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「SUVの何がいいのか理解できない」「EVまでSUVにするのは何か変」納得できない最近のクルマ業界の風潮
時代とともに自動車の技術は進歩し、私たちのライフスタイルも変わっていきます。それにともない、カーライフをめぐる常識も年々アップデートされていくものです。
しかしもちろん、世の中の変化がすべて望ましいものであるとは限りません。日々移り変わる世の風潮や流行に対して、ときに首を傾げてしまうこともあるでしょう。今回は、「納得できない最近の風潮」について意見を集めました。
「リセールの高い車」を車検ごとに乗り換えるのって…
自動車メーカー各社は消費者のニーズに合わせ、さまざまなキャラクターの車種をラインナップしています。なかでも高級路線の車種は、「憧れの車」として羨望の対象となることも。
しかし、購入時の車両価格が高いからといって、必ずしも実際の負担が大きくなるとは限らないようです。その秘密は、車を買い替える際の「リセールバリュー」の違いにあります。同じ価格帯の車を買ったとしても、それを手放す際の売値が違えば、実質的な費用負担が変わってくるのです。
「アルファードやハリアーが世間的にステータスの高い車と思われているのがイマイチよくわかりません。私のいとこは毎回車検を迎える前に乗り換えているようで、会うたび車が変わっているのですが、選ぶのはそういったリセールのいい車ばかり。
いつも聞いてもないのに車の話をはじめて、『3年乗って100万円も値落ちしなかったわ』『一年乗ったけど買ったときより高く売れた』なんて自慢しています。
でもそれって、安く乗れているということですから、正直自慢にならないように思うんです。車にかけているお金で考えれば、その辺の車と変わらないってことですよね? 値落ちの激しい輸入車を新車で買っているのなら、お金に余裕があるんだなぁと思いますけど……」(40代男性)
アルファードやランドクルーザーをはじめ、一般に「ステータスが高い車」と見なされ、国内外の中古車市場で需要の大きな国産車種は、リセールバリューも高くなる傾向にあります。
このような車種においては、3年後でも購入価格の7割~8割の値がつくなどのケースが珍しくありません。とくに新車の納期が延びている現状では、新型ランドクルーザーやアルファードが新車価格以上の高値で取引される例も。
ただしもちろん、中古車市場における買取価格は需要によって変動しますから、購入の段階で「3年乗っても500万円で売れる」などと見積もることにはリスクがあります。まずは実際に乗って満足できる車を選びつつ、リセールの観点も補助的にもっておく程度のスタンスがいいのかもしれませんね。
- 執筆者プロフィール
- 鹿間羊市
- 1986年生まれ。「車好き以外にもわかりやすい記事」をモットーにするWebライター。90年代国産スポーツをこよなく愛し、R33型スカイラインやAE111型レビンを乗り継ぐが、結婚と子どもの誕生を機にCX-8に乗り換える...