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「GSじゃなくてSS?」ガソリンスタンドのコンビニやカフェ併設店舗が増える理由に納得
目次
最近コンビニやカフェの併設が増えてきている理由に納得
サービスの多様化に伴って、最もよく目にするのはSSとコンビニの併設です。また、大手飲食チェーンとのコラボなども盛んに行われています。
スターバックスやドトールといったカフェをガソリンスタンド内に設置し、カフェ専用の駐車場を設けて、ガソリンスタンドではなくカフェに来るお客さんを増やすという経営手法も良く見られます。
こうした店舗をガソリンスタンドと共に経営するのには理由があります。
ガソリンは市場価格に左右されてしまうため、SS自身が自由に値付けできる商品ではありません。昨今は原油価格が高騰し続けていますが、その影響でガソリンの買い控えが増えると、経営が大きく傾いてしまう可能性があります。
そこで、給油以外の利用者を獲得したり、給油時に+αでお金を落としてもらうために、コンビニやカフェを併設しているというわけです。
つまり、サービスステーションの名前の通り、様々なサービスを展開するSSが現在のガソリンスタンドの主流となっています。
実際SSに勤めるスタッフたちは、「自分たちのことをガソリンスタンドよりもサービスステーションやSSと呼んでもらうほうが、イメージの刷新につながる」とも話してくれました。
ガソリン販売事業だけでは厳しい昨今、SSに求められるものとは
最盛期には全国で6万カ所以上のガソリンスタンドが存在しましたが、現在では減少に歯止めがかからず、最盛期の半数以下、3万カ所を割り込む状態となっています。車離れや地方での後継者不足が主な原因です。
統廃合を繰り返しながら、なんとか経営を維持する石油元売り各社と、店舗数を縮小させながらギリギリの経営をする全国のSS。ガソリン販売事業は、右肩下がりの産業になりつつあります。
こういった状況でも、様々なサービスを展開するSSは、幅広い商品ラインナップという強みを生かして、様々な分野への挑戦を行っているのです。
地域の特色に合わせて、いろいろな楽しみ方や利用の仕方を見つけられるサービスステーション。新たな魅力を発見できるかもしれません。
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- 執筆者プロフィール
- Red29
- 1980年代生まれ。国産ディーラーでの営業職として働き、自動車関連の執筆者として独立。ユーザー目線に立った執筆を心掛けています。愛車はトヨタプリウス。ホットハッチに代表される、小規模小パワーのクルマが...