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「横断歩道4回ルール」歩行者信号点滅時は「止まれ」って意味?右折車の苦悩も…

ドライバーは最低4回、確認すべき

しかし、点滅中の信号を無理に横断し始める歩行者がいることも事実ですから、ドライバーは、信号が点滅しているからといって歩行者が横断してくることはないと思い込まないことが重要です。

筆者が以前に勤務していた教習所では、横断中の歩行者に気付かずに教習中に歩行者と教習車が接触するという人身事故が発生しました。

点滅している信号を見た歩行者が急いで駆け込んできたことが原因の事故でしたが、それ以降、教習中に横断歩道を横切る場合には、「横断歩道4回ルール」を設けました。

©Takuma Shiiba/stock.adobe.com

横断歩道4回ルールとは、例えば、左折時に横断歩道を横切る場合は「斜め左後ろ」「斜め右前(正面)」もう一度「斜め左後ろ」「横断歩道全体」の4回の確認を徹底するというものです。

右折時に横断歩道を横切る場合は、「斜め右後ろ」「斜め左前(正面)」もう一度「斜め右後ろ」「横断歩道全体」を確認します。

信号のない横断歩道を直進する場合も、アクセルから足を離し、見通しが悪ければブレーキで減速し、「右」「左」「右」「横断歩道全体」を素早く確認します。

@hakase420/stock.adobe.com

この方法を教官と教習生が徹底することで、横断歩道付近の事故はもちろん、歩行者や自転車の見落としが格段に減少しました。

一般ドライバーであっても、横断歩道を横切る場合には、最低4回は確認するようにしましょう。そうすれば、歩行者や自転車の見落としは少なくなるはずです。

また、横断歩道のある道路を車で右折する場合、横断歩道の歩行者や自転車に加えて、直進車にも気を配る必要があります。

京都府警察交通企画課の調べによると、2020年の府内の総交通事故件数4,118件のうち、604件が歩行者事故で、全体の14.7%になります。そのうち、横断歩道横断中の事故は32%(196件)、横断歩道以外の道路横断事故は、歩行者事故全体の58.6%(354件)にのぼります。

交差点付近は事故が発生しやすい場所であるということを認識した上で、入念な確認と、慎重な通行、判断が歩行者や自転車、車のドライバーすべてに求められています。

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執筆者プロフィール
室井大和
室井大和
1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...

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