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「据え切り」は車に悪影響ってホント?教習所の路面がその影響力を語る?

据え切りとは、車が止まっているときにハンドルを操作することを言います。据え切りは車に良くないのでやめた方がいいと言われることがありますが、なぜでしょうか?

据え切りが車に与える悪影響とは?

近年の車のほとんどには、ハンドルを回す際に強い力を入れなくても楽に回せるようにパワーステアリングと言われる補助装置が付いています。しかし、パワーステアリングがない昔の車では、ハンドルを回すにはかなりの力が必要な上、場合によっては車のパーツやタイヤを傷める可能性があると言われていました。

特に、車が止まっている状態で無理にハンドルを切ることで、ハンドルとタイヤを連結させている部品に負荷がかかったり、タイヤを痛めたりしてしまう可能性があったのです。

しかし現在では、パワーステアリングが広く普及したこともあり、据え切りは車に良くないと言われる機会も減ったように思います。とはいえ、パワーステアリングが付いている車であっても、止まっている状態でハンドルを切ると、次のような影響を及ぼす可能性があります。

1.タイヤの摩耗を早める

タイヤはかなり強い力で地面と接しています。止まっている状態でハンドルを切るとタイヤと地面が擦れてしまい、摩耗が早まりタイヤに大きなダメージを与える可能性が高くなります。

2.ステアリングパーツに負担がかかる

据え切りによって、パワーステアリングの動力を伝達するギアやサスペンションに負荷がかかります。特に、走行中よりも止まっているときの方が負担が大きくなると言われています。

3.地面を削ってしまう

同じ場所で据え切りを繰り返すと、地面のアスファルトなどを徐々に削ってしまう可能性があります。例えば、自宅車庫入口の同じ場所で毎回駐車するたびに据え切りしていると、その場所だけへこんでしまい、平らだった地面に段差ができてしまいます。

教習所では減点にはならないが影響はある

©あんみつ姫/stock.adobe.com

教習所では、据え切りについてどのように指導しているのか、現役教官に話を聞きました。

「据え切りは、車庫入れや縦列駐車、狭い路地での切り返しなど、完全に車が止まっている状態で行われることが多いと思います。

教習所では、例えば車庫入れ(厳密には「方向変換」という向きを変える課題)や縦列駐車などのときに据え切りをする教習生がかなり大勢います。

試験の場合は据え切りを行っても減点にはなりません。減点の対象になるのは、車を前後に移動させ何回切り返しを行ったかという切り返しの回数です。

運転技術を習得中であり、車体感覚がほとんど身に付いていない教習生にとって、方向変換や縦列駐車はかなり難しいものです。そのため、何度も切り返しを行って、どれくらいまでなら寄せられるのかを切り返しによって学びます。

その際、前後に移動せずに先にハンドルを切ってから車を前後に移動させてしまうことが多く、結果として据え切りを繰り返すことになってしまうのです。そのため、据え切りによる減点はないとしても、据え切りを繰り返せば「発進手間どり」に該当し減点になる可能性もあります。」

実際、教習所のコース内にある方向変換や縦列駐車の場所には、据え切りによってへこんでしまった地面が露わになっていることも多く、その部分だけアスファルトを流し込んでへこみを修正しています。

タイヤの摩耗を早めたり、地面を削ってしまうことにもなるため、多くの教習所では据え切りによるリスクを説明しています。

それでも、どうしても据え切りをしなければならない場合に限り、正しい据え切りの仕方を次のように指導することがあります。

1.できる限り完全停止中ではなく、ほんの少し車を動かしながら据え切りする

AT車であればクリープ現象、MT車であれば半クラッチを活用する。

2.どうしても車を動かしながらでないとハンドルを切れない場合は、少しずつハンドルを切っていく

タイヤと地面が擦れる際に出る音が聞こえないようにハンドルを切っていく。または、地面のザラザラ感がハンドルに伝わってこないようにハンドルを切っていく。

運転に慣れていない状況であれば、多少の据え切りは仕方ないこと、問題ないことだと言えるでしょう。ただ、据え切りをすることで車にどのような影響を与えるかを把握しておくことは重要です。

運転に慣れてきたら、徐々に据え切りをしなくてもスムーズに切り返しができるドライビングテクニックを身に付けてもらいたいと思います。

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執筆者プロフィール
室井大和
室井大和
1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...
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