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ベテランドライバーでも難問?“対向車ありの右折”、教習所検定員が明かす2つのポイント
対向車が接近!すぐに右折する?それとも待つべき?
対向車がいるときの右折は、タイミングが難しいと感じたことはありませんか。交通事故の事例を見ても、強引に右折して対向車と接触してしまう事故が多く発生しています。
例えば、対向車がまだ遠くにいると思って右折したら、かなり接近してきて接触しそうになったり、対向車が接近していると思って待っていたら、後続車に煽られてしまったりすることもあるでしょう。
教習所の検定員に対向車がいる時の右折のタイミングについて話を聞くと、注意すべき2つのポイントを教えてくれました。
安全に右折できるかどうかは、対向車の速度しだい
教習所の検定員曰く、右折のタイミングを図る際に注意したいポイントは以下の2点だといいます。
- 対向車に速度変化を見定める
- 道路の幅を把握する
最も重要なのは、『対向車の速度変化を見定めること』です。これは、対向車の速度は車体の大きさによって感じ方が異なるためです。
教習所の検定員は以下のように話します。
「大型車よりも普通車、普通車よりも二輪車のように車体が小さくなればなるほど、速度が遅く、また距離が遠くにあるように感じる傾向にあります。二輪車がかなり遠くにいて安全に右折できると思って右折を始めた瞬間、二輪車が直前に迫っていて接触しそうになるということはよくあることです。
逆に対向車が大型車の場合は、かなり接近していると思って待っていたら、実際にはかなり遠くにいて待ちすぎて後続車に煽られることもあります。
そのため、車体の大きさによる速度感の違いを把握しつつ、自分自身が安全な速度(徐行)で右折できるかどうかを見定めることが重要になるのです。
対向車が交差点に差し掛かった瞬間、速く行きたいがために対向車が急加速することもあります。そうした対向車の速度変化も想定した上で、右折できるかどうかを判断するように心がけてください。
- 執筆者プロフィール
- 室井大和
- 1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...