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下り坂で「N」に入れてる人は今すぐやめて!意外と誤解されてるAT車のセレクターレバーの使い方

そのNレンジの使い方、間違っているかも?

©崇正 魚谷/stock.adobe.com

今や日本の路上を走るクルマの約9割が、オートマチック(AT)車となっています。クラッチ操作やギアチェンジがいらないAT車は、ストップ&ゴーが多い日本の道路環境においては非常に快適だと言えます。

しかし、操作がイージーゆえにメカニズムを誤解している人も少なくありません。そのひとつが「N(ニュートラル)」レンジの使い方です。

マニュアルトランスミッション(MT)車のH形シフトゲートの場合は、上下に配置された各ギアポジションの中立位置がニュートラルになります。しかしAT車の場合は、Dレンジの上にNレンジが設けられています。

停車するたび「N」に入れるのはOK?NG?

©NorGal/stock.adobe.com

誤った使い方の代表例として、信号などで停車した際に、セレクターレバーをNレンジに入れる人をときどき見かけます。しかし、これにはデメリットしかありません。

まず、Nレンジに入れることでアイドリング回転数が若干上がるため、燃費が悪くなります。

加えて、D↔Nの往き来を繰り返すため、トランスミッション系に少なからずダメージを与えてしまいます。さらに、誤発進などのミスに繋がると指摘する人もいます。

MT車で停止した場合、ミッションをニュートラルに入れますが、これは多くの場合、クラッチペダルを踏み続ける煩わしさから解放されるのが目的です。

一方、AT車にNレンジがあるのは、車両にトラブルが発生して自走できなくなった時に一時的に移動させるため。あくまでも、エマジェンシー用として考えられています。

執筆者プロフィール
山崎 友貴
山崎 友貴
1966年生まれ。四輪駆動車専門誌やRV雑誌編集部を経て、編集ブロダクションを設立。現在はSUV生活研究家として、SUVやキャンピングカーを使った新たなアウトドアライフや車中泊ライフなどを探求中。現在の愛車は...

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