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「とっくに時代遅れ」車の性能をステッカーでアピールしてドヤってたあの頃にも、れっきとした目的があった?
ステッカーで車の機能や装備、性能をアピールするのは“時代遅れ”?
車のカスタムやドレスアップは今や、車好きや一部のユーザーだけが行う楽しみとなっています。
そんななか、車のボディや窓にステッカーを貼り付けるドレスアップは、比較的ハードルが低く、アウトドアやアパレルなど、車以外の自分の趣味や嗜好に合わせることができるため、人気となっています。
しかしかつては、車の機能や装備、性能をアピールするステッカーが大人気だった時代があったのです。
「憧れの的」となっていた車のステッカーですが、「4WD」や「TWIN CAM」といった「同じ車両でも装備の違いをより明確に差別化しているステッカー(以下、装備ステッカー)」は今ではほとんど見かけなくなりました。
当時、装備ステッカーが憧れの的だった理由は?
かつては、同じ車両でも、装備の違いをより明確に差別化するステッカーを貼り、自身の車のグレードをアピールをすることがメジャーでした。
装備ステッカーにはさまざまな種類、デザインがあります。かつては、純正で装備ステッカーやペイントをボディに施した車や、中にはボディに大きく搭載装備を描く車までありました。
車の機能や装備、性能をアピールするステッカーの例は、「4WD」や「TWIN CAM」といったものです。
現代でも「4WD」のバッジを付けている車は多く見かけますが、目立つような大きな文字で描かれているわけではありません。なぜなら、今ではそれらが当たり前の装備となってしまったからです。
しかし1980年代、「TWIN CAM」や「TURBO」といった装備は「夢の技術」であり、「高性能の証」でもありました。こうした技術の台頭により、車の走行性能の向上を目的としたカスタムによる差別化も、どんどん加速していきました。
実際に、ボディキットなどをはじめとした外装パーツを取り付けて、より豪華でスポーティな外見へとカスタムするユーザーも少なくありませんでした。
そのような「夢の技術」を搭載した車であることを周囲にアピールするためには、ステッカーがうってつけでした。やがて「ステッカーのかっこよさ」も当時の車好きにとっては重要な要素となったのです。
また、1980年代、日本は個別の好みに応える、デザインの優れた車の開発に力を注ぎ始めました。そして、それまでの「少品種大量生産」に代わる「多品種少量生産」の時代が始まりました。
こうした背景が、車による他人との差別化が始まり、自分の車をアピールしたいという行動に拍車をかけたともいえるでしょう。
- 執筆者プロフィール
- Schnux
- 1999年生まれ。学生時代から編集部でアルバイトをして、今は一流ライターとして特訓中です。愛車はフォルクスワーゲン・アップ!車は主にサウナに行くために使っていますが、犬を飼い始めたので買い替えるか迷い...