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クルマの飛び石被害11月から急増中!被害に遭いやすい車の特徴とリスク回避方法
長年車に乗っている人であれば、一度は飛び石の被害に遭ったことがある人も多いでしょう。
筆者自身も過去に高速道路を走行中に飛び石被害に遭ったことがあります。幸いにもガラス面が少し欠けた程度で済みましたが、本当に小さな小石でも、ガラスをえぐるほどの威力があるのです。
小石といえど、フロントガラスが破損し、ガラス全交換の可能性もあるトラブルですが、車種によって当たりやすさやダメージに違いがあったりするのでしょうか?
飛び石被害は晩秋と春先に増える!その理由は?
飛び石の被害は、雪のない11月下旬〜12月上旬、そして3月に多くなります。
飛び石は、タイヤに挟まった小石が走行中のタイヤの遠心力によって放たれ、周りの車に直撃するケースがほとんど。
秋や春は雪がほとんどないため、路面が乾いた状態になっています。そのため、小石が路面に露出したままであり、タイヤに挟まりやすくなるのです。
さらに、晩秋の12月上旬や春先の3月はタイヤの交換時期であり、スタッドレスタイヤを装着している車が多いことも、理由のひとつ。
スタッドレスタイヤはノーマルタイヤと比べて柔らかく、溝も細かく設計されています。そのため、非常に小石が挟まりやすく、飛び石に繋がりやすいのです。
雪もほとんどない晩秋や春先にスタッドレスタイヤで走行することで、小石が挟まってしまい飛び石が増加するというわけです。
飛び石被害を受けやすい車の特徴とは?
被害を受けやすい車の特徴としては、主に「車高が低い」、「フロントガラスが垂直に近い」の2つが挙げられます。
まず、スポーツカーなどの車高が低い車は、飛び石が当たる可能性が高いです。
目の前を走行している車から石が飛んでくる場合、放物線を描くような軌道で向かってきます。ですので、車高が低く、フロントガラスの位置も低くなるスポーツカーなどでは、放たれた小石がガラス面に当たりやすくなります。
また、スポーツカーはノーズ(車の先端部分)が低くなっていることも多く、一般車であればバンパーに当たっていた小石も、ノーズに当たってフロントガラスに直撃することもあるようです。
対して、車高が高い車は飛び石が当たる確率は低くなるものの、フロントガラスが垂直に近いとフロントガラスの「破損確率」が高まります。
先述したスポーツカーなどの車高が低い車種は、フロントガラスの角度が小さくなっています。小石が当たったとしても、上に受け流すように弾かれるため、全損するようなダメージは加わらないケースが多いです。
しかし、ミニバンなどガラス面が垂直に近い車種では、直撃した石を上に受け流すことができません。そのため、衝撃が1点に加わりやすく、破損確率が高まってしまいます。
飛び石の軌道はさまざまな要因で変わってきますので、一概に「この車が被害を受けやすい」ということはいえません。しかし、車高が低い車は、比較的飛び石が当たりやすい、フロントガラスが立っている車は、飛び石が当たった際の破損リスクが高まるといえるでしょう。
飛び石のリスクを回避するには?
正直、飛び石による被害は「運によって決まる」といっても過言ではありません。どのような車種であれ、目の前から飛んできた小石を瞬時に避けるのはほぼ不可能でしょう。
つまり、飛び石のリスクを減らすためには、被害に遭う確率を小さくすることが最良の手段です。
被害を減らす方法について、整備工場関係者は次のように答えてくれました。
「飛び石のリスクを減らすためには、車間距離の保持が最も大切。どこから飛んでくるのかは誰にも分かりませんが、前を走る車から飛んでくるケースが比較的多くなっています。つまり、車間距離を十分に維持することができれば、飛び石を避けられる可能性は高くなるわけです。
特に大型車両の後ろは飛び石のリスクも高まりますので、車間距離だけではなく、トラックなどの真後ろを走らないようにすることもよいかもしれません。
逆に、周りに飛び石の被害を与えないようにするためにも、ご自分の車のタイヤチェックもしていただきたいです。
タイヤに小石が挟まっていると、自分自身が飛び石の原因になることがあります。挟まった小石はマイナスドライバーなどで簡単に取れるので、周りを走る車のためにも、一度タイヤを確認してみてください。」
飛び石を防ぐ方法は、車間距離の保持が最も現実的といえるでしょう。前方車からの飛び石が多いことを考えると、車間距離を十分に保つことで、ある程度飛び石被害は防止できると考えられます。
また、自分が加害者にならないためには、自分の車のタイヤをチェックすることも大切です。乗り込む前にタイヤを一度チェックし、小石があれば取り除いてみてください。
飛び石被害は運に左右されることも事実ですが、車間距離保持、タイヤメンテナンスなど、運転者の心がけによって、被害のリスクは大きく減らすことができるのです。
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- 執筆者プロフィール
- 成田 佑真
- 1993年生まれ。普段は医療機器販売を行っているが、暇があれば自動車関連記事を読み漁る。現在の愛車はA4。子どもの頃からマークⅡに憧れ、社会人になりマークXを購入。週末は必ず手洗い洗車を行い、ドライブに出...