ベテランドライバーでも難問？“対向車ありの右折”、教習所検定員が明かす2つのポイント

道幅の広い交差点では無理な右折は控えよう

また、道路幅の把握についても、次のように話してくれました。

「交差点は交差する道路の幅によって、交差点全体の大きさが異なります。そのため、大きな交差点の場合、右折をはじめてから曲がり終わるまでの時間がほんの数秒長くなります。

対向車がまったくいないのであれば影響は少ないのですが、対向車が接近しているときはこの数秒の差でも接触する危険があります。幹線道路など道幅の広い道路が交差する交差点では、無理な右折を控えることが大切です。

教習所では、これらを踏まえて、安全に右折するタイミングを見定められるようにコースの所内で練習します。路上に出て徐々に慣れてくれば、大きく見誤ることなく右折できるようになっていくことでしょう。」

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右折待ちが長くなるのは危険？しかたない？

教習生はもちろん免許を取って間もない初心運転者にとって、右折のタイミングを図るのはかなりの難題です。そのため教習所では、路上運転で困らないようにコース内教習（一般的にはコース所内で行う一段階教習）でかなり細かく指導し、練習を重ねていきます。

筆者自身も教習所で勤務していた際、右折のタイミングが難しいと教習生に相談されました。そのときアドバイスしていたのが、交差点内に長くとどまらないように意識するということです。

右折待ちをしている間に、交差する道路が青信号になり動き出してしまうと、直進車の進行を妨げることになり大変危険です。

ですから、右折時に直進してくる対向車がかなり遠い位置にいる場合、急発進にならない程度にしっかりとアクセルを踏んで素早くスムーズに右折をすることが大切です。

ただし右折時、横断歩道に人がいることが確認できた場合には、対向車よりも先に右折するのではなく、右折待ちが長くなったとしても歩行者が横断歩道を渡り終わったのを確認し、対向車を見送ってから右折するようにしてください。

対向車の速度変化に注意を払いつつ、その周辺の横断歩道や自転車横断帯などの人や自転車の動きにも目を向けるようにしてください。

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