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想像以上に大変?「総額1億円超え」税金を使った大型EVバス、たった5年で処分へ
気になる維持費や処分費用は?
このバスは13万6,000kmを走り、2019年3月に路線バスから引退することになり、その後は市総合運動公園の駐車場にて非常用電源として保管されていました。
1回の充電で最長80kmを走行し車体価格は約8,700万円、うち市の負担分は国からの補助金などもあり2,000万円ほどですが、維持費や点検代、充電設備の電気代で年間約180万円を必要としました。
そして、通常の路線バスの処分に比べて本体だけでなく充電設備の撤去などもあり、費用は大きくなったようです。
すでに市は充電設備を9月上旬に撤去しており、経年劣化が進んだためとして処分費用134万円を計上したうえで6月末にバスを業者へ引き渡しています。
維持だけでもお金がかかってしまう充電設備をそのまま残すというのは費用やメンテナンスの面からも難しかったのかもしれません。
EV路線バス、世界での活躍ぶりと今後の発展は?
少しずつ日本各地でも大型EVバスの導入が見られるようになっていますが、今回5年で幕をとじたバスを運用した市では「二酸化炭素の削減効果や費用と勘案して判断しなければならない」と、明言を避ける慎重な発言となりました。
少し視野を広げてみると、地球上で運行されているEVバスは約17%程度で、これは世界で約42万5,000台が活躍している計算になります。
このうちの約99%もの割合でEVバスを走らせている中国では国家からの命令もあり世界で一番EVバスが普及しています。
しかし、米国などを見るとまだまだEVバスは試運転の段階のようで、世界的に見てEV路線バスの普及はまだ難しいことなのかもしれません。
普及が進まない背景には、EVバスではない本来の大型バスでは必要のない”EVバスのシステムごと”購入、維持をしなければならないことが問題にあげられるのではないでしょうか。
今ある面積にさらに充電設備を追加しなければならないということからも特に都市部では確保が難しい、また充電時間を考えると車両自体を予備を確保しておく必要があるなど、運行するうえで難しい問題があげられていることから、現実的に普及はまだ時間がかかるかもしれません。
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- 執筆者プロフィール
- MOBY編集部
- 新型車予想や車選びのお役立ち記事、車や免許にまつわる豆知識、カーライフの困りごとを解決する方法など、自動車に関する様々な情報を発信。普段クルマは乗るだけ・使うだけのユーザーや、あまりクルマに興味が...