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日本車の「おもてなし」機能なのか?国産EVにあって外車EVにはないアレとは
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外部電源供給はPHEVやEVの“当たり前”の機能?
プラグインハイブリッド車(以下PHEV)や電気自動車(以下EV)は、電気をエネルギー源として走るだけでなく外部にも給電が可能です。そのような外部電源供給装備が備わった車が日本には数多く存在しています。
例えば、トヨタのプリウスやアクアなどのハイブリッド車や燃料電池車には、給電機能が搭載されている車種が増えています。
災害による停電時には電力源として活用することができ、非常時やアウトドアに役立つ給電機能ですが、どのようなものなのでしょうか?
トヨタ車で給電するシステムは「クルマ救電」と呼ばれ、一定の手順を踏むことで、車内に搭載されたアクセサリーコンセントが使用可能になり、ここにプラグを差し込むことで電源の供給をすることができます。
アクセサリーコンセントの他にも、AC外部給電システムが搭載されている車種もあります。AC外部給電システムは、クルマの外側にある充電リキッドにヴィークルパワーコネクターを接続して利用することができ、AC100Vで1500W以下の電気製品の使用が可能です。
このように、日本車のHVやPHVには外部電源供給装備が装備されていますが、欧州のPHVにはほとんど備わっていません。
輸入EVが続々と増えるも外部給電機能付きは少数派?
近年では欧州においてEVの普及が進んでいます。2021年のCOP26では多くの自動車生産国やメーカーが反対しましたが、開催国であるイギリスが2040年に世界の新車販売のゼロエミッション化を提案しました。欧州委員会(EU)でも2035年のゼロエミッションを目指すという発表をしています。
メルセデス・ベンツは2030年に世界で販売する新車すべてをEVにする目標を掲げていますし、各メーカーも徐々にEVの生産に力を入れています。
一方、日本ではHVの販売が主流で、国内販売全体に占めるEVの比率は1%程度です。今後は欧州が中心となってEV車の進化が進んでいく可能性が十分にあります。
こういった状況を考えると、日本車のHVやPHVには当たり前の機能である外部給電が使えない車種が増えるのは、少し不安な気もします。なぜ、欧州のEVには外部電源供給装備がないのでしょうか?
- 執筆者プロフィール
- Schnux
- 1999年生まれ。学生時代から編集部でアルバイトをして、今は一流ライターとして特訓中です。愛車はフォルクスワーゲン・アップ!車は主にサウナに行くために使っていますが、犬を飼い始めたので買い替えるか迷い...