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外国での運転は簡単だけど危険!?訪日客の運転や日本人の海外での運転について考えてみた
日本人は外国で車を運転できる?
前節で見たように、外国人ドライバーが日本で車を運転する方法は複数あります。では、日本人ドライバーも外国で車を運転できるのでしょうか?
結論をいうと、次の方法のいずれかにより、日本人ドライバーも世界各国で車を運転できます。
- 国際運転免許証を取得する(ジュネーブ条約締約国でのみ有効)
- 日本の運転免許証の現地語訳文を取得する(相互協定国でのみ有効)
- 渡航先の運転免許に切り替える(切り替えの条件は国により異なる)
- 渡航先で新たに運転免許を取得する(取得条件は国により異なる)
国際運転免許証の取得は、運転免許試験場や運転免許更新センターなどで行えます。手数料は2,350円で、申請には写真やパスポートなどの書類が必要です。
運転免許証の現地語訳文は、現地の大使館や領事館などで取得できるほか、JAFでも申請できます。JAFの翻訳文発行サービスは、オンラインで申請して、日本国内のコンビニコピー機で印刷する方式となっています。
外国での車の運転は危険?
ジュネーブ条約締約国や、運転免許の相互協定国に渡航する場合であれば、日本人ドライバーが車を運転するための条件は比較的簡単にクリアできます。
ただ、海外の道路は右側通行の場合がありますし、交通マナーも日本とは異なる可能性があります。そう考えると、不慣れな外国での車の運転って、なんだか危なそうじゃないですか?
ちょっと気になったので、知恵袋サイトで「外国で車を運転して苦労したり、危険な目にあったりしたことはありますか?」と質問してみました。
質問にいただいたご回答
「いろいろな国を旅行していますが、海外での事故は今のところありません。トラブルといえば、道を間違えてレンタカーの返却が遅れてしまい、延滞金を払ったことぐらいですね(Aさん)」
「旅行で2回ほどアメリカに行きましたが、右側通行で車線が多いため左折のときに逆走しそうになりました。それと、ウインカーを出そうとしてワイパーが動いて、ちょっと動揺したことが何度か。レバーの位置が日本車と左右逆なんですよね(Yさん)」
「アメリカでは右左折時にウインカーを出さない人が多い。左折待ち(日本でいう右折待ち)しているとき、対向車が曲がるのか直進するのかわからず困惑することがしばしばあります(Nさん)」
ご回答で特に多かったのが、右側通行の国で左折に苦労したという話。気を付けて走っていれば問題なさそうですが、油断すると逆走してしまいそうですよね。
上記以外の回答には、「カンガルーをひきかけた」「並走車から拳銃を向けられた」といった、日本では考えられないトラブル話も見られました。
ウインカー出すのが遅いドライバーは“それが運転上手の証”と思っている「異常者」
- 執筆者プロフィール
- 加藤 貴之
- 1977年生まれのフリーライター。10年以上務めた運送業からライターに転向。以後8年以上にわたり、自動車関連記事やIT記事などの執筆を手がける。20代でスポーツカーに夢中になり、近年は最新のハイブリッド車に興...