MOBY(モビー)自動車はおもしろい!

ニュース

更新

当て逃げも車両保険で直せるの?複雑で分かりずらい車両保険を徹底解説

エコノミー型車両保険でも当て逃げへの適応はできる?

©hbrh/stock.adobe.com

これまでの車両保険のエコノミータイプでは、保険料は安く抑えられるぶん、補償範囲が狭いことが難点でした。分かりやすく言えば「事故相手が分かっている案件しか、車両保険が支払われない」という制限があったのです。

自損事故の場合、自分に非があるという心情もあり、エコノミーでは補償範囲外であることに納得できるという声が多数でした。一方、自分に非がない当て逃げが補償範囲外ということに納得できない人も多かったのです。

このような声に応えるように2021年以降、当て逃げ事故への車両保険対応を、エコノミー型でも可能とする保険会社が増えていきました。

そのため、保険料が上がることを抑えつつ、必要範囲をカバーできるエコノミー型の車両保険を選ぶメリットが増えたといえます。

調査結果によっては当て逃げに該当しないケースもあるので注意

一方で、エコノミー型車両保険での当て逃げ事故については、注意しなければいけない点もあります。

筆者は、先日、契約者様から「車を当て逃げされました。保険請求対象となりますか?」と連絡を頂きました。契約者様はエコノミータイプに加入されていたので、当て逃げも補償範囲であることを伝えると保険で修理をしたいという回答でした。

翌日、保険会社からアジャスターがクルマの傷を確認しにやってきました。アジャスターは細かく損傷箇所を調べたのですが、後日、保険会社から「あの傷はコンクリートのような硬いもので擦れた傷である」という旨の連絡があったのです。

コンクリートで擦れた傷であれば自損事故扱いとなり、エコノミータイプの車両保険では補償適用外となってしまいます。契約者様は「自分で当てた覚えは全くない」「わたし以外に運転する人はいないので他の人が当てることもない」とのことでした。

結局、本人立ち会いのもとリサーチ会社の調査が入りました。結果は「硬いものにぶつかった損傷」と変わらず。しかし、契約者様は「当て逃げ」を主張しているため、事故から1ヶ月経過した現在も車は修理のできない状態となっています。

©snowing12/stock.adobe.com

契約者にとって愛車に付いた身に覚えのない損傷は、当て逃げと判断したくなります。しかし、傷のつき方などによっては保険会社から当て逃げと判断されないため、エコノミー型の補償を適用させるのは一般条件よりハードルが高いといえるでしょう。

ちなみにこういった案件は、一般条件であれば即、保険対応での修理が可能です。「エコノミータイプでの当て逃げ事故処理はスムーズに適用されないケースもある」というデメリットも加味しながら、車両保険のタイプを選びましょう。

ドラレコはなぜ新車標準装備されないのか?「コネクテッドカー」でドラレコはどうなる?

お前を信じてたのに!パーキングセンサー…駐車場でのあるある失敗談

ゴールド免許は再取得するのが難しいってホント?警察関係者の説明に納得

執筆者プロフィール
河野みゆき
河野みゆき
1975年生まれ。経理事務の仕事を経て、23歳で家業の自動車整備販売業を継ぐ。主な業務は自動車販売、車検業務、自動車保険の取り扱いなど。自動車に関する知識を女性目線で発信したいと思い、ライターとしても活...

\ この記事が役に立ったらシェアしよう /

MOBYをフォローして最新記事を受け取ろう

すべての画像を見る

画像ギャラリー

コメント

利用規約

関連する記事

関連キーワード