます。結果的に周囲からの信用を失うことにもなるでしょう。
逮捕のデメリットを考えると、交通反則金は速やかに納付したほうが賢明といえます。都合により納付が遅れることもあると思いますが、最悪でも出頭要請には従ったほうがよいでしょう。
今回は詳しく触れませんでしたが、オービスに撮影された場合も呼び出し無視はNGです。身に覚えがあるなら素直に出頭すべきですし、不服があるなら警察に意見を伝えるべきでしょう。
気に食わないことを無視するのは子供の態度です。交通違反の処分や出頭要請には正面から応じる。そんな大人の態度がすべてのドライバーに求められているのではないでしょうか。
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- 執筆者プロフィール
- 加藤 貴之
- 1977年生まれのフリーライター。10年以上務めた運送業からライターに転向。以後8年以上にわたり、自動車関連記事やIT記事などの執筆を手がける。20代でスポーツカーに夢中になり、近年は最新のハイブリッド車に興...