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「軽自動車だから軽油でしょ?」って嘘だろ…今は教習所で給油方法は教わらない?
教習所では車に関する様々な知識を身に着けます。しかし、運転技術とは直接関係のない「給油の仕方」を教えてもらっていないという声が時々聞かれます。
教習所では、具体的な給油方法などを教わる機会はないのでしょうか。元教官の筆者が、実際の教習現場ではどうだったか解説します。
路上練習時に給油方法を教わった?
教習所のカリキュラムは、大きく分けて「技能教習」と「学科教習」の2種類があります。
技能教習は、実際に車を運転したり、車の取り扱い方法などを学びます。一方の学科教習は、教室で座学を受けて知識を学びます。
技能教習の教習項目2「自動車の機構と運転装置の取扱い」では、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンについて触れられています。ここでは燃料の点検や計器類(燃料計)の見方を習います。
そのほかに、ブレーキランプが正常に点灯するか、ワイパーのゴムは切れていないか、ハイビームとロービームの違いは何かといったことを、初めて路上練習に出る前に説明することになっています。
その際、給油方法についても触れています。少なくとも、筆者の勤務していた教習所では、すべての教官がそのように指導していました。
しかし教官には、できるだけ路上練習の時間を多く確保してあげたいと思う気持ちもあります。その方が教習生にとっても練習になるからです。
そのため、給油方法の説明は後回しになる可能性もあります。その場合は、路上から戻ってきた際に、その時間内で軽く給油方法について触れることになるでしょう。
実際の問題として、技能練習時に使用する「運転教本」を、技能教習の時間内にすべて読み込ませることは不可能です。そのため、教習生には、該当するページを事前に読み予習してくるように指導しています。
- 執筆者プロフィール
- 室井大和
- 1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...