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今では当たり前《両側スライドドア》初めて採用した車は?最初はなかった理由とは
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ミニバンの代名詞のスライドドア、昔は「片側」が当たり前だった?
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今やミニバンの代名詞とも言える装備がスライドドア。現在では、ミニバンから小型車、軽自動車まで、様々な車にスライドドアが装備されています。
両側スライドドアはもちろんのこと、電動スライドドアを装着することが当たり前となっていますが、実はスライドドアの車が登場したのは、1966年のこと。しかし、当時のスライドドアは助手席側の片方にしかなく、現在のような両側スライドドアではありませんでした。
両側スライドドアは、どのようにして誕生し、ここまで普及したのでしょうか。その歴史を紐解いていきましょう。
両側スライドドアが長らく登場しなかった理由は?
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スライドドアの車が登場したのは、1966年のことです。ダットサンキャブライトという商用車に搭載されたのが始まりと言われています。その後も、商用ワゴンをベースにした乗用のミニバンが増えていきます。
タウンエースをベースにしたタウンエースノア、キャラバンをベースにした初代エルグランドなど、ミニバンは生まれるものの、元の血統を辿れば商用ワゴン。ボディやシャシーは流用されることが多く、スライドドアは、助手席側にしか用意されていません。
技術的には両側スライドドアの車を作ることは、当時でも可能だったと思われます。
現に、1982年に登場した日産プレーリーでは、乗用車ベースのFFプラットフォームに両側ピラーレスのスライドドアが備わっていました。この車が、両側スライドドアを初めて搭載した、両側スライドドアの始祖です。
当時としては斬新すぎたことを除けば、車両剛性を十分に保てない、重量が重くなり燃費競争に勝てない、単純にコストがかかり製造が難しいという様々な理由があり、大きく普及しなかった背景があるようです。
- 執筆者プロフィール
- Red29
- 1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...