ニュース
更新
BEVにはN(ニュートラル)状態で走れるモードがある?「コースティング」とは
近頃ニューモデルの発表会などで【コースティングモード】という言葉を良く耳にするようになりました。
コースティングとは燃費性能や航続距離性能を向上させるための技術の一つであり、駆動系をニュートラル状態にすることで、滑るように空走させ、パワーロスを軽減するというものです。
フォルクスワーゲンやアウディなどの欧州車で特に率先して採用されておりましたが、最近は日本車でも普及し始めています。今回は、そのコースティングモードという機能は、実際にどんな技術で、どのようなメリットがあるのかを具体的に探っていきたいと思います。
BEVで普及しつつある『コースティングモード』
フォルクスワーゲンやボルボなどではガソリンエンジンモデルでも、クラッチを切り離してコースティングモードを生み出し、燃費性能を高めるということがこれまでも行われてきました。
ガソリン車と比べて航続距離の問題を抱えているBEVでもコースティングモードは有効であり、モーターを停止させてコースティングモード状態をつくり出すことは、使用電力を大幅に低減させることができるというメリットがあるとされています。
日産アリアのコースティングモードでは、極端なほどの静粛さと、どこまでも滑り進んでゆく独特な“滑空フィーリング”でドライバーを驚かせてくれます。
- 執筆者プロフィール
- 小松 男
- 幼少時からクルマ、バイクをはじめ乗り物全般の運転を好み、社会人になり中古車業を営むも上手くいかず業界から離脱。その後は出版社に勤め、幅広く雑誌媒体を手掛ける。こだわりがないというこだわりを掲げる昭...