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「やはりBEVと中国メーカーの大躍進か」“自動車ツウ”なら知っておきたい!ジャパンモビリティショー注目ブース

ジャパンモビリティショーの注目ブースをピックアップ!

2023年10月26日(木)に開幕した「ジャパンモビリティショー2023」。来場者数の減少を食い止めるため、これまでにない大改革を実施したことでも注目を集めています。

新しい車や技術を眺めるだけでなく、来場者がメーカーと一緒になって楽しめる体験型のイベントブースを数多く出展。「自動車はみんなで一緒にやる産業」を合言葉に、人が集まるショーに進化しています。

400社を超える仲間が集まったジャパンモビリティショーの中から、今後の自動車業界に大きな影響を与えるかもしれない注目のブースをピックアップしてみました。

現地からの見どころブースや注目車の情報はこちらにまとめています。

日本未導入モデル展示で日本制覇を目指すBYD

今回のジャパンモビリティショーで、スズキや三菱、BMWと並んで広大な展示スペースを確保していたのが、中国の自動車メーカー「BYD」です。

BYDとは「Build Your Dream」の略。1995年に中国の深圳でバッテリーメーカーとして創業しました。2003年には中国国営自動車メーカーをグループ化し自動車業界に参入。その2年後には日本法人を設立し、2015年には日本国内で太陽光発電事業を開始しました。昨年には日本の乗用車産業に参入したことが話題となりました。

飛ぶ鳥を落とす勢いのBYDですが、今回のジャパンモビリティショーでは日本で導入する予定のないSUV「U8」とミニバン「D9」を展示しています。

なぜ日本で導入する予定がないにも関わらず、ジャパンモビリティショーの注目モデルとして展示したのでしょうか。

「より多くの方にBYDの存在を知ってもらいたい」

その点についてBYDの広報担当者は次のように話します。

「BYDは日本国内で3車種発売していますが、知名度はまだまだ低いと思っています。そこで今回のジャパンモビリティショーでは、より多くの方にBYDの存在を知ってもらうことがひとつの使命です。

そこで考えたのが、本格的な悪路走行にも対応できる高級SUV「U8」と、メルセデス・ベンツと共同開発したミニバン「D9」を展示することにしたのです。この2車種は中国本土ではすでに発売されており、多くのお客様にとても評価されているBYDを代表するモデルです。

BYDとしては、バッテリーメーカーとしての高いバッテリー品質はもちろんのこと、すでに日本国内で展開しているコンパクトEV「BYD DOLPHIN」やミドルサイズSUV「BYD ATTO 3」、ハイエンドセダンEV「BYD SEAL」に加えて、本格SUVもミニバンもフルラインナップで揃えているということをアピールする狙いがあります。

ジャパンモビリティショーで、BYDの技術力と、豊富なラインナップを体感していただければと思っています。」

中国では注目メーカー、ブランドとして躍進しているBYDですが、日本での知名度の向上は必須とのこと。そのため、多くの日本人が来場するジャパンモビリティショーでは、「BYDってこんな車を作っているんだ」ということを知ってもらいたいという意図があるようです。

執筆者プロフィール
室井大和
室井大和
1982年生まれ。ライター歴6年、自動車業界9年。合わせて約15年。雑誌編集、記者、指定自動車教習所員資格保有。愛車はスズキスイフトスポーツ(33型)、BMW323i(E90型)、ジムニー(JB23型)。車はセダンではじ...

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